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映画感想のブログ!!
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『クライモリ デッド・リターン』シリーズ第3弾!

2010-05-30 23:47:19 | ホラー

クライモリ デッド・リターン
WRONG TURN 3 LEFT FOR DEAD(2009年アメリカ)
 監督:デクラン・オブライエン
 脚本:コナー・ジェームズ・デラニー
 キャラクター創造:アラン・B・マッケルロイ
 出演:トム・フレデリック、
    ジャネット・モンゴメリー
    ギル・コリリン
    クリスチャン・コントレラス
    ジェイク・カラン
    テイマー・ハッサン
    

 ■ストーリー■
 ブルーフィッシュリバーで、ラフティングを森で楽しんでいたアレックスたち大学生のグループが、森から現れた怪物に襲われ殺されていくのだった。
 一方、グラフトン刑務所の看守ネイトは、凶悪犯罪者チャベスを含む囚人たちを密かにヘイゼルトンへの移送する任務を与えられ、囚人の移送することになるのだった。移送中、グリーンブライヤーの古い工場脇の道で、謎の車に襲われた輸送車は道路を外れて横転、森の中に放り出されてしまうのだった。囚人たちは、この事故をキッカケに逃げ出そうとするが、彼らを森の怪物が襲ってくるのだった。

 ■感想■
 2003年のスラッシャームービー『クライモリ』のシリーズ第3弾!
 2009年のイギリス映画『クライモリ 禁猟区』も日本版タイトルは、シリーズ物みたいなタイトルでしたが、まるっきり別の作品でした!
 当たり前ですが、、。
 
 今作は、オリジナルDVDですけど、正統派シリーズ3作目ということもあって劇場映画なみに良く出来ています!
 まぁ、スラッシャームービーなんて、安っぽいところが魅力みたいなところもあるので、こういうオリジナルDVDスルー作品にジャンル的に向いているのかも??

 でも、さすがアメリカです!
 オリジナルビデオでも、安っぽさは全然無いです!言われなければ、オリジナルDVDとは思わないかも!!

 今回、怪物は2人で良かったです!これで、怪物が5人も6人もいたら、どうしようも無かったですからね!
 それにしても、今回襲われるのは輸送中の凶悪犯罪者や移送の警備にあたった看守たち、バンバン簡単に退場しすぎ!
 囚人たちはショットガンや拳銃まで持っているのに!!

 森の中から、謎の怪物が弓矢等で襲ってくるのに、囚人たちが落ち着きすぎッ!
 現金輸送車が森の中にあったら、怪物のことは忘れたように、金のことしか頭に無いって状態に!!
 どうせだったら、移送される囚人たちも、『アサインメント』(1997年)のジャッカルとか、『パッセンジャー57』(1992年)のブルース・ペインとか、『コン・エアー』(1997年)の囚人たちみたいな登場人物たちみたいだったら、もっともっと盛り上がっのにね! 

 あと、看守や潜入捜査官がチャック・ノリスやステーヴン・セガールだったら、どんな怪物が襲ってきても大丈夫なのにね!
 こんなコト、スラッシャームービーの感想を記事にするたびに書いていますけど、本当に観てみたいですね!
 
  チャック・ノリスVS森の中の殺人鬼!
 スティーヴン・セガールVS森の中の殺人鬼!
 みたいな作品!

 一瞬で、殺人鬼が倒されちゃう映画!
 でも、それじゃ、90分映画が持たないか??

 「クライモリ」シリーズのファンや1980年代のスラッシャームービーのファンは、けっこう楽しめるはず!!

 クライモリ度    ★★★★
 スラッシャー映画度 ★★★
 安っぽくない度   ★★★★


<日本語版スタッフ>
 翻訳   中沢 志乃
 演出   杉本 理子
 録音   武田 将仁
 製作   ACクリエイト株式会社

<声の出演>
トム・フレデリック(ネイト)      村治 学
ジャネット・モンゴメリー(アレックス) 小松 由佳
トム・マッケイ(ブランドン)      三戸  崇史
テイマー・ハッサン(チャベス)     秋元 羊介
ギル・コリリン(フロイド)       中村 浩太
<日本語版製作>
翻訳   中沢 志乃
演出   杉本 理子
録音   武田 将仁
製作   ACクリエイト株式会社

 

シリーズ1作目

シリーズ2作目

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『SHOCKER闇の奥』アンドリス・マルティンスは生きていた!

2010-05-23 08:52:18 | ホラー
SHOCKER闇の奥
 SL8N8(2006年ベルギー、オランダ)
 監督   フランク・ヴァン・ジェロヴェン
       エドウィン・フィサー 
 脚本   フランク・ヴァン・ジェロヴェン    
       エドウィン・フィサー 
 出演   ヴィクトリア・コブレンコ、カート・ロジャース、ヨップ・ヨリス  

 ■ストーリー■
 1857年冬、オランダのリンブルフ州で農村で7人の子どもが行方不明になる事件が起きる。警察の捜査により、オカルト的な儀式を行っていた犯人アンドリス・マルティンスは捕らえられるのだった。 
 現在、伝達・報道学部の学生クリスは、クラブで飲んだあと車が故障したため、友人たちと父親に車で送ってもらうことになるのだった。友人たちを送ったあと、クリスたちが学校を休学して世界旅行に行くことがばれ車の中で、父親とケンカになってしまうのだった。ケンカをして運転していたクリスの車に、突然トラックが激突する事故が発生、父親が死んでしまうのだった。 
 作家の父親が残した原稿をとりにクリスは友人たちとベルギーのブレニー炭鉱博物館に行くことにするのだった。博物館で父親の残したカセットテープを聞いて、父親が黒魔術にのめりこんで連続殺人を行った殺人鬼アンドリス・マルティンスの研究をしていたことを知るのだった。アンドリス・マルティンスに興味を持ったクリスは、友人たちを誘い、炭鉱で死んだとされた殺人鬼アンドリス・マルティンスを辿るツアーに参加するのだった。 

 ■感想■
 ベルギー、オランダ製のオカルト映画。
 自分はオカルト映画より、スラッシャー映画の方が好きなんですけどね。
 だから、幽霊のような殺人鬼が暴れるより、「13日の金曜日」のジェイソンみたいな殺人鬼が若者を殺していく作品の方がすんなりストーリーに入っていけるんですよね。
 まぁ、ジェイソンも、作品を追うごとに不死身になって、第6作目『13日の金曜日PART6ジェイソンは生きていた!』(1986年)以降は、完全なモンスターになっちゃいましたけどね!
 幽霊が出てきちゃうと、何をやってもOKみたいになっちゃうので、自分は、幽霊系のホラー映画は苦手なんですよね! 
 
 でも、今作の場合は、殺人鬼が、黒魔術にのめりこんでいたという設定なので、炭鉱の中で甦ろうとして現れても、ストーリー的には不自然さは無いです!意味も無く殺人鬼が甦るワケではないので、すんなりストーリーに入っていけます!

 それにしても、こういう作品ではヒロインは、普通、バカな友人に誘われて、事件が起きる現場に行ってしまうのに、今作ではヒロイン自ら友人たちを誘って現場に行くことに!
 
 「迷惑なヒロイン…」

 冒頭、ヒロインの父親が死んでしまうのも、炭鉱の中でヒロインたちを助けるための設定ということで、そういうところなどストーリーがうまく練られています!
 また、友人たちも次々と殺されていくところも容赦が無く、好感が持てます!
 こんな事件が起きたのもヒロインが、炭鉱ツアーに友人たちを誘ったからなんですよね。

 「本当に迷惑なヒロイン!」
 
 面白さ的には、ごくごく普通な感じですけど、ていねいに作られているので、それなりに楽しく観れる作品になっています!

 こういう良質な未公開のホラー映画が観れるというのはウレシイですね。
 ベルギー、オランダ製のホラーなんて、DVD化されるまで存在さえ知らない作品が少なくないですからね。

 まだまだ、未公開な作品はホラー映画のジャンル以外でも、アクション映画やジャッロ映画、サスペンス映画で、いくらでもありますから、最新作以外の1980年代以降の作品を含めてDVD化して欲しいですね!60点
SHOCKERショッカー 闇の奥 [DVD]

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『ビッグ・バグス・パニック』戦慄!バグスパニック

2010-05-19 01:07:07 | ホラー
ビッグ・バグス・パニック
 THE INFESTATION(2009年アメリカ) 
 監督   カイル・ランキン 
 脚本   カイル・ランキン
 出演   クリス・マークエット、ブルック・ネヴィン、レイ・ワイズ
       キンジー・バッカード、E・クインシー・スローン、リンダ・パーク
 
 ■ストーリー■
 母親を亡くしたばかりのクーパーは、身の上を憐れに思われ保険会社に採用され、勤めだすが、毎日、毎日、毎日、遅刻ばかりする始末。また事務所でおかしなゲームを流行らせたということで、ある朝、社長に呼び出されクビを言い渡されてしまうのだった。
 と、そのとき、“キーン”という不気味な音が響き、その場にいた全員が倒れてしまうのだった。その後、クーパーは巨大な繭の中で気がつくのだった。町は、巨大な昆虫に支配され人々はクーパー同様、繭の中で眠り続けていた。クーパーは周りの人間たちを起こし、脱出を図るのだが…。

  ■感想■
 何をやっても中途半端な青年が巨大な昆虫に支配された世界で活躍するホラーコメディ。
 
 こういう作品があるから

 “アメリカ製のホラー&SF映画って、やっぱり止められれない!”

 って思わせる作品です!自分はアメリカ映画より、ヨーロッパ映画のエンターテイメント作品の方が好きな方ですけど、こういう作品を観ちゃうと、アメリカ映画、最高!って思っちゃいます!

 とにかく傑作です!
 
 傑作!傑作!傑作!もう1回、オマケで言っちゃいます!傑作です!
 
 余りの面白さにレンタルで鑑賞後、DVD購入しちゃいました!!

 何をやっても中途半端な主人公が世界が危機的状況の中、ヒーローになる展開も楽しく観れて、もう最高です!!
 
 こんなコメディ系のホラー&SF映画ですけど、ちゃんと劇場公開されています!
 こういう傑作が劇場公開されないで、ワケのわからない観客の知能指数を50くらい下げるような邦画がシネコンを占領していたら、すごく悲しいですもんね!
 
 ボンクラに見える主人公が、お天気お姉さんの誘惑を払いのけ、無事(??)、1目ぼれしたヒロインとカップルになるのも、ラブコメディの定番の展開で安心して観ていられます!

 「う~ん、自分だったら、お天気お姉さんの誘惑に負けちゃいます」

 状況的にも、いつ死んでもおかしくない感じだし、理性なんかふっとんじゃって、誘惑に負けちゃいます!!
 でも、映画の中盤で判明しますけど、主人公とヒロインのサラが実はこういう世界になる前に出会っているっていうのが、ポイントです!このシーンがあるから、お天気お姉さんよりヒロインが好きっていうのも生きてきます!

 コメディでも、さすがモンスターホラー映画!人がバンバン死んで行きます!
 「エッ!マジ??」
 って思う間もなく、どんどん登場人物が減っていきます。
 死ぬシーンがなくて、セリフだけで語られるのを含めれば、かなり残酷な感じです!
 自宅に向かった主人公たちと別行動を取って、繭にからまれた人々を救出していたリーチーたちの扱いなんてひど過ぎ!
 ハッキリ言って、マジメなモンスター映画より残酷かも??
 作品全体の雰囲気がコメディタッチなだけに、死ぬっていうことが、より一層残酷な印象に!!
 こういうところもホラー映画ファンのツボを押さえた展開で楽しく観ていられます。
 

 監督&脚本のカイル・ランキンは、今後もホラー路線でいくのか?コメディ路線でいくのか?わかりませんけど、これから要チェックの監督になるかも!!80点 
ビッグ・バグズ・パニック 特別版 [DVD]

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『ハチェットHATCHET』スラッシャー映画ファン必見

2010-05-17 00:34:00 | ホラー
ハチェットHATCHET
HATCHET(2006年アメリカ)
 監督  アダム・グリーン
 脚本  アダム・グリーン
 出演  ジョエル・デヴィッド・ムーア、タマラ・フェルドマン、デオン・リッチモンド
      ケイン・ホッダー、マーセデス・マクナブ、バリー・シェン、ジョエル・マーレイ
      ロバート・イングランド

 ■ストーリー■
 恋人にふられたベンは、友人マーカスと深夜ボートで沼地を散策する“深夜の怪奇沼ツアー”に参加する。しかし、ボートが岩にぶつかり座礁してしまい、陸にあがるが、そこは地元の人間たちから忌み嫌われている言い伝えのある土地だった。
 その言い伝えとは、ビクター・クロウリーという少年が生まれるが、容姿の違うビクターは父親とひっそりと山小屋で暮らしていたが、ハロウィンの夜、子供たちのいたずらが原因で山小屋に火がつき扉を開けようとした父親が誤ってビクターを殺してしまい、その後、父親は孤独な死を迎えてしまうが、ビクターの亡霊が今でもさまよって人々を殺しているというものだった。そして、その山小屋がある土地こそベンたちが降り立った土地だったのだ。

 ■感想■
 2006年のスラッシャー映画!
 2009年まで日本公開(DVDスルーですけど)が見送られ、ホラー映画ファンが「まだか、まだか」とヤキモキしていた作品です!

 『13日の金曜日PART7新しい恐怖』(1988年)、『13日の金曜日PART8ジェイソンN.Y.へ』(1989年)、『13日の金曜日ジェイソンの命日』(1993年)、『ジェイソンX 13日の金曜日』(2001年)で殺人鬼ジェイソンを演じたケイン・ホッダーが謎の殺人鬼ビクターを演じています!
 ケイン・ホッダー以外にも「エルム街の悪夢」シリーズでフレディを演じたロバート・イングランドが出演しています。スラッシャームービー系のホラー映画ファンが喜ぶキャスティングっていうところでしょうか??

 キャスティングどころか、ストーリーもスラッシャー映画ファンが喜ぶような内容になっています!子供のいたずらが原因で死んでしまったはずのビクターがなぜか生きていて、不死身の殺人鬼に!!

 「なんで、生きていたの??」

 「なんで、不死身なの??」
 
 そのヘンの所は、映画の中で一切説明無し!とにかく主人公たちの前に、突然殺人鬼が現れ、殺しまくり!殺す!殺す!
 主人公たちは、逃げる!逃げる!逃げる!

 ランニングタイム84分という短さも手伝って、本当に
 “アッ”と言う間に終わっちゃいます!!

 「え~ッ!もっと観たかったのに!!」

 って思う間もなく、ブチッ!って感じで終わっちゃいます!やっぱりスラッシャー映画はこうでないとね!なんかリメイク版の『13日の金曜日』(2009年)なんて、やたら豪華な雰囲気が漂っちゃってスラッシャー映画っていうより、正統派ホラー映画??って感じでしたけど、自分的には、やっぱりスラッシャー映画は、ポップコーンでも食べながらワイワイ言いながら観れるくらいが丁度良いです!!
 こんなに面白い映画が劇場未公開だなんて、ホントに悲しいですね!こういう映画こそ、映画ファンを増やせると思うんですけどね。1980年代以降のスラッシャー映画を観まくっているホラー映画ファンなら、絶対に喜べる映画になっています!!70点
HATCHET/ハチェット [DVD]
アダム・グリーン,タマラ・フェルドマン,デオン・リッチモンド,ロバート・イングランド,ケイン・ホッダー
アミューズソフトエンタテインメント
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『センチネル』「悪魔の見張り」映画化

2010-05-15 11:39:18 | ホラー
センチネル
THE SENTINEL(1973年アメリカ)
 監督  マイケル・ウィナー
 脚本  マイケル・ウィナー
      ジェフリー・コンヴィッツ
 原作  ジェフリー・コンヴィッツ「悪魔の見張り」
 音楽  ギル・メレ
 出演  クリスチナ・レインズ、クリス・サランドン、バージェス・メレディス
      エヴァ・ガードナー、イーライ・ウォーラック、アーサー・ケネディ
      デボラ・ラフィン、ジョン・キャラダイン、ホセ・ファーラー、マーティン・バルサム
      クリストファー・ウォーケン

 ■ストーリー■
 ファッションモデル、アリソンはあるアパートを見つけ、好条件のため、そこへ引っ越すことにする。アパートには、風変わりな住人たちが住んでいた。ある晩、不気味な音が聞こえ、調べるためにアパートを調べるアリソンの前に、数週間前に死んだ父親が現れるのだった。

 ■感想■
 長らくソフト化されなかった1973年のホラー映画!
 2010年3月19日に株式会社スティングレイさんから待望のDVD化されました!
 原作はジェフリー・コンヴィッツ「悪魔の見張り」(ハヤカワ文庫)。

 監督は『メカニック』(1972年)、『シンジケート』(1973年)、『狼よさらば』(1974年)のアクション派のイメージの強いマイケル・ウィナー。
 
 『エクソシスト』(1973年)の世界的な大々ヒットで起きたオカルト映画ブームの中で作られたオカルト映画の1本ですが、最後に出てくる悪魔たちの描写と豪華なキャスティングとディック・スミスの特殊メイクで印象深い作品になっています。

 それにしても、キャスティングが豪華!豪華!豪華!
 上記の俳優以外にもビヴァリー・ダンジェロ、ジェフ・ゴールドブラムも出演しています。
 まぁ、当時、無名でその後、有名になったっていう方もいらっしゃいますけど、オカルト映画でこの豪華なキャスティングは何??って思っちゃいます。
 
 今作の感想と言ってまず、多くのオカルト映画ファンが思うのが
 “悪魔よりも教会の方が怖い!”
 っていうコトだと思うんですけど、どうなんでしょう??

 確かに、アリソンや、他の自殺未遂の人間たちの自由を奪い、“悪魔の見張り”にしてしまう教会に、恐ろしさを感じはしますけど、悪魔より怖いっていうのは、言いすぎ??

 アリソンを、悪魔の見張りにしようと強制的に迫ってくる教会に比べたら、確かに悪魔は出てくるだけで、直接、アリソンに危害を加えていないですしね!
 でも、悪魔の見張りになる人間には直接手を出せずに、自殺させようと精神的に追いつめていくのが、今作での悪魔のやり方と捉えれば、悪魔もかなり凶暴ですよね。

 あと、キリスト教では、自殺は罪で、自殺者は地獄行きですから、アリソンたち悪魔の見張りに選ばれた人間たちが“自殺未遂者”ってことを考えると、キリスト教的には、そういう人間たちに“悪魔の見張り番”の大役をしてもらうってことですから、アパートに閉じ込めて見張り番にするっていうこと自体、ひどいコトをしているっていうことでは無いんでしょうね。
 逆に、自殺未遂者の救済っていうことなんじゃないでしょうかね??

 今般、DVDで観直してみましたけど、最近はスプラッター描写や過激な描写の作品が多いので、なんかおとなしいクラシック的な印象を受けちゃいました。いかにも1970年代のホラー映画って感じでした。

 ところで、今作のDVDは、TBS深夜の「金曜ロードショー」で放映したときのTV吹替え音声つき!90分枠の映画枠でしたけど、72~75分くらいあったんですが、今作は73分でした! 
 90分枠で73分の本編!なんて本編が長いんでしょう!!最近はCMばかり放映している番組が多いですけど、この頃は本当に良心的な番組が多かったです!

 今作もソフト化はムリとか言われていましたけど、とうとうソフト化されました!
 やはり、ソフト化されていないホラー映画『悪魔が最後にやって来る!』(1077年)もソフト化されないでしょうかね??もちろん、ソフト化するときは感動的なラストが無いハッピーエンド版は止めて下さい!!日本で劇場公開されたバージョンでお願いします!!75点 
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『ガリシアの獣』ウェアウルフinスペイン

2010-05-10 00:23:50 | ホラー
ガリシアの獣
ROMASANTA(2004年スペイン、イギリス) 
 監督  フランシスコ・プラザ 
 脚本  アルベルト・マリーニ
      エレナ・セラ 
 出演  ジュリアン・サンズ、ジョン・シャリアン、エルサ・パタキー
      ゲイリー・ピクアー、デビッド・ガント、ルナ・マクギール

 ■ストーリー■
 1851年、スペインのガリシア地方では、住民が野獣に惨殺される事件が起きていた。野獣の正体は狼だと思われたが、住民を殺した狼は捕まらなかった。
 バーバラは、姉の恋人で行商人ロサマンタに惹かれていくが、そんなある日、姉と姪っ子は町が物騒なので田舎に避難することになるが謎の野獣に襲われ、姉親子は殺されてしまうのだった。バーバラはその後、ロマサンタの魅力に惹かれていくのだった。そんなとき町に現れたアントニオという男から、ロマサンタは狼男だという話を聞くのだった。

 ■感想■  
 1852年に起きたスペイン史上の謎の事件「アリャリスの狼男」事件を映像化したドラマです。
 実話を元に映像化しているので、実際に狼男がいるのか、いないのかは明確には表現されていません。あくまでもロサマンタに操られたアントニオという男の証言でしか語られません。

 タイトルからして、てっきり狼男映画かと思ったんですけど、期待はずれな感じに!
 監督のパコ・プラザは2007年にPOV(主観映像)のホラー映画『RECレック』を撮っているので、今作も、もっとハッタリの効いた作品かと思ったんですけど、すご~くマジメな作品でした。
 ちなみに製作者の1人にブライアン・ユズナが名を連ねています。もう1人の製作者は『ファウスト』(2000年)、『アラクニッド』(2001年)、『ダークネス』(2002年)等を製作しているフリオ・フェルナンデス。製作者もホラー映画畑、監督もパコ・プラザということで期待しちゃったんですよね。 

 スペインで19世紀にこんな事件があったなんて知りませんでした。まだ、この時代は狼男とかが本当に出てきても不思議じゃないような雰囲気が漂っていますもんね。

 実話を元にしているということで、作品の仕上がりは、超地味!地味!地味!地味!
 エンターテイメント作品としては厳しい点数しかつけられない感じです!
 事件がちょっとだけハデに描かれますけど、基本的には地味な作品です。狼男の変身シーンもアントニオの独白シーンでのみ出てくるだけですし、ヒロインのバーバラが中心に描かれていて、ホラー映画っていうより、恋愛系のサスペンス映画みたいな雰囲気です!
 裁判のシーンがあったり、町の人々のシーンがそれなりに描かれていてマジメなマジメなマジメな作品なんですよね!
 町中で狼男が変身して暴れだしたら、完全なフィクションになっちゃいますもんね!

 まぁ、でもスペインでこんな事件があったってことを知れたのは良かったです!『ジェヴォーダンの獣』(2001年)の元になった18世紀のフランスの“ジェヴォーダンの獣”事件といい、18世紀、19世紀のヨーロッパは狼男伝説が生まれるような事件があふれていたんですね。
 マジメなホラー映画ファン向け??な作品です!50点
ガリシアの獣 [DVD]
ジュリアン・サンズ,ジョン・シャリアン,エルサ・パタキー,ゲイリー・ピクアー,デビッド・ガント
アルバトロス
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『ヴァンパイア・イン・ラスベガス』ベガスに現れる吸血鬼

2010-05-04 20:21:12 | ホラー
ヴァンパイア・イン・ラスベガス
VAMPIRE IN VEGAS(2008年アメリカ)
 監督  ジム・ウィノースキー
 脚本  ニコラス・ダヴィドフ
 出演  トニー・トッド、デリア・シェパード、エドワード・スピヴァック
      ソニア・ジョイ・シムス、フランキー・カレン

 ■ストーリー■
 吸血鬼のシルヴィアは科学の力を信じ、陽の光でも耐えられるような血清を開発させていた。一方、ジェイソンはディノ、エディとともに自分の独身サヨナラパーティを開くためにラスベガスに向かうのだった。ラスベガスのストリップクバーで吸血鬼たちに捕らえられ襲われるのだった。次々と襲われる友人たち。ジェイソンは血清を作るために必要なO型のRHマイナスだったため殺されずにすむのだが…。


 ■感想■
 トニー・トッド主演、ジム・ウィノースキー監督のC級ホラー。
 DVDのパッケージからエロチック系の作品なの??
 って思いましたけど、監督を見たらジム・ウィノースキーだったんで安心(??)してレンタルで鑑賞しました!

 と思って観始めたら、延々と吸血鬼のナレーション!そのあと陽の光を浴びても大丈夫な実験に失敗して吸血鬼たちが燃えたあと、突然、主人公ジェイソンが恋人とイチャイチャするシーンに…。
 やっぱり、エロ系??
 でも、裸のシーンはすぐに終わって、ティーン向けホラーみたいな登場人物が登場!
 さすが、ジム・ウィノースキー!
 見せ場らしい見せ場も無く20分近く経過しちゃいました!!

 別に嫌っているワケじゃないんですけど、ジム・ウィノースキー監督の作品ってあんまり観ていないんですよね!
 『未来戦士エンジェル・コマンドー帝国の崩壊』(1984年)
 『キルボット』(1986年)
 『勇者ストーカーの冒険』」(1987年)
 くらいまではチェックしていたんですけど、その後もどんどんB級、C級のホラー、SF、サスペンスを監督しまくりでチェック出来なくなっちゃいました!
 
 ちょっと調べてみたら恐るべき本数の作品を監督しています!
 ちょっと主だった(??)作品をあげてみると
 『ビッグ・バッド・ママ2』(1987年)
 『トレイシー・ローズの美女とエイリアン』(1988年)
 『ダイハード・ビクセン地獄の巨乳戦士』(1990年)
 『ミラクルマスターIIL.A.時空大戦』(1991年)
 『ガバリン3』(1991年)
 『AVクィーンマドンナ殺人事件』(1991年)
 『ジュラシック・アマゾネス』(1994年)
 『ザ・フェイス』(1995年)
 『ヴァンピレラ』(1996年)
 『レッド・スナイパー』(1996年)
 『ブロンド・イグニッション』(1996年)
 『トイ・ソルジャー’97』(1997年)
 『乱気流ファイナル・ミッション』(1988年)
 『エージェント・レッド』(2000年)
 『ジルリップス』(2000年)
 『イントピレッド』(2000年)
 『コモド・リターンズ』(2003年)
 『スパイ・エンジェルズ』(2007年)
 『スケルトンライダー』(2007年)等々

 すごい本数です!B級、C級作品、オリジナルビデオ作品に混じってTVムービーを監督したり、日本で劇場公開されるような作品を撮ったりしてるんですからすごすぎです。

 ところで、今作の吸血鬼はちゃんと防犯ビデオに映りません!ばっちり写真に写っちゃうような『ニュームーントワイライトサーガ』(2009年)なんかより、ちゃんと吸血鬼映画のツボを押さえてます!!
 人間の協力者の手下がレンフィールド!科学者の名前がヴァン・ヘルム!
 ちゃんと、吸血鬼物のツボを押さえてます!

 今作はB級ホラーなんで、主人公側の刑事2人組みがすぐに「吸血鬼」の存在を信じちゃいます!この対応の早さは『血の唇』(1970年)の警察なみの早さ!
 ところで、女吸血鬼マティがどうなったか不明のまま映画が終わっちゃうんですけど、どういうことなんでしょう??50点



Vampire in Vegas [DVD]
トニー・トッド,エドワード・スピヴァク,ソーニャ・ジョイ・シムズ,デリア・シェパード,ブランディン・ラックリー
video maker(VC/DAS)(D)
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『サブウェイニューヨーク SUBWAY.NY』 独身さよならホラー

2010-04-18 09:36:44 | ホラー

サブウェイニューヨーク SUBWAY.NY
STAG NIGHT(2008年アメリカ) 
 監督:ピーター・A・ダウリング 
 脚本:ピーター・A・ダウリング 
 出演:キップ・パルデュー
    ヴィネッサ・ショウ
    ブレッキン・メイヤー
    スコット・アドキンス
    カール・ギアリー  
 
 ■ストーリー■

 タイムズスクエアのバーで深夜まで、自分の独身さよならパーティに参加したマイクは、問題を起こしがちな兄のトニーが店でケンカしたため追い出され、地下鉄に乗りこみ違う場所へ向かうのだった。
 店で知り合ったミッシェルと友人ブリタと偶然地下鉄の中で再会するもののトニーがブリタにちょっかいを出したため、催涙スプレーで追い払われてしまうのだった。
 と、そのとき、ちょうど地下鉄が赤信号で止まったため、彼らは扉を開けて催涙ガスが蔓延した車内より出てしまうのだった。しかし、車掌は彼らに気づかず地下鉄はそのまま出発してしまうのだった。地下に取り残された彼らは歩いて次の駅まで行こうとするのだが、、、。

 ■感想■
 ニューヨークの地下鉄を舞台にしたスリラー映画。 
 
 今作の監督のピーター・A・ダウリングは、ジョディ・フォスター主演のトンデモスリラー映画『フライトプラン』(2005年)の脚本書いてます。
 その他の脚本作に、サミュエル・L・ジャクソンとドミニク・クーパーが出演した途中まで傑作系なスリラー『ダウト・ゲーム』(2014年)、同僚の警官とギャングの不正な現場を目撃してしまったため狙われる女性警官を描いた『ブラック・アンド・ブルー』(2019年)、日本未公開のラダ・ミッチェル主演のスリラー映画”Sacrifice”(2016年)があります。
 
 主人公マイクの婚約者が言うように、この主人公の兄のトニーが問題児! 
 元はといえば、バーでケンカして追い出されたのもトニーのせい! 
 地下鉄でブリタにちょっかいを出したのもトニー! 
 
 ブリタがちょっかい出されてチカン撃退スプレーを使った影響もあって。列車の車両から出ちゃうんですが、、。
 いくらなんでも、車両から出ちゃうのは危険すぎ!!  

 オリンピック候補になったカールが地下道を走りながら、22歳って言うシーンがあるんですが、主人公たちはそれくらいのってってことで、、みんな大人のはず!!ティーンじゃないですよね、、。
 なぜ、みんな拳銃を持っていない?? 
 映画の世界でなく、実際は拳銃を持っていない方も多いんでしょうね、、。
 
 マイケル・J・フォックス、ジェームズ・ウッズ主演のアクションコメディ『ハードウェイ』(1991年)に、マイケル・J・フォックスが電車の中でチンピラにからまれるシーンで、乗客がみんな拳銃を出すシーンがありましたけど、ニューヨークの地下鉄に乗るときって拳銃なくても大丈夫なんですか??  

 主人公たちが、拳銃を持ってれば、すぐ解決だったのに、、、。
 でもそうだったら、映画が20分くらいで終わっちゃいますけどね。 
 どっちにしろ、今作のランニングタイム84分、実質本編は80分弱なんで、それほど長くないんですけど、、、。

 スコット・アドキンスが出演しているのに、、、全然活躍しない、。
 なぜ、アクション全開で回し蹴りしない??
 
 2009年のときにはすでにアクション映画に出演してたのに、、、。
 「なぜ??」

 これはアクション系のバート・レイノルズがすぐに戦えない状況になっちゃうジョン・ブアマン監督のサスペンス『脱出』(1972年)へのオマージュなんでしょうか??
 

 地下鉄の地下道の中で狂暴な浮浪者たちに襲われたら、さすがに拳銃がないと厳しい!
 浮浪者たちの家から武器を持ち出すヒマも無かったですしね。 
 ゴルゴ13だったら、素手で浮浪者たちを退場させちゃうんでしょうけどね。まぁ、ゴルゴ13だったら、拳銃を持っているでしょうけど、、、。  

 
 同じく地下鉄の構内の地下道の中に、怪物が住んでいるというイギリス、ドイツのホラー映画『0:34 レイジ34フン』(2004年)がありましたけど、今作の方が緊張感があります! 

 どちらかと言えば『0:34 レイジ34フン』が、いかにも作り物的な感じで1980年代チックなホラー映画になってましたけど、今作は緊張感のあるリアルな雰囲気な作品になっています!
 自分的には、1980年代チックな『0:34 レイジ34フン』の方が好きかも、、、。

 登場人物たちが、冒頭からドンドン退場していくんで、情け容赦ないなぁ!
 ストーリーが進むに連れ「多分退場しないだろうなぁ、、」と思っている人物まで退場していきます、、。
 この展開なので、ラストもその当然の流れ、、。
 
 ホラー映画定番のラストといえば定番の展開なんですけど、、。  

 あと、主人公たちが降りた地下構内で歩いて辿りついた隣の駅でのことですが、、浮浪者たちが警官を退場させちゃうシーンがあるんですけど、、、。
 ニューヨークでパトロール警官が行方不明になったら大騒ぎなはず! 
 地下構内も大捜査が行われるでしょ!
 
 ホラー映画とかで警官が簡単に退場させられちゃうシーンとか出てきますけど、あれって、その後を考えると大変な事件!!
 仲間の警官が行方不明になったり、何かあったら警察も全力で捜査しますからね!

 ポップコーンでも食べながら軽い気持ちで観るには十分すぎるほど面白い作品になってます!

 ただでさえ地下鉄怖いのに、地下道歩きたくない度 ★★★★★
 警官がいなくなったら大騒ぎになっちゃう度    ★★★
 定番ホラー映画度                ★★★

ドイツの地下鉄ホラー映画

ナオミ・ハリス、フランコ・グリロ出演のサスペンス映画。

 

『脱出』が好きでオマージュで撮ったんでしょうか??

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『デスメール:返信なし』オーストリーホラー第2弾

2010-04-08 07:26:23 | ホラー
デスメール:返信なし
IN 3 TAGEN BIST DU TOT 2(2008年オーストリー)
 監督 アンドレア・プロチャスカ
 脚本 アンドレア・プロチャスカ
     アグネス・プルーク
 出演 サブリナ・レイター、アンナ・ロット、アンドレアス・キエンドル、マルタン・ルース
 
 ■ストーリー■
 殺人鬼に襲われ親友たちを殺された過去をもつニナは、同じく事件に巻き込まれた親友のモナにも何も告げず、故郷の町を飛び出し新しい生活を始めていた。しかし、事件のあった湖から死体が発見されたコトからニナはモナに連絡をとってみることにするのだった。しかし、携帯からはモナから助けを求める声が聞こえるだけだった。不審に思ったミナは故郷に戻り、ガソリンスタンドを経営していたモナの家族がチロルに引っ越したことを知るのだった。ニナはチロルへと向かうのだが…。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■ 
 2006年のオーストリーのホラー映画『デスメール』の続編。
 珍しいオーストリーのホラー『デスメール』のまさに続編で、主人公は前作で生き残ったニナがヒロインとして登場します。
 1年くらい前に鑑賞したんですけど前作『デスメール』の細かい部分は忘れてしまいました!
 
 “若者たちがドライブ中に鹿をひき殺して、鹿を殺された男が復讐のために…”
 違う!
 違う!
 そういう展開にはならなかったはず!
 
 “主人公たちはすでに、中盤の山小屋の火事で死んでいて…”
 違う!
 違う!
 それは、スペイン製の違うティーン向けホラーでした!

 “確か、犯人は最後に突然、出てきて誰も犯人がわからない作品だったはず”
 そうでした!
 そういう作品でした!
 でも、前作の犯人も、実は中盤、町中で主人公たちと出会っているんですよね!
 
 いや~、1年前に観た作品なのに、ほとんど覚えていません!
 鹿を轢いたシーンが無意味だったとか、クラブでさらわれるシーンがあったとか、中盤、何気なく犯人が登場していたとか、そういう記憶しか無いのが正直なところです!
 だって、若者をクラブのトイレからさらうなんて、あの犯人には絶対にムリなはず!!ジャッロ映画やスラッシャー映画にそんなコト言っちゃいけないのは、十分分かるんですけど、つい突っ込みたくなっちゃいます!
 もちろん、ミステリー映画、ホラー映画として、それなりに面白かったから突っ込んじゃうんですけどね!前作も本国ではヒットしたみたいですけど、続編の今作もヒットしたみたいですね!

 でも、今作も“主人公たちは死んでいました”“実は夢でした”系の“禁断のオチ系”スレスレのオチをうまく利用しながら、驚きの展開に!!
 映画を観終わって、良く考えると、ヒロインのニナが囚われる宿屋の家族ですけど、アメリカのスラッシャー映画に登場するようなガイキチ家族と思わせて、単なる怖い家族!
 
 「えー、殺人鬼は1人だけ??

 なのに、ニナを助けに来たエーベンゼー警察署の警官もニナも「始末しちゃいな」っていう宿屋のお母さん、異常すぎ!!発想が怖すぎ!
 こういう作品を観る映画ファンは、トビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』(1974年)、バーバラ・バック主演の『恐怖のいけにえ』(1980年)、低予算ホラー『マザーズデイ』(1980年)とか家族中、全員異常な家族を想像しちゃいますけど、実は、そうでなかったというのが今作、最大のオチ!
 前作『デスメール』に出てきたのも連続殺人鬼だったので、それも今作の家族が出てきた段階で“あっ、殺人鬼ファミリーだ!”って思ってしまう仕組みになってます!!

 あと、正当防衛とはいえ、逆に家族を皆殺しにしちゃって、ヒロインのニナもPTSDになっちゃいますよね!まぁ、異常性欲者の3男ヨゼフの殺人を隠していたとはいえ、あの家族もニナが捜している友達の名前を聞いてから監禁すれば良かったのに!!

 これだけ突っ込めれば、この面白さで十分でしょう!今作を観る前に前作を!!68点

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前作『デスメール』もどうぞ
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『アルファベット・キラー』ABCDE…殺人事件

2010-04-05 07:33:29 | ホラー
アルファベット・キラー
THE ALPHABET KILLER(2008年アメリカ)
 監督 ロブ・シュミット
 脚本 トム・マロイ
 出演 エリザ・ドゥシュク、ティモシー・ハットン、マイケル・アイアンサイド、ケアリー・エルウィス、ビル・モーズリィー、カール・ランブリー、トム・マロイ、トム・ヌーナン

 ■ストーリー■
 ロチェスター署の管轄のチャーチビルで少女が乱暴され殺される事件が発生する。事件が昼間に起こったことで無計画な犯罪と思われたが、女性刑事メーガンはこの事件の被害者がカーラ・カスティロという名前のイニシャルがC.C.で死体を捨てられた場所の頭文字がCとうことに気づくのだった。アルファベットにこだわる計画的な事件であると信じるメーガンは事件の調査にのめりこむ余り精神が不安定になってしまい四六時中、幻覚を見るようになり自殺を図るのだった!
 2年後、一命をとりとめたメーガンは精神の治療を終え、警察に戻ってくるのだった。元恋人は上司となり、メーガンは自殺未遂を図ったことで現場から離れた職へと追いやられてしまうのだった。そんなときウェブスターでウェンディ・ウォルシュという女性が殺される事件が発生するのだった。同じようにファーストネームとファミリーネームが同じイニシャルで死体が捨てられた場所が名前と同じイニシャルの事件だった。メーガンは元恋人の上司に直訴し、刑事のハーパーとコンビを組み捜査チームに加わるのだった。しかし、警察の捜査にも関わらず、メリッサ・マエストロという第3のが出てしまうのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 実話を元にしたスリラー映画。
 ヒロインが被害者の幻覚を見るようになるので、てっきり被害者から何かを得られる超能力を持っているのかと思いきや、精神障害という設定。

 実際に起きた事件をドキュメンタリータッチで描いた作品でもないんだから、実話を元にするにしても、もっともっとオカルトチックにフィクションたっぷりに描けば良かったのに!
 大体、1970年代に実際に起きた未解決の「ダブルイニシャルキラー」の事件を題材にしたことが映画的に良かったのか??悪かったのか??
 40年近い前の事件の関係者はどう思っているんでしょうか??
 映画の題材としてあえて、この事件に惹かれたのはどこなんでしょう??


 映画は携帯電話も出てきますので、どうやら現代を舞台にしているようです!
 どうせ現代を舞台にするんだったら、実話をベースにしないで、100%フィクションの普通のサイコキラー物の映画を作れば良かったのに!!

 監督はホラー映画『クライモリ』(2003年)のロブ・シュミット!!それだけで十分宣伝効果があるんだから、なぜ実話をベースに、時代設定を変えてまで、こういうサイコホラーを作ったのかが意味が良く分からないです!

 出演はTVシリーズ「トゥルー・コーリング」「ドールハウス」や『クライモリ』のエリザ・ドゥシュク以外に、マイケル・アイアンサイド、ティモシー・ハットン、ビル・モーズリー、トム・ヌーナンとこういう映画ファンだったら、超豪華と思えるキャスティング!

 これだけのキャストを使いながら、すべてのミステリー的な要素を中途半端に描く!
 「なぜ??」
 結局、犯人は、こういうジャンルの映画ファンが100人いたら、100人ともが全員が1番怪しいと思う人物!!
 「え~、この人が犯人??」
 
 ラストのオチも、いかにもな展開で、ここまでサイコホラー映画の定番的なノリで終わるなら、完全なフィクションで描いて欲しかったです!本当になぜ、実際に1970年代の事件を元にこんな映画を作ったんでしょうね??
 
 途中、民生委員のタナーが容疑者として浮かぶものの、ウェブスター署の警察署長が捜査に協力的でないから、てっきり真犯人はタナーなのに、タナーが他のもっと大きな事件の重要参考人で司法取引したために自由の身になっているのかな??
 って思っちゃいました!
 そんな複雑な要素もなく、捜査を描くシーンもおざなりで、ほとんどがエリザ・ドゥシュクが幻覚を見て苦しんでいるシーンがじっくり描かれているだけ!!
 悩むだけならまだしも、グループカウンセリング仲間に捜査の内容を話しすぎ!!
 守秘義務はどうした!?
 捜査内容をペラペラしゃべって、まるで日本の2時間サスペンスや刑事ドラマの登場人物の刑事なみの口の軽さ!!
 元はと言えば、この口の軽さが連続殺人を起こしたようなもの!!

 今作って、エリザ・ドゥシュク主演のアイドル映画??
 
 そう思って観れば、けっこうサイコホラーとしても十分見応えありますので、及第点ですけどね!!ロブ・シュミット監督で、豪華な出演者を考えるとサイコホラー映画としては今1、今2って感じです。 50点
 
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『ディセント2』洞穴ホラー:PART2

2010-04-01 07:40:17 | ホラー
ディセント2
THE DESCENT :PART 2(2009年イギリス)
 監督 ジョン・ハリス
 脚本 J・ブレークソン
     ジェームズ・マッカーシー
     ジェームズ・ワトキンス
 出演 シャウナ・マクドナルド、ジェシカ・ウィリアムス、ダグラス・ホッジナタリー・ジャクソン・メンドーザ、ジョシュア・ダラス

 ■ストーリー■
 アメリカのアパラチア山脈で、女性だけのグループ6人で前人未踏の地下の洞窟に探検に入り、謎の地底人に襲われるものの命からがら、サラだけが脱出に成功するのだった。
 行方不明の女性グループのうち、サラだけが血まみれで発見されたことにより、捜査の手がかりはサラになるのだが、サラはショックのあまり、洞窟での記憶が失われていたのだ。救助隊と保安官はサラを連れ、サラの友人たちを助けるため洞窟に入っていくのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
■感想■
 2006年に日本でも劇場公開されてホラー映画ファンの間で評判になったホラー映画『ディセント』(2005年)の続編。
 前作のニール・マーシャル監督は製作総指揮で参加。
 今作は前作『ディセント』や『レイヤーケーキ』(2004年)の編集のジョン・ハリスが監督に!


 ストーリーは前作の続きから始まります!
 
 「え~ッ!!前作のヒロインのサラって生き残ったの??」
 
 って前作を観た映画ファンは思ったはず!!

 後味の悪いラストで終わったはず前作なのに、なぜかヒロインのサラが救出を求めるところから始まります!!前作の魅力の1つだった後味の悪いラストが無かったことに…。
 まぁ、前作のヒロインが登場した方が、観客は感情移入しやすいですからね!!
 生き残るといえば、前作でヒロインと最後まで生き残ったジュノも洞窟の中で生き残ってます!
 「えーっ、何を食べていたの??」
 
 準備不足だった前回の女性6人のグループと違って、今回は救助隊なので、いくらか準備が足りていそうでしたけど、地底人たちの前では、なす術無し状態でどんどん死にまくり!!

 ところでヒロインが怪物たちのいる場所へ救援隊と仲間を助けに行くって、この設定って、『エイリアン2』(1986年)!!
 今作と言い、『エイリアンネーター』(1989年)や『ゾンビ2009』(2007年)まで、『エイリアン2』って偉大な映画ですね!!ブルーノ・マッティ監督が『エイリアン2』のストーリーがパクリやすくて、好きなだけって話も…。
 今作も、『エイリアンネーター』や『ゾンビ2009』がなければ、『エイリアン2』のパクリとか言われちゃうんでしょうけど、今作より100倍パクリの『ゾンビ2009』があるので大丈夫!!
 

 洞窟の中で、壊れそうな石で出来た橋を保安官とヒロインのサラが手錠でつながったまま、渡ろうとするシーンがありますけど、保安官の体重って見てるだけでもかなり重そうだし、あそこで地下に落っこちるのは自業自得!!

 でも、そんなコトより地底人の存在をひた隠しにしている人間が存在していることにビックリ!!なんの価値も無いだろうにね! 60点

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続きから始まるので未見のときは前作『ディセント』から
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『スティーヴン・セガール ZANGEKI斬激』沈黙のゾンビ

2010-03-29 01:07:48 | ホラー
スティーヴン・セガール ZANGEKI斬激
AGAINST THE DARK(2009年アメリカ)
 監督 リチャード・クルード
 脚本 マシュー・クリックスタイン
 出演 スティーヴン・セガール、キース・デヴィッド、タノアイ・リード、ジェナ・ハリソン、スカイ・ベネット

 ■ストーリー■
 謎のウィルスが発生し、初期に感染した人間は狂暴化しゾンビとなってしまった。ゾンビに噛まれた人間もまたゾンビとなり、ゾンビの数は急増していた。ウィルスに治療薬はなく街は混沌とした状況になるのだった。また、感染者を殺すために“ハンター”と呼ばれる人間たちが現れゾンビたちを殺していた。ある街では、6人の男女が危険を逃れ病院に立てこもっていた。ハンターたちは病院にいる6人の男女を救うため街に入っていくのだった。しかし、政府は感染の被害を抑えるため、その区域を空爆する計画を立てていたのだった。

 ■感想■ 
 スティーヴン・セガール主演のホラーアクション映画。
 もはや、セガールの敵はシリアルキラーでも無く、遺伝子操作された超人間でも無く、とうとうウィルスに感染した怪物と化した人間たちになりました!

 今作は一言で言えば“スティーヴン・セガールVSゾンビ”
 ただ、それだけの作品です!

 スティーヴン・セガール主演の作品も、公開(DVDスルーですけど)される作品の数が多すぎて、自分的には、どれがどれだったか、タイトルだけでは分からない状態ですけど、近作はタイトルが“斬激”と短めなのと、スティーヴン・セガールがゾンビと戦う映画っていうことで覚えやすい作品になってます!!
 まぁ、それだけで、プラス5点!って感じです!
 でも、でも、プラス要素はそこだけ!
 肝心の映画そのものが、ヒドイ!ヒドイ!ヒドイ!

 まず、セガールたち、“ハンター”がなかなか活躍しない!
 病院に閉じこもった6人のタラタラ、ダラダラのシーンが延々と描かれるだけなんですから!周りがゾンビだらけなのに、6人は落ち着きすぎ!
 “あんたたち、本当に普通の人??”
 って思うくらい落ち着いてます!!
 ゾンビ映画定番の“閉じこもり篭城型”映画の登場人物の中でも、最も落ち着いている登場人物たちです!!

 あと、とにかく画面が暗すぎです!暗い画面の中で、何が起きているのか全然分からない!これだけでも致命的なのに、ストーリーは6人の避難者が病院の中でタラタラ歩いているだけ!!
 良くこれで商業作品にできましたね!!って思っちゃいます!!

 感染者にも関わらず人間としての理性がありそうな娘を育てている頭のオカシイ父親とかも出てきますけど、映画の中で重要な役割なのかな??と思わせておいて、セガールに瞬殺!!
 あと救出した人間に拳銃を渡して、自分たちはハンティングを楽しんでいて、救出した人間の1人が感染してしまう展開とか、意味不明な突っ込みどころ満載!!スティーヴン・セガールが出演していなかったら、超Z級のゾンビ映画としてしか印象に残らない作品になってます!!
 今作に比べたら、ブルーノ・マッティ監督の『サンゲリア2』(1988年)、『エイリアンネーター』(1989年)といった作品が名作に思えてくるくらい!!
 
 まぁ、それでも、最後まで何とか観れるのは、スティーヴン・セガール主演で、何とかヒーロー物のような体裁をとっているからでしょうね!これが、“6人の男女を主人公にした普通の低予算ゾンビ映画になっていたら”と思うと怖くなっちゃいます。
 とにかく、スティーヴン・セガールの偉大さを感じる作品になってます!! 30点

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『ニュー・ムーン トワイライト・サーガ』ティーン向け青春ホラー

2010-03-28 07:49:48 | ホラー
ニュー・ムーン トワイライト・サーガ
THE TWILGHT SAGA NEW MOON(2009年アメリカ)
 監督 クリス・ワイツ
 脚本 メリッサ・ローゼンバーグ
 原作 ステファニー・メイヤー
 出演 クリステン・スチュアート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー、ダコタ・ファニング

 ■ストーリー■ 
 ベラの誕生パーティで誤ってベラが指を切ってしまい“血”が流れジャスパーがベラを襲おうとする事件が発生するのだった。エドワードとカレンの家族はベラの身を安全を考え、ベラの元から消えることにするのだった。エドワードと別れ傷心だったベラの前に友人のジェイコブが近づいてくるのだった。

 ■感想■
 ステファニー・メイヤー原作のティーン向け小説「トワイライト」の映画化作品第2弾。
 
 前作にも増して、恋愛色が濃くなり、ヴァンパイア映画を期待すると、苦痛の120分強の時間を味わうコトができます!!
 ただし、ティーン向けの恋愛映画として観れば、普通の作品になっています!!
 まぁ、恋愛映画なんて、香港映画以外観たコトがないので、分かりませんけど、こんな物なんですよね!!香港映画だったら、恋愛映画でも、面白い作品は少なくないですけど、他の国の恋愛映画なんて、時間のムダみたいにしか思えない作品が多いんでしょう??
 今作もヴァンパイアが出てくるのに、本当にダラダラ、ウジウジ、タラタラ、ユルユル…!「そんなコト、家に帰ってやってくれ」って感じのことを延々と見せてくれます!

 エドワードが消えた後、傷心のベラがガールフレンドと映画を観た帰り道、エドワードの忠告を聞かずにバイクに乗せてもらうシーンがあるんですけど、ベラが「やめて~」って言ったら、元の場所にバイクが帰ってきてましたけど、どういうコト?? 
 親切に元の場所までしっかり送ってきてもらったんですか??親切なバイカーたちですね!見た目はすごい怖そうだったのにッ!!ガールフレンドも置き去りにされたまま、ずっとその場所で待ってたんですね!こんなヘンなシーン、普通ボツでしょ!!
 これって原作通りなんでしょうか??未読なんで分からないですけど…。

 また、前作で主人公エドワードと戦うことになったヴァンパイアのジェームズの仲間のローランにベラが襲われそうになるシーンがあるんですけど、危機一髪のところでローランが狼に襲われて、その隙にベラが逃げるシーンで、“逃げ出したな!”と思ったら、次のシーンは家に入ってくるシーン!!
 普通は、森の中を走るシーンを挿入しますよね!どういうこと??これが超B級、C級の低予算映画ならまだしも、大作でこのシーンのつながりってどういうコト??

 シーンのつながりといえば、アリスとベラがイタリアへ向かうシーンで、「すぐにエドワードのところに行かないと!」って言った次のシーンで飛行機が飛ぶシーンってどういうこと??空港のシーンとか入れるでしょ!今作って制作費が安いんでしょうか??あと、ベラってパスポートをいつも持ち歩いていたんですか??

 また、ローランが狼たちに襲われて殺されるシーンとか、観光客がヴァンパイアたちに殺されるシーンとか、ヴァンパイア映画ファン、ホラー映画ファンが楽しみにしてるシーンがあっさりとした表現や悲鳴でしか表されてない!!こういう大事なシーンをじっくり見せてくれて、90~100分くらいの作品にしてくれれば、まだまだ普通の作品になったのにッ!!
 ランニングタイム130分も使って大事なシーンは、全然無しってどういうコト??

 それにしても、ベラがエドワード、エドワードってウジウジしてるシーンは長々と撮っているのにッ!!また、ベラに好意を寄せるジェイコブと映画を観にいくシーンを含め、ジェイコブとのシーンにも時間かけすぎ!そういうシーンとかをバッサリやって、せいぜい100分くらいにまとめて欲しかったです!
 前作『トワイライト初恋』(2008年)が傑作に思えてきちゃいます!!
 
 監督のクリス・ワイツは、要チェックの監督ですね!ホラー映画、サスペンス映画、スリラー映画系では、観てはいけない監督がまた1人増えちゃいました!マイナス50点


 
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『トワイライト初恋』青春ホラー

2010-03-27 01:05:26 | ホラー
トワイライト初恋
TWILIGHT(2008年アメリカ)
 監督 キャサリン・ハードウィック
 脚本 メリッサ・ロ-ゼンバーグ
 原作 ステファニー・メイヤー
 出演 クリステン・スチュアート、ロバート・パティンソン、ビリー・バーク、ピーター・ファシネリ

 ■ストーリー■
 母親が再婚するため、田舎町フォークスの町に住む父親も元へとやってきたベラは、高校で不思議な魅力を持つエドワードに出会い惹かれるのだった。エドワードは町の医者カーライルの養子だった。一方、エドワードもベラの持つ“血”の魅力に惹きつけられるのだった。実はカーライルたちは密かに生きつづけていたヴァンパイア一族だったのだ。

 ■感想■
 ステファニー・メイヤー原作のティーン向け小説「トワイライト」の映画化作品。
 ティーン向けの小説が原作なだけに、映画の方もティーン向けに!
 原作人気もありアメリカでは大ヒット!
 
 (吸血鬼物+青春+恋愛)÷100みたいな内容の作品です!

 今作の予告はしっかり観ていなかったので良く分からないですけど、今回、主人公と争う、ジェームズ、ローラン、ビクトリアの3人組み!
 ジェームズって“最強の敵”みたいに宣伝されてませんでしたか??
 最強どころか、カーライル一家の前に、“最弱の敵”状態!!
 今作、最大の見せ場の対決シーンが、全然、全然、全然盛り上がらない!!
 
 吸血鬼の対決シーンなんて、どうでも良いって感じの描き方!!
 もうホラー映画ファンが観たら、涙が出てくるようなダラダラ感1000%!
 ティーンの変り種恋愛映画ファンには、面白いんでしょうけどね!

 吸血鬼物として期待して観なければ、ティーン向けの青春ホラー物として観れば、それなりには観れるんですけどね!ポップコーンでも食べながら、軽い気持ちで観るのに最適な作品なんでしょうね!そういった意味では、満点かも!!でも、それでも、やっぱりメインターゲットはティーンなんでしょうね!

 ポップコーン食べながら観るのには最適でも、吸血鬼物の映画としては、かなりダメダメ!ダメダメ度★★★★★(★5つで満点!)って感じです!!
 吸血鬼映画としては、かなり期待はずれだったアン・ライス原作の『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』(2002年)の方が、よっぽどマトモに思えてきます!
 『』の方がまともっていうだけで、今作のデキがわかるはず!
 ランニングタイム122分も長すぎ!あと15分くらい短ければ、テンポが良くなってもう少し面白く観れたのに!!


 それにしても、ロバート・パティンソンの顔が白すぎ!60点
 
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『人間狩り』イノシシVSヒッピーVS田舎人VS主人公

2010-03-20 00:05:59 | ホラー

人間狩り
PIGHUNT(2008年アメリカ)
 監督          ジェームズ・アイザック
 脚本          ロバート・メイラー・アンダーソン
             ザック・アンダーソン
 出演          トラヴィス・アーロン・ウェイド
             ティナ・フーアン
             ハワード・ジョンソン.Jr
             トレヴァー・ブロック

 ■ストーリー■
 ジョンとガールフレンドのブルックスは、友人のベンとクインシー、ウェインを連れ、親の死後、面倒を看てくれたおじの家に狩りのためやってくるのだった。狩りのために森の中にいると、ジョンの昔の知り合いの兄弟ジェイクとリッキーに出会い、一緒の狩りに行くことにするのだった。
 ジョンのおじの土地には“切り裂き魔”と呼ばれる巨大なイノシシが棲んでいるという言い伝えがあったのだ。森の中を歩いていると、イノシシに襲われウェインがケガを負ってしまうのだった。そんなとき仲間のクインシーがマリファナが栽培されている畑を発見するのだった。

 ■感想■
 アメリカの田舎を舞台にした田舎ホラー。
 原題が“PIGHUNT”なんで、「動物パニック」映画だと思ったんですけど、“動物パニック映画”の要素は5%!残りの95%は田舎の人間は怖いよ!でした!

 主人公のガラの悪そうな昔の友人の兄弟たちと、マリファナを栽培するヒッピーたち、巨大なイノシシと、そして主人公たちと4つ巴の戦いになるのかと思いきや、主人公たちと、ガラの悪い兄弟の家族の戦いがメインであとは、オマケみたいな感じ!!
 
 大体、主人公たちの仲間の1人のアフリカ系アメリカ人のベンが弟のリッキーを殺しちゃうから、イザコザが始まっちゃうんだから、自業自得って感じで、主人公たちに感情移入出来ないまま、クライマックスに突入しちゃうんで、さすがB級ホラー!いや、C級ホラーって感じです!

 どうやって生計を立てているか分からない兄弟の家族たち!
 また、乗っている車も“マッドマックス2”系の車で、森の中での走行シーンはかなり迫力満点!!この走行シーン、映画の中でけっこう浮いてます!!結局、この日本では車検の通らないような改造車の森の中の走行シーンだけを撮りたかったの??って思っちゃいます!
 
 “田舎は怖いよ”的なホラーか、“動物パニック”ホラー映画かキッチリ決めた方が面白くなったろうに、残念な感じです!
 ガラの悪い兄弟の家族と、ヒッピーが殺しあうのも、主人公たちに関係ないので、観ていて全然何とも思わないです!!
 問題を起こしたベンがヒッピーのアジトで歓待されるシーンとかも、やたら長くて、ダレ気味!ランニングタイム99分は長すぎ!!あと15分は短くて良かったのに!長すぎ!!長すぎ!!長すぎ!!長すぎ!!

 観ていて、全然緊張感が無いし、いかにも“ザ・C級”って感じです!!もう少し単純なストーリーにして、短くしたらそれなりには観れそうな作品になりそうなのにッ!! 30点

人間狩り [DVD]
ジェームズ・アイザック
クリエイティブアクザ
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