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『西遊記はじまりのはじまり』チャウ・シンチー版西遊記

2015-10-12 00:01:35 | 香港映画

西遊記はじまりのはじまり
大話西遊之三藏付魔 JOURNEY TO THE WEST: CONQUERING THE DEMONS(2013年中国)
 監督          チャウ・シンチー
 脚本          チャウ・シンチー
              デレク・クォック
              ローラ・フォ
              ワン・ユン
              フォン・チーチャン
              ルー・ジェンユー
              リー・ションチン
 出演          ウェン・ジャン
              スー・チー
              ホアン・ボー

 ■ストーリー■
 妖怪ハンター、玄装は実力が伴わず、なかなか活躍できないでいた。今日も川で暴れた魚の妖怪を退治しようとするが悪戦苦闘、とそこへ美人妖怪ハンターの段が現れ、さっと退治してしまうのだった!!

 ネタバレしてます!!未見の人は観てから読んでください!

 ■感想■
 チャウ・シンチーが監督&脚本のコメディ調西遊記。

 「え、なんで今さら西遊記??」
 
 チャウ・シンチーで、西遊記といえば主演作『チャイニーズ・オデッセイ』(1995年)があるのになぜ??というのが観る前の素直な感想でした!!
 でも、『チャイニーズ・オデッセイ』は監督がジェフ・ラウで、脚本がケイ・オンなんで、チャウ・シンチーは出演だけだったんで、自分で撮りたかったんでしょう、多分。

 『チャイニーズ・オデッセイ』は、「月光の恋」「永遠の恋」の2部作からなるランニングタイムが180分弱のまさに香港映画的なランニングタイムで言うと2本分の超大作で、ストーリーもコメディでゲラゲラ笑わせておいて、いつのまにかラブロマンスになるという傑作でした!!
 ストーリーも500年間を行ったり来たりの、1回観ただけでは意味不明のタイムトラベル物としても良く出来てました!!

 そんな傑作があるのに、チャウ・シンチーが監督&脚本するってことで、よっぽど撮りたかったんでしょう!!

 最初に魚の妖怪が出てきて、次に山奥で鍬みたいな形の武器を持った妖怪が出てきたところで、ストーリーの展開が分かってしまうのが少し残念な感じですが、それなりに楽しく観れました!
 『少林サッカー』(2001年)や『カンフーハッスル』(2004年)みたいな面白さを期待しなければ、十分面白いです!!でも、西遊記にはスー・チー演じる女性の妖怪ハンターは登場しないし、多分、最後の方で退場してしまうんだろうなぁ。っていうのが想像できてしまうのはマイナスなところ。
 「このスー・チーが使う武器って、孫悟空の頭にはめているやつだよねぇ」っていうのも、観てる人のほとんどみんなが思っちゃうでしょ!!
 「玄装と悲劇的な別れが待っているんだ・・・」って思いながら観ちゃいました!!

 ところで、日本語吹替え版ですが、斎藤工と貫地谷しほりが吹替えています!!
 観終わって吹替えのキャスティングのテロップが出るまで全然気が付きませんでした!!
 2人ともうますぎ!!
 映画の面白さよりも、2人のうまさにビックリです!!
 特にヒロインを吹替えた貫地谷しほりさん、超うますぎ!!調べたら、2人とも吹替えの仕事、ちょこちょこやってるんですね。(貫地谷しほりさんは、ちょこちょこどころか、しっかりやってました。すいません)

 作品にもよりますが、芸能人に吹替えを依頼するなら、これくらいうまい俳優の方に依頼して下さい!!そうしたら、作品の価値も変わらないですから!! 70点

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『MISSING ミッシング』香港流ツイスト

2015-05-30 10:28:41 | 香港映画

MISSING ミッシング
深海尋人 MISSING(2008年香港)
 監督          ツイ・ハーク
 脚本          ツイ・ハーク
 出演          アンジェリカ・リー
              イザベラ・リョン
              チャン・チェン
              グオ・シャオドン
              レオン・カーフェイ

 ■ストーリー■
 精神科医のガオは、親友のシャオカイの兄で写真家グォドンが前からガオのことが好きだったことを知りつきあい始めるのだった。グォドンとシャオカイと沖縄の与那国島にダイビングに行くのだった。  
 しかし、与那国島でのダイビング中、グォドンは海に流され、その後、首の無い死体が上がり着ていたウェットスーツからグォドンとされ葬儀が行われるのだった。グォドンが死んだことで妹のシャオカイは情緒不安定になり葬儀会場の入り口で暴れるのだった。
 ガオは、グォドンが行方不明になったときの記憶がなく、思い出そうとするのだがどうしても思い出すことは出来ないでいた。葬儀が終わり、職場に復帰したガオに患者のサイモンが診察にやってくるのだった。サイモンは以前から、死んだ恋人ジョジョが現れると言っていた患者だった。サイモンは、グォドンがガオの周りにいると言うのだったが…。

 □■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 アンジェリカ・リー出演のホラー映画。
 幽霊が見える患者を治療しようとして、彼の部屋に行ってから、幽霊の存在を信じるようになり(見えるようになり)、与那国島で死んだ女性の幽霊の起こす事件に巻き込まれていくストーリー!

 恋人が死んだときの記憶が無いので、「これは何かミステリー要素があるのでは??」と思って観ていたら、予想もしていない展開に!!

 「だまされた~!!」

 だまされない人は多分いないと思うんですが、さすがにうまい展開です!!
 今まで観てきたストーリーは何だったの??と思う映画ファンもいるかとは思いますが、面白いから、自分的には全然OKです!!

 ホラー映画だと思っていたら、全然違う方向性の作品に!!

 面白ければ、こんな展開でも受け入れちゃいますよ~!!

 ホラー映画から、サスペンス映画になって、最後は救いのない展開に!!
 ランニングタイムが117分と、香港映画としては、少し長めですが、中盤~後半に用意されているあまりの急展開に長さを全然感じさせません!

 ところで、今作は、2008年の作品なんですよね!今が2015年なので7年たってやっと観れたということですね。
 いくら何でも待たせすぎでは??観れただけでも良しとしなければいけないんでしょうが、香港で製作されてから、7年後!!

 もともと作品数の多い香港映画ですから、観れない作品も多いんでしょうが、もっと早く、もっと多くの作品が観たいですね!!香港映画どころか、最近はメジャーな俳優が出演している洋画もなかなか観れなくなっていますからね~!!

 以前のように、地上波で日本未公開の洋画が1年間で50本くらい観れるような環境なら、もっともっと陽の目を見る作品も増えるんでしょうけどね~。今や地上波での映画枠も減りまくりですからね!!

 せめて、深夜枠で良いので各TV局は、月2回くらいは未公開の映画を放映してくれる映画枠を作って欲しいですね~。 60点

 

監督・脚本:ツイ・ハーク MISSING ~ミッシング [DVD]
アンジェリカ・リー,チャン・チェン,イザベラ・リョン,レオン・カーファイ
竹書房

 

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『トリプルタップ』ダブルの次はトリプル

2015-01-04 04:03:17 | 香港映画

トリプルタップ
槍王之王 TRIPLE TAP(2010年香港)
 監督          イー・トンシン
 脚本          イー・トンシン
              チュン・ティンナム
              ラウ・ホーリョン
 出演          ダニエル・ウー
              ルイス・クー
              シャーリーン・チョイ
              アレックス・フォン
              リー・ビンビン
              チャップマン・トー
              ラム・シュー

 ■ストーリー■
 射撃大会で優勝を狙うチョン警部は、決勝で証券会社のブローカーのクワンと争い優勝を逃すのだった。その大会の帰り道、クワンは債券を輸送する車の強奪事件に遭遇し、大会用の銃で強盗団3人を射殺するが、1人を逃してしまうのだった。クワンは警察に連行されるが、世論もあり、裁判では無罪になるのだった。
 チョン警部は、クワンがこの強奪事件と関わりがあるのではないかと捜査を続けるのだが…。

 ■感想■
 イー・トンシン監督の『ダブルタップ』(2000年)の続編的作品。
 事件を捜査するのは、アレックス・フォンから、ダニエル・ウーにバトンタッチしています。
 同じくイー・トンシン監督の『ワンナイト イン モンコック』(2004年)でもミウ刑事を演じていたアレックス・フォンは、今回は脇に回りダニエル・ウーを支援する役を演じています。
 そういえば、『ワンナイト イン モンコック』でダニエル・ウーは、大陸から来た殺し屋を演じていましたね。

 レスリー・チャンとアレックス・フォンが対決するアクション編の『ダブルタップ
 大陸からやってきた殺し屋の顛末を描く『ワンナイト イン モンコック
 そして、証券がからんだ事件を描いた今作と、だんだん地味に、こじんまりしていくストーリーになっていくような気がしてしまうのは自分だけ?? 

 冒頭の射撃大会や、輸送車強奪シーンこそハデな感じですけど、その後は、1990年代の日本の2時間サスペンスなみの地味地味さ!あえて、このシリーズで今作を撮ったのはなぜなんでしょうね。
 ラストの対決シーンもすごく地味!
 犯人をおびき寄せるための警察の罠も定番の罠!
 香港映画としては、超長めなランニングタイム118分!
 後味も余り良くないし。
 そこだけイー・トンシン監督の作品ぽいですけど。まぁ、でも普通の警察物のドラマって感じで、観終わったあとに暗い気持ちになる『ワンナイト イン モンコック』みたいな印象は受けないですけど。
 香港映画ファン以外に、あえて、今作をすすめる理由が思い浮かばないです!
 まぁ、シリーズだったら観る映画ファンが多いのも事実ですけどね。
 

 タイトルのトリプルタップとは同じ場所に、3発弾丸を撃ち込むコトです!ダブルタップは2発で、トリプルタップは3発。そんな人間、大勢いるんですかね??ゴルゴ13じゃあるまいし。
 ところで、今作の続編は「クアドラブルタップ」とか「フォースタップ」とかになるんですかね?? 50点

トリプルタップ [DVD]
ルイス・クー,ダニエル・ウー,シャーリーン・チョイ,リー・ビンビン,チャップマン・トー
アメイジングD.C.

超エンターテイメント作品『ダブルタップ』

ダブルタップ [DVD]
ロー・チーリョン
ポニーキャニオン

終始、暗いノリの香港ノワール

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ダニエル・ウー,セシリア・チョン,アレックス・フォン,チン・ガーロッ
タキコーポレーション





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『香港警察 最後の突撃』サイモン・ヤム主任の日常

2014-05-16 01:22:05 | 香港映画

香港警察 最後の激突
衝鋒戰警 THE CONSTBLE(2013年香港)
 監督         デニス・ロー
 脚本         デニス・ロー
 出演         サイモン・ヤム
             マギー・シウ
             ラム・シュー
             サム・リー

 ■ストーリー■ 
 元刑事課のキュンは、障害を持つ子どもチョンのため、車両部に異動し九龍城署に主任として勤務していた。昼間、彼が留守にしている間、子どもの面倒はヤンという若い女性に見てもらっていた。ヤンにはつきあっている恋人チャウがいたが、チャウのわがままのため2人の関係はあまりうまくいっていなかった。
 また、チャウはギャンブルで多額の借金を作り、借金の返済の代わりにある仕事をするよう指示されていたのだった…。

 ■感想■
 デニス・ロー脚本、監督の香港映画。
 『拳陣 FATAL CONTACT』(2006年)、『血戦 FATAL MOVE』(2008年)、『帝戦 BAD BLOOD』(2010年)、『霊幻戦士キョンシーズ』(2010年)とデニス・ロー監督の作品が最近、続々とリリースされていますね!デニス・ロー監督の作品がブームなんでしょうか?
 ホントはもっともっと色んな監督の香港映画がリリースされるとウレシイんですけどね。
 

 拳銃を構えたサイモン・ヤムとサム・リーの姿がDVDのパッケージになっていたので、てっきりハードなアクション物なのかな?と思って観てみたら、普通のドラマでした!
 ハードアクションだったり、やたら暗いノワールアクションを期待すると「あれ、ちょっと違ったかも?」ってコトになっちゃいます。
 まぁ、香港映画だったら、どんな作品でも観ると決めている映画ファンだったら全然大丈夫、楽しく観れるはず!

 普通のドラマといっても、でも、そこは香港映画。
 格闘シーンを中心としたアクションシーンがいくつもあり、決して退屈させない作りになっています!ドラマと言っても、警察官が主人公だし、犯罪者や警察が出てくるので、アクションドラマという感じでしょうか?
 
  サイモン・ヤムがサム・リーと絡むのかと思いきや、事件が起きるまで、ほとんど2人は関わらないというストーリー。
 2人の対決よりも、今作では、サイモン・ヤムが日常的に遭遇する事件と、それを解決することをメインに描いています!

 今作では、サイモン・ヤムの同僚(友人?)でラム・シューが出てきますが、今作でのラム・シューがカッコ良すぎ!
 ジョニー・トー監督『ザ・ミッション 非情の掟』(1998年)のときともカッコ良かったですけど、今回は何気なくあふれ出るカッコ良さ!犯人との格闘シーンもでも、ちゃんと勝利するし、すごくカッコ良い!
 
 もちろん、主人公のサイモン・ヤムも次から次へと事件を解決するスーパー警官役でカッコ良いです!
 それに比べ、サム・リーが演じている悪役は小者感がいっぱいで、どう見ても勝負にならないと思っていたら、あっという間のあっさりとした退場!これだったら、DVDのパッケージに出てこなくても良いくらいの悪役でした!

 まぁ、でもサム・リーがパッケージに出ていた方がインパクトがありますもんね。

 香港映画ファンは必見!! 60点

香港警察 -最後の撃突- [DVD]
サイモン・ヤム,マギー・シュウ,サム・リー,ラム・シュー
エプコット

 

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『帝戦 BAD BLOOD』香港ノワールアクション編

2014-03-30 15:06:08 | 香港映画

帝戦 BAD BLOOD
帝戦 BAD BLOOD(2010年香港)
 監督          デニス・ロー
 脚本          デニス・ロー
 出演          サイモン・ヤム
             アンディ・オン
             バーニス・リウ
             ション・シンシン
             ケン・ロー
             チャーリー・チャン
             チョン・シウファイ
             ラム・シュー

 ■ストーリー■
 ギャング団のボス、アンディ・ロクが偽札の原板を持ったまま逮捕され、その後、銃殺刑となるのだった。アンディが死ぬ前に、娘のオードリーと、弁護士ピーターが立会い、遺言を作成していた。遺言は、アメリカにいるオードリーの弟ジェイソンが来てから開封するように言い残されていた。
 遺言には、オードリーとジェイソンに財産を譲ると書かれていた。ロク一族はオードリーとジェイソン以外はギャング団となっており、次期ボスになったファンキーをはじめ残りの者たちは、その遺言に不満をつのらせるのだった。そんなとき、弁護士のピーターがビルから飛び降りて死亡する事件が発生するのだった。また、出かけようと車を出そうとしていたジェイソンが爆殺されてしまうのだった。
 オードリーは、売春婦の子として組織の中で低く見られていたカーフを仲間に引き入れ、組織との争いを始めるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 サイモン・ヤム、アンディ・オン、バーニス・リウ出演、デニス・ロー監督の香港ノワールアクション。
 組織のボスが残した遺産をめぐって、血を血で洗うような壮絶な殺し合いが始まります。
 組織の次期のボスに選ばれたサイモン・ヤムが悪いヤツなのかと思って観ていたら、ジェイソンの車が爆発するあたりから、バーニス・リウが徐々に表に出てきて、次から次へと組織の人間を殺していきます。

 とにかく、味方と思わせて使ったあとはすぐに殺しまくりで、全編、登場人物が死にまくり!!最後まですっきりしない感じで、みんな死んで終わり!って、さすが香港映画って感じです!!香港映画ファンなら、大喜び出来る展開かも??

 ところで、登場人物たちが、みんなカンフーの使い手で、ボスになればなるほど強いって、香港映画っぽさ全開っていうのもポイントが高いです!!
 一族の中で堅気なバーニス・リウも最初は清楚なお嬢様系な感じで登場してきたのに、髪の毛を切るあたりからだんだん、変わっていって、最後ではまるっきり違うキャラクターに変身していました!

 「そんなに強いなら、アンディ・オンを味方にしなくても良かったのでは??」って思わず突っ込んじゃいました!!いや、観てる人のほとんどが、突っ込んじゃうはず!!

 同じくデニス・ロー監督のノワールアクション『血戦 FATAL MOVE』(2008年)も組織が壊滅するまでを描いていましたけど、こういう作品が好きなんでしょうかね??
 久々の香港ノワールなので楽しく観れました! 60点

帝戦 ~BAD BLOOD~ [DVD]
サイモン・ヤム,アンディ・オン,ション・シンシン,チャーリー・チャン,バーニス・リウ
アメイジングD.C.
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『グランド・マスター』ウォン・カーウァイ監督アクション風

2013-12-25 00:05:03 | 香港映画

グランド・マスター
一代宗師 THE GRANDMASTER(2013年香港)
 監督          ウォン・カーウァイ
 脚本          チョウ・ジンジ
              シュー・ホーフェン
              ウォン・カーウァイ
 原案          ウォン・カーウァイ
 出演          トニー・レオン 
              チャン・ツィイー
              チャン・ツィイー
              チャン・チェン
              マックス・チャン
              ユエン・ウーピン
              ラウ・カーヨン
              チョン・チーラム

 ■ストーリー■
 1930年代の中国、クンフーは大きく南北に分かれ、色んな流派が存在していた。北の武術家、宮宝森(ゴン・パオセン)は八卦掌と形意拳を合わせ1つの流派にし、今また、南北拳法統一を願っていた。ゴン・バオセンは引退するにあたり、自分の後継者グランドマスターに、南の詠春拳の宗師で人格者の葉問(イップ・マン)を指名するのだった。
 バオセンの娘で、八卦掌の六十四の奥義を身につけた宮若梅(ゴン・ルオメイ)は、イップ・マンを呼び出し、勝負を申し込み勝利を収めるのだった。
 一方、形意拳を受け継いだルオメイの兄弟子、馬三(マーサン)は、このイップ・マンをグランドマスターに指名したことに納得できないまま、日本軍へと近づくのだった。マーサンは、師匠の意図が理解できないまま、バオセンに挑戦し師匠を倒すのだった。バオセンは、「復讐はするな」という遺言を残すが、周りの意見を無視しルオメイはマーサンへの報復を心に誓うのだった・・・。

 ■感想■
 ウォン・カーウァイ監督、脚本のクンフー映画。
 武侠映画も『楽園の疵』(1990年)みたいな映画にしちゃうウォン・カーウァイですから、クンフー映画が、こんな作品になっても全然驚かないです!
 でも、主人公が実在の人物イップ・マンせいか、映画的に脚色できなかったのか、『楽園の疵』に比べると、ずいぶんと普通のドラマのある作品になっちゃてます。

 もっと、意味不明の作品になっているのかな??と思っていたんですが、誰もが楽しめるごくごく普通のドラマになっていました!
 戦争で運命を狂わされた拳法の達人たちのドラマとして楽しめる作品になっています。
 
 
 でも、アクションシーンたっぷりのクンフー映画を想像しちゃうとかなり肩透かしをくらいます!
 
 さすがウォン・カーウァイ監督。
 イップ・マンが、映画的な悪役マーサンと戦わない!
 八極拳の使い手、カミソリ(チャン・チェン)が、ドラマとして、誰とも絡まない!
 イップ・マンが活躍するシーンが、ほとんど無い!
 イップ・マンより、チャン・ツィイーの方が目だっている!
 等々、不思議な作品になっています。

 「ウォン・カーウァイ監督の作品だから」って、自分は全然驚かないですけど、初めてウォン・カーウァイ監督の作品を観るのが今作だと、少しビックリかもしれないですね。
 
 本当は、アクションシーンとか、カミソリが他の登場人物と絡むシーンとかも撮っていそうですよね。
 でも、カットシーンを足して音楽を入れ替えて【究極版】【終局版】とかを作っても、同じようにアクションシーンが無かったり、カミソリが誰とも絡まないんでしょうねぇ。

 それなりのアクションシーンの見せ場がいくつもあるのに、アクション映画風の爽快感が無く、観終わったあとは、少し暗くどんよりとした気分に・・・。
 日中戦争によって、家族離れ離れになってしまうイップ・マンの生活とかも描かれ、まるで大河ドラマ??って感じです。

 トニー・レオンや、チャン・ツィイーのファンや、ウォン・カーウァイ監督のファンだったら観た方が良い作品です。  65点   

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『画皮 あやかしの恋』チャイニーズ妖魔ストーリー

2013-10-12 23:15:15 | 香港映画

画皮 あやかしの恋
畫皮 PAINTED SKIN(2008年香港、中国、シンガポール)
 監督          ゴードン・チャン
 脚本          ラウ・ホーリョン
              エイブ・クォン
              ゴードン・チャン
 出演          ジョウ・シュン
              ヴィッキー・チャオ
              チェン・クン
              スン・リー
              ドニー・イェン
              チー・ユーウー

 ■ストーリー■
 秦から漢にかけての時代、将軍のワン・シェンは盗賊に捕らえられていた美しい女性シャオウェイを助け出し、身寄りの無いショオウェイを家に連れ帰るのだった。シャオウェイは、ワン・シェンの妻ペイロンと暮らし始めるが、実はシャオウェイの正体は狐の妖魔だった。
 ワン・シェンの妻の座を得ようとするシャオウェイは、妖術を使い誘惑していた。そんなとき、町では人間の心臓が切り取られ奪われる事件が起きていた。シャオウェイを愛するトカゲの妖魔シャオイーが、シャオウェイの美しさを保つために心臓を手に入れ、届けていたのだった。町中で起きている事件に疑問を持ったペイロンは、夫のかつての部下で、彼女の結婚を機に軍を辞め流浪の剣士となっていたパン・ヨンに相談するのだった。一方、町で起きている事件が、妖魔が起こしていると聞き、降魔師シア・ビンも町にやってくるのだった。

 ■感想■
 ジョウ・シュン、ヴィッキー・チャオ、チェン・クン主演のゴーストストーリー。
 2008年の作品ですが、なかなか公開されず、日本では2009年に沖縄国際映画祭で公開されたあと、2012年まで一般公開されませんでした。
 最近は、韓流の作品に押されてか、はたまた、TVドラマに押されてかDVDスルーの作品を含め、レンタルでも香港映画で観れる作品がぐっと減っちゃいましたね。

 今作は第28回【香港電影金像奨】で撮影賞、主題歌賞を受賞しました。
 こんな風に香港電影金像奨にからんだ作品でも、なかなか公開されないんですね!
 
  原作は中国の清時代、蒲松齢(ほ・しょうれい)によって書かれた短編小説集「聊斎志異」(りょうさいしい)の1篇で、レスリー・チャン、ジョイ・ウォン主演で映画化された『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(1987年)、今作と同じくゴードン・チャン監督の『チャイニーズ・フェアリー・ストーリー』(2011年)も同じ原作の1篇を映画化したらしいです。
 今作が大ヒットしたんで、『チャイニーズ・フェアリー・ストーリー』が製作されたんでしょうねぇ。『チャイニーズ・フェアリー・ストーリー』は、ランニングタイムが、2時間超えの125分と香港映画としては、かなり長めの作品でしたけど、今作は、ちょうど良い長さの103分です!

 感想としては、いつもの香港映画って感じです!
 ランニングタイムも103分なので、テンポ良くアッという間に観るコトが出来ました。
  妖魔なのに人間ワン・シェンを愛したシャオ・ウェイ。
 ジョウ・シュンを愛するため殺人をくり返すトカゲの妖魔シャオイー。
 ワン・シェンの妻ペイロンを秘かに愛する剣士バン・ヨン。
 いくつもの、報われることのない愛が描かれていきます!
 普通だったら、ワン・シェン、ベイ・ロン、シャオ・ウェイの3人の3角関係?が描かれるだけだろうに、手際良く、魅力的なキャラクターを登場させ物語に絡ませていきます!

 さすが香港映画!
 この内容で103分!
 ハリウッドだったら2時間超え確実です!
 
 妖魔のジョウ・シュンですが、観ている間に、だんだん感情移入していっちゃいます!良く考えると、美しさを保つために、関係無い人間を、彼女を愛するトカゲの妖魔が殺しまくったり、奥さんのベイ・ロンを落としいれたりしているんで、けっこうひどいことしてるんですけどね。
 あまりのキレイさにだまされちゃいそう!!

 香港映画があまり好きでない映画ファンでも、ファンタジー映画やエンターテイメント作品が好きな映画ファンなら楽しく観れます!香港映画が苦手な映画ファンこそ観て欲しいです!!  75点

画皮 あやかしの恋 [DVD]
ジョウ・シュン,ヴィッキー・チャオ,チェン・クン,ドニー・イェン,スン・リー
マクザム

 

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『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』ジェット・リー竜門の宿

2013-07-18 00:54:19 | 香港映画

ドラゴンゲート 空とぶ剣と幻の秘宝
龍門飛甲 FLYING SWORDS OF DRAGON GATE(2011年中国)
 監督          ツイ・ハーク
 脚本          ツイ・ハーク
 出演          ジェット・リー
              ジョウ・シュン
              チェン・クン
              グイ・ルンメイ

 ■ストーリー■
 明の時代、東廠、西廠により恐怖政治が敷かれていた。剣客ジャオたちは東廠、西廠のボスたちを倒して世直しを行っていた。西廠の宦官ユーは、皇帝の子を身ごもり危険を感じ宮廷を逃げ出した官女スーを追っていた。スーは追っ手に見つかり危機一髪のところをジャオの名を語る剣客リンに助けられるのだった。リンとスーは砂漠の宿「龍門」へとやってくるのだった。「龍門」には60年に一度起こる砂嵐により現れる古代都市に眠る財宝を狙う盗賊たちがいるのだった。間一髪のところで、スーを追ってきた西廠の役人たちからリンとスーは逃げ出すが、盗賊たちと役人と一触即発の状態になるのだった。一方、宦官ユーを狙うジャオも「龍門」にやってくるのだった。

 ■感想■
 ツイ・ハーク監督、脚本、ジェット・リー主演の武侠映画。
 ツイ・ハークが1992年に製作、脚本の武侠映画『ドラゴン・イン』の続編。
 1992年の作品なんて、覚えていな~いです!もう20年以上も前の作品ですもんね。
 
 今作をソフト化するなら、一緒に『ドラゴン・イン』も一緒にソフト化してくれれば良かったのに・・・。
 『ドラゴン・イン』の元になったキン・フー監督のオリジナル『残酷ドラゴン 血斗!竜門の宿』(1967年)も再発でソフト化して3枚組みで発売したら、もっと良かったかも!!
 
 まぁ、『ドラゴン・イン』を観ていなくても、全然楽しめる作品になっていますけど、でも、やっぱり少し気になっちゃいますね。

 60年に一度起こる砂嵐によって現れる古代都市が舞台になった冒険物と思いきや、それは、ほんの少しだけの要素で、基本的には「竜門」の宿が舞台の武侠作品です。
 「インディジョーンズ」系や「ハムナプトラ」系を想像して、今作を観だしたら、余りの違いに、一瞬、ついていけないかも??

 最初、とてつもなく強かった宦官ユーと、その部下ですが、クライマックスでは、なんかその他大勢の敵より少し強いくらいになっちゃてました。まるで、コミックの連載が途中で打ち切られるのが決まったので、さっさと対決させて決着をつけちゃったマンガのようです。ジェット・リーとトリオを組んでいた仲間がやられちゃうくらい強かったのに、最後の方では盗賊と良い勝負くらいの感じになっちゃってましたからね。

 全編、見せ場、見せ場の連続で、120分楽しめる作品になっていますが、ストーリーがほとんど無いので、今作も、10年後には、観たコトは覚えていても、ストーリーの細かいところとか、どんな内容だったか忘れていそうです・・・。
 
 でも、観ている間はかなり楽しめる作品なので、武侠映画ファン以外のアクション映画ファンも必見です! 65点

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『書剣恩仇録』皇帝は兄弟’87

2013-07-10 22:18:32 | 香港映画

書剣恩仇録 上 紅花会
書剣恩仇録 下 香香公主
(劇場公開題:『清朝皇帝』ビデオ題:『風と興亡』)
書剣恩仇録 THE ROMANCE OF BOOK AND SWORD
香香公主 PRINCESS FRAGRANCE
(1987年中国、香港)
 監督           アン・ホイ
 脚本           スー・チョンショウ
               リー・ビンホン
 原作           金庸
 出演           チャン・ドゥオーフ
               ダー・シーチャン
               アイヌイリー


 ■ストーリー■
 清朝の第六代の乾隆帝に紅花会の総蛇主、千万亭は明復興を願い出るのだった。乾隆帝には出生の秘密があり、それをネタに協力を依頼するのだが、乾隆帝は紅花会の総蛇主を捕らえようとするのだった。総蛇主は殺され、紅花会の総蛇主は、陳家洛が継ぐのだった。
 陳家洛は、引き続き乾隆帝に反清復明に協力するよう迫るのだが・・・。

 □■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 金庸原作「書剣恩仇録」の映画化作品。
 1987年の作品で、日本では『清朝皇帝』のタイトルで劇場公開されました。
 全然知りませんでした・・・。
 マクザムさんから2013年7月5日にレンタル開始されて、初めて今作のコト知りました。
 『清朝皇帝』のタイトルでは、金庸の映画化作品だとは思わないですよね~。

 2部作で3時間超えの作品ですが、武侠映画の見せ場らしい見せ場が少ない作品でした!映画の冒頭の乾隆帝の狩りのシーンとか、最初からこんなに要らないのでは?と思うくらい延々と見せておきながら、登場人物が殺されたコトが分かるのはセリフだったりして、ちょっと不思議な感じの作品でした!
 中国、香港合作ですが、中国色の強い作品ですね。
 香港映画だったら、この内容なら80分くらいで映像化しちゃいそうですね。
 
 とにかく、2部作にする必要があるの??って感じで長すぎ!
 ウロウロしているだけの印象の魅力的でない主人公!
 出生の秘密を握っていても結局、何もできない紅花会!
 最後は乾隆帝に良いようにされて、終わり!

 「え~ッ、これで終わり??」

 延々と3時間もかけて、主人公以外、みんな死んじゃうという素晴らしすぎる展開にビックリ!このストーリーは原作通りなんでしょうか??ある程度原作通りならしょうがないですけど・・・。
 劇場公開のときに『清朝皇帝』のタイトルで歴史物と思って観た人は、どう思ったんでしょうね??
 今度、ショウブラザース版のティ・ロン主演の『書剣恩仇録』を観て、今作と比べてみたいですね!   40点
 

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『大魔術師Xのダブルトリック』

2013-04-29 15:24:59 | 香港映画

大魔術師Xのダブルトリック
大魔術師 THE GREAT MACICIAN(2011年香港)
 監督          イー・トンシン
 脚本          イー・トンシン
              チュン・ティンナム
              ラウ・ホーリョン
 出演          トニー・レオン
              ラウ・チンワン
              ジョウ・シュン
              ラム・シュー
              澤田 拳也
              ダニエル・ウー

 ■ストーリー■
 1920年頃の中国、北京では軍閥の雷大牛が町を支配していた。しかし、プライベートでは自分に心を開かない第七夫人の柳蔭に手を焼いていた。そんなとき町で評判の天才マジシャンの張賢のマジックを知り、雷の屋敷に招かれるのだった。雷は、マジックで柳蔭の心を開こうと張賢に近づいていくのだった。
 実は、張賢は柳蔭のかつての恋人であり、また幽閉されている師匠を救い柳蔭を奪い返そうとしていたのだった。

 ■感想■
 トニー・レオン、ラウ・チンワン主演のコメディタッチのアクション映画。
 監督、脚本は『忘れえぬ想い』(2003年)、『ワンナイト イン モンコック』(2004年)、『新宿インシデント』(2004年)のイー・トンシン。
 イー・トンシン監督は、日本で公開された作品がマジメな作品が多かったので、今作も重いテーマの作品と思って観たら、コメディだったので、ちょっとだけビックリ。
 香港映画の監督なので、イタリア映画全盛のときのイタリア映画の監督のようにどんなジャンルを撮ってもおかしくないんですけどね!それこそ、武侠映画だろうと、クンフー映画だろうと、コメディ映画だろうと、恋愛映画だろうと、香港ノワールだろうと、どんな作品でも撮るのが普通なんですけどね。
 マジメな重いテーマの作品だと勝手に思い込んじゃいました!
 日本タイトルの『大魔術師Xのダブルトリック』からして、軽い感じの作品なのにね~。
 タイトルの“ダブルトリック”も何がダブルトリックか意味不明ですけど、ただ響きが良かったんでしょうねぇ。

 主人公と敵対するラウ・チンワンが悪人だと思って観出したら、何か違う??
 発言もまともなコト言ってるし・・・。
 実は、悪人は別に登場します。
 
 ストーリーも、観ていると少しだけコメディタッチに進んでいきます!意味も無く空飛ぶギロチンが出てきて、香港映画ファンは、ちょっとニンマリ!
 
 「あれ?オカシイ感じ!あれ?」と思って観ていると、今作はコメディ調というより、完全にコメディ!
 
 今作は、この楽しいノリからして、香港の旧正月映画なんでしょうね!
 だったら、この楽しいコメディなのもうなづけます!香港映画ファンには旧正月映画といえば、それだけでどんな雰囲気の作品か想像がつきますよね!
 ランニングタイム128分と香港映画としては長めの作品ですが、楽しく観れる作品になっています。128分があっという間に感じる面白さ!
 でも、どちらかと言えば、やはり香港映画ファン向けの作品なんでしょうかね??
 香港映画ファン以外の映画ファンには、少しバカバカしく思えてくるかも?すごく楽しいシーンの連続なんですけどね!

 トニー・レオンのマジック!今作では、練習して実際にトニー・レオン自らがマジックをしているそうです!トニー・レオンファン必見!
 とにかく香港映画好きには最高に楽しめる作品になっています! 60点

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『狼たちのノクターン 夜想曲』凶悪犯VS特捜刑事

2013-04-15 01:37:50 | 香港映画

狼たちのノクターン 夜想曲
大追捕 NIGHTFALL(2012年香港)
 監督          ロイ・チョウ
 脚本          トー・チーロン
              ロイ・チョウ
 出演          ニック・チョン
              サイモン・ヤム
              ジャニス・マン
              ケイ・ツェー
              マイケル・ウォン

 ■ストーリー■
 著名な音楽家ツイの娘イワンを殺した罪で服役していたウォンが仮出所してきた。ウォンは早速、ツイの次女シューにストーカーのようにつきまとい始めるのだった。一方、刑事のラムは、妻が娘と自分に何の遺書も遺さずに自殺したことに疑問を抱き、事件だったのではないかと捜査を続けていた。そんなとき、身元不明の死体があがるが、検死の結果、ツイであることが判明するのだった。ラムは捜査線上に浮かび上がったウォンの調査を始めるのだった。

 ■感想■
 『殺人犯』(2009年)のロイ・チョウ監督のミステリー。
 前作『殺人犯』も観客が驚愕する犯人の正体でミステリー映画ファンを驚かせたロイ・チョウ監督ですが、今回も、さらにびっくりの展開!

 『殺人犯』もですが、今作にも驚かされました!あまりの完成度に。
 洋画のミステリー映画ファンが観ても十分楽しめる面白さです!
 ただ、今作は、香港ノワールだと思って、観させるのが1番目のミスリードになっているので、ミステリーだと思って観ると、驚きは半減するかもしれないですね。

 予告編や、拳銃を構えたニック・チョンのソフトのパッケージから、てっきりアクション物と思わせておいて、なんと、ほとんどアクションらしいアクションシーンの無い正統派ミステリーでした!
 前作『殺人犯』は、ちょっとトンデモ系なオチでしたが、今作はまさに正統派のミステリー映画として十分楽しめる面白い作品になっています。
 冒頭の刑務所内での1対4のニック・チョンと囚人たちとのケンカのシーンも、ミスリードのために用意されているんですよね。そのあまりの過激なケンカのために、ニック・チョンは凶悪犯だと観客は信じ込んじゃいますからね!
 ニック・チョンが出所してきてから若い女性を見て不気味に微笑むシーンや、ツイの次女シューを不気味に見つめるシーン、すべてがミスリードのため!

 これ以上、書くとネタバレになってしまうので、ストーリーには触れませんけど、ミステリー映画としてかなりポイントが高い作品になっています!
 それに今作は、ノワールやアクション映画が得意な“香港映画”というのが最も大きなミスリードになっているかも??

 著名な音楽家ツイにキャスティングされているのがマイケル・ウォンというのが、ちょっとミスキャストのような気もしますけどね。最近の出演作から、どう見ても善人には見えないですからね。

 香港映画ファンはもちろんですが、ミステリー映画ファンにこそ観てもらいたい1本です!!
80点



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『殺人犯』も必見!

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『盗聴犯 死のインサイダー取引』インサイダー取引SOS

2012-12-22 08:38:23 | 香港映画

盗聴犯 死のインサイダー取引
竊聽風雲 OVERHEARD(2009年香港)
 監督          アラン・マック
              フェリックス・チョン
 脚本          アラン・マック
              フェリックス・チョン
 出演          ラウ・チンワン
              ルイス・クー
              ダニエル・ウー
              チャン・チンチュー
              アレックス・フォン
              マイケル・ウォン
              リー・チーホン

 ■ストーリー■
 不正な資金の流れを探る香港警察の情報課の刑事、ジョン、ヨン、マックスたち。逆玉の輿に乗ったものの収入の低いことでコンプレックスを持っていたマックスと、病弱な子どもを抱えていて、なおかつ自分の命も短いヨンは、盗聴して得た情報から、ある株が値上がりすることを知るのだった。彼らは株で大金を得ようとするのだが、それを知ったジョンはやめさせようとするが、2人は株に手を出してしまうのだった。
 
 ■感想■
 アラン・マック、フェリックス・チョン監督、脚本、ラウ・チンワン、ルイス・クー、ダニエル・ウー主演の『盗聴犯 狙われたブローカー』(2011年)の正編。
 と言っても、正編の今作と続編は同じ監督、脚本、出演者3人というつながりだけでストーリーには何のつながりもないので、どちらから観ても全然OKなシリーズになっています!

 続編も香港電影金像奨で数多くの賞にノミネートされましたが、今作も、

 第29回【香港電影金像奨】
 
 作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演男優賞にノミネート
 編集賞、受賞

 となりました!

 確かに面白い作品ですけど、いつもの香港映画のような気もするんですけど、こんなに賞にノミネートされました。
 【香港金像奨】は、ハリウッドのアカデミー賞と違って、普通の映画ファンが観て楽しめるような、けっこう面白い作品が賞を獲ったり、ノミネートされたりするから信用しているんですけど、今作はそこまで面白かったんでしょうかね??自分的には普通でした!香港映画のエンターテイメント作品で、“普通”ってコトは、ハリウッド作品に比べれば、かなり面白いってコトなんですけどね。
 
インサイダー取引で儲けようとした主人公たち3人にふりかかる事件は、かなりショックでした。軽い気持ちでエンターテイメント作品を観るつもりでいたんで、この展開はかなりインパクトがありました!さすが香港映画、災難や事件も容赦が無い!主人公3人の生活をそれぞれ観客に見せて感情移入させておいて、このラストに向かって起こる事件!この展開、ハリウッドだったら、プロデューサーがOKしないでしょうねぇ。

 ところで、インサイダー取引を始めちゃう3人ですけど、ダニエル・ウーが演じるマックスとかって、肩身が狭いだろうけど、義理の父親の会社に転職しちゃえば良かったのに・・・。
 ルイス・クー演じるヨンの場合はお金が必要だったんでしょうけどね。

 今作にはマイケル・ウォンが出演しています。しばらくぶりに映画で観た気が。堂々と悪役を演じています。彼は主人公よりも、こういう役の方が合ってますよね!そういえば、『ドラゴン・プロジェクト』(2005年)でも悪役を演じていましたね。

 今作も、香港映画だけあって、ランニングタイム100分とエンターテイメント作品に、最適の長さ!続編の『盗聴犯 狙われたブローカー』は少し長かったですけど、今作はちょうど良い感じです。 68点


盗聴犯 死のインサイダー取引 スペシャル・エディション [DVD]
ラウ・チンワン,ルイス・クー,ダニエル・ウー
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

今作とはスタッフ、キャストが同じなだけで、つながりのない続編『盗聴犯 狙われたブローカー』

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『盗聴犯 狙われたブローカー』株取引SOS

2012-12-04 22:51:14 | 香港映画

盗聴犯 狙われたブローカー
竊聽風雲2 OVERHEARD 2(2011年香港)
 監督          アラン・マック
              フェリックス・チョン
 脚本          アラン・マック
              フェリックス・チョン
 出演          ルイス・クー
              ラウ・チンワン
              ダニエル・ウー
              アレックス・フォン

 ■ストーリー■
 著名なやり手の株のブローカー、ローは、何者かに盗聴され監視されていた。その者は、出かけるローの車を尾行するのだった。警察の車に尾行されていると勘違いしたローは、振り払おうとして事故を起こしてしまうのだった。事故現場にやってきた刑事ホーは、ローの車から盗聴器を発見するのだった。
 不振な様子のローから、何かがあるとにらんだホーは、捜査を続けていくのだった。そして、ローを監視するジョーという男の存在をかぎつけるのだった。

 ■感想■
 香港映画の大傑作『インファナル・アフェア』(2002年)の監督アラン・マック、脚本家フェリックス・チョンが、監督、脚本のサスペンス映画。
 同じくアラン・マック、フェリックス・チョン監督、脚本、ルイス・クー、ラウ・チンワン、ダニエル・ウー出演の2009年の『盗聴犯 死のインサイダー取引』の姉妹編になっています。
 原題ではPART2になっていますが、主演の3人、ルイス・クー、ラウ・チンワン、ダニエル・ウーは違う役での出演です。

 今作は、第31回【香港電影金像奨】で、作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞、音楽賞、音響効果賞の9部門でノミネートされました。
 「う~ん、香港の映画ファンはこういう作品が好きなんでしょうかね??」
 はっきり言って、自分は、株の取引とか良く分からないので、あんまり楽しめませんでした。

 なんか、金融か株を操作してもうけている、金融界の重鎮たちみたいなやつをこらしめようっていう作品でした。ダニエル・ウーは個人的なウラミがあってみたいな・・・。
 儲けている奴らは悪いヤツみたいな感じで、それなりの処罰を受けるので、最後は少し映画的な感じになりますけど、自分的には、香港映画は、もっともっとノワール的なアクション物とか犯罪物の方が良いですね。

 ダニエル・ウーの母親が観る映画、『サムライ』が出てきます。『サムライ』といえば、アラン・ドロン主演、ジャン・ピエール=メルヴィル監督の傑作ノワールなんで、今作もノワールを意識しているんでしょうね。別に刑事とギャングの戦いを描かなくても、ノワールは撮れるよ。ってコトなんでしょうね。
 でも、アクションが得意な香港映画なんで、ハデなカーチェイスシーンや、いかにもやばそうな用心棒たちが出てきます。でも、そこは拳銃のドンパチがメインで無いので、ドンパチ的なアクションが苦手な映画ファンもOKです。

 ストーリー的には、ダニエル・ウーが主人公なんでしょうが、犯罪を起こした妻を逮捕して出世を逃したルイス・クーがカッコ良かったですね。ルイス・クーのキャラクターを描くそんなエピソードが必要だったのか良く分からないですけどね。 60点


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『未来警察 FUTURE X-COPS』

2012-08-15 00:10:21 | 香港映画

未来警察 FUTURE X-COPS
未来警察 FUTURE X-COP(2010年香港、台湾)
 監督          ウォン・ジン
 脚本          ウォン・ジン
 出演          アンディ・ラウ
              バービー・スー
              シュー・チャオ
              ファン・ビンビン
              マイク・ハー

 ■ストーリー■
 2080年、石油に代わる新エネルギーを開発したマー博士は、石油会社が送り込んだサイボーグ暗殺団の襲撃に遭うが、警官ジーハオの活躍で何とか助かるのだった。しかし、ジーハオの同僚で妻のメイリーは襲撃時に命を落としてしまうのだった。
 博士の暗殺を謀る石油会社は、政府が開発したタイムマシンを使い、サイボーグ暗殺団の生き残りのカーロンたちを60年前にタイムワープさせ、12歳のマー博士を殺させようとするのだった。妻を失ったジーハオは、自らサイボーグになり、娘のチチとともに2020年へとタイムワープするのだった。


 ■感想■
 ウォン・ジン脚本、監督のSF映画。
 サイボーグ、アンドロイド、変身するバイク、タイムマシン等、なんでもありの香港、台湾のSF映画。
 
 60年前の世界に娘のチチと行ったのに、なぜか未来の記憶の無いチチ。なぜ、なぜ、まぁ、香港映画だから、適当なんでしょうか??
 「あれ、父親と一緒に60年後から来たのに、未来の記憶無くしちゃってる・・・」

 と、油断して観ていたら、ちゃんと、そのあたりのコトは説明されます!!

 バカにしちゃいけないですよね、香港映画!
 それも、脚本、監督は、香港映画界のエンターテイメント映画の巨匠ウォン・ジンですもんね。
  
 暗殺に失敗したからって、タイムマシンで過去に行っちゃうなんて、まさに“ターミネーター”そのまんまの設定!
 2020年のアンディ・ラウが普段は大きなメガネをかけて情け無い警官を演じているのは“スーパーマン”のノリ。
 そんなオリジナリティが薄い感じも手伝って、ついウッカリ勘違いしちゃいました。

 アンディ・ラウと、娘のチチとのラストのやりとりは、本当に感動的なんですから!
 やっぱり、香港映画は、油断出来ないです!!

 それにしても、暗殺者とか主人公とか、強くなるために、あんなサイボーグになるんでしょうかね??

 ところで、今作は、ちゃんと劇場公開されているんですよね。
 エンターテイメント作品の香港映画が劇場公開されるだけでうれしくなっちゃいます。
 今年は、「ニュー香港ノワール・フェス」ということで、『強奪のトライアングル』『コンシェンス 裏切りの炎』『やがて哀しき復讐者』の3作品も劇場公開されましたし、その他にもダンテ・ラム監督の『ビースト・ストーカー 証人』も公開されました。
 最近は、香港映画が劇場公開されていなかった印象があるんですけど、今年は多い印象を受けますね。

 香港映画が劇場公開はもちろんですけど、DVDスルーでもかまわないので、たくさん観れるようになるとウレシイんですけどねぇ~。 65点


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『バタフライ・ラヴァース』悲恋×武侠×アイドル

2012-07-14 20:31:09 | 香港映画

バタフライ・ラヴァース
武侠梁祝(剣蝶) BUTTERFLY LOVERS(2008年香港)
 監督          ジングル・マ
 脚本          ジングル・マ
 出演          シャーリーン・チョイ
              ウーズン
              フー・ゴー
              ティ・ロン

 ■ストーリー■
 良家の娘、言之は、逍遥山で武術を学ぶため男装して修行に向かうのだった。逍遥山に着く前の町で、争いに巻き込まれるが、通りすがりの男に助けられるのだった。その男は逍遥山で修行する梁仲山だった。修行中、二人は仲良くなっていくが、ある日、気絶した言之を助けようとしたことから、梁仲山は言之が女性であることを知るのだった。お互いに惹かれあう2人だったが、突然、家に呼び戻されるのだった。幼馴染である馬承恩との縁談が進んでいたのだった。


 ■感想■
 香港では有名な悲恋物語を、武侠映画風なアクションシーンを入れた撮った作品。
 京劇になったり、何度も映画化されている題材で、同じ邦題『バタフライ・ラヴァース』(1994年)で、ツイ・ハークが監督した作品もありました。

 主演は台湾の人気グループ、飛輪海の元メンバー、ウーズンと、香港のユニット「Twins」のシャーリーン・チョイ。アイドルが出演しても、普通のアクション映画にしてしまう香港映画なんで、武侠映画ファンが観ても楽しめる作品になっています。

 悲恋物というより、アクションに次ぐアクションで、まさに武侠映画的に展開していきます。
 あえて悲恋物語にしないで、ハッピーエンディングにしても全然OKな作品ですけど、元ネタが悲恋物なんで、変な改ざんはしない方が良いんでしょうねぇ。

 香港映画が、DVDスルーでも公開されると、すごくうれしいですね。今作と同じジングル・マ監督、ヴィッキー・チャオ主演の歴史物『ムーラン』(2010年)もDVD化されて、今年は何かそれなりに香港、中国系の作品が観れてウレシイです。

 でも、香港映画といえば、ノワール物があんまり公開されないのがちょっと残念!
 ジョニー・トー製作、ソイ・チェン監督の2009年のノワール系のサスペンス『アクシデント』が2011年の10月にやっと公開されたような感じですもんね。
 まぁ、同時期にダンテ・ラム監督の2010年の『密告・者』も公開されましたけどね・・・。

 製作されている本数から言ったら、もっともっと日本で公開して欲しいですよね。自分的には、アメリカのZ級の映画や、韓国のTVドラマをリリースするんだったら、香港映画をDVD化して欲しいですねぇ。
 でも、そんなコト言っても、洋画のZ級のホラー映画が観れなくなってしまうのも寂しいですけどね。

 でも、でも、やっぱり香港映画が観たい・・・ 

 アレックス・フォン主演の霊魂を見ることが出来る刑事の活躍を描くオカルト系刑事物“鬼眼刑警”
 
 ウォン・ジン監督、ニコラス・ツェー、ニック・チョン出演の武侠コメディ“財神客棧”
 
 サイモン・ヤム、ニック・チョン出演のノワール“大追捕”
 
 ケン・クォックマン監督、サイモン・ヤム主演、黒社会のボスが何者かに誘拐された事件を描くノワール・サスペンス“撕票風雲”
 
 サイモン・ヤム、マイケル・ビーン主演のアクション“赤色追击”
 
 デニス・ロー監督、サイモン・ヤム出演の黒社会の争いを描くアクション“滅門”
 
 ダンテ・ラム監督、レオン・ライ、リッチー・レン出演の刑事物“火龍”
 
 『カンフー麻雀』の続編“雀聖 2 自摸天后” また、その続きの“雀聖3 自摸三百番”

(追記:“火龍”は『コンシェンス 裏切りの炎』のタイトルで2012年8月11日より新宿武蔵野館にて“3つの刺激・感 ニュー香港ノワール・フェス”と題して公開されるそうです。
 その他にジョニー・トー製作の“報應”が『やがて哀しき復讐者』として、ツイ・ハーク監督、リンゴ・ラム監督、ジョニー・トー監督の“鐡三角”が『強奪のトライアングル』として公開されます。
 「うれしいなぁ・・・」)

 どの作品が、どれくらい面白い作品かは分かりませんけど、ちょっと観てみたい作品を挙げるだけでもこれだけ、さっと出てきちゃいます。
 「あ~、香港映画が観たい」 65点


 

バタフライ・ラヴァーズ [DVD]
ウーズン,シャーリーン・チョイ,フー・ゴー
ポニーキャニオン

 

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