『ランド・オブ・ザ・デッド』
LAND OF THE DEAD(2005年カナダ、フランス、アメリカ)
監督 ジョージ・A・ロメロ
脚本 ジョージ・A・ロメロ
出演 サイモン・ベイカー、デニス・ホッパー
アーシア・アルジェント、ジョン・レグイザモ
ユージン・クラーク
■ストーリー■
死者が甦り人肉を求めさまよい歩き始めてからしばらくあと、大都市の人々はバリケードに守られた土地に住み、地方都市から物資を略奪し生活していた。アメリカのある都市では河に囲まれた地形を活かしてバリケードを築き、フィドラーズグリーンという高層タワーに権力者カウフマンのもと裕福な人々が住み、ダウンタウンでは貧しい者たちが暮していた。
ライリーたち傭兵は、カウフマンのもとへ物資を届ける為、デッドレコニング号という装甲車に乗り、リビングデッドがあふれる地方都市から物資の略奪を行なっていた。しかし、ある日、ライリーはリビングデッドに“ある変化”が起きているのを目撃するのだった…。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
待ちに待った、ジョージ・A・ロメロ監督のリビングデッド最新作!!がとうとう公開されました。
何年待ったんでしょう??
『ナイト・オブ。ザ・リビングデッド』(1968年)
『ゾンビ』(1978年)
『死霊のえじき』(1985年)と、リビングデッドシリーズを撮ってきたロメロ監督のシリーズ最新作です。
『死霊のえじき』が1985年の作品だから、20年ぶりのリビングデッド映画です!
まぁ、実は、その間に『ナイト・オブ・ザ・リビングデッドゾンビの誕生』のリメイクの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド死霊創世紀』(1990年)で自ら製作総指揮、脚本でリビングデッド映画に関わってるから、正確には15年ぶりのリビングデッド映画ですけどね。
イヤ~、観たかった~!!
もうジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画が観れただけで幸せです!!
「SHOWBIZ COUNTDOWN」(日曜深夜24:00~TV東京)で今作を紹介するとき、ピーター・ジャクソン監督がインタヴューで、
「ジョージ・A・ロメロ監督がゾンビ物を撮るっていうことは、ミケランジェロがまた絵画を描くっていうことに似たようなものだ」
みたいなこと言ってました!
まさにその通りです!!!
人肉を喰らい、噛まれた人間も、またゾンビになるってのは、1968年の作品『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で、ジョージ・A・ロメロ監督が作りあげたモンスターですからネ。
こんなオリジナルで、なおかつインパクトのあるモンスターを作り上げたんですからね。
ゾンビ映画の、それぞれの作品ごとに、何かホラー映画以外のテーマを入れ込んでいるジョージ・A・ロメロ監督のリビングデッド物ですが、今回描いているのは、現代のアメリカの貧富の差のある社会を風刺して描いてます。
傭兵たちが、地方都市から物資を略奪してくるのは、第3世界へ出兵するアメリカの兵士たちを描いているようです。
今回は、メジャー系の作品だからか、ゾンビ映画ですけどゴアシーンは、すごい少ないです。
『死霊のえじき』でジョージ・A・ロメロ監督は、ゴアシーンをこれでもか!これでもか!って感じでやりたい放題やっちゃったからなのかは不明ですけど。
だからってわけでも無いですけど、今作はゾンビ映画なのに、全然怖くないです。カウフマンの部下の1名の兵士が、頭なしゾンビに襲われるシーンはちょっとだけビックリしましたけどね。
今回は、ホラー映画っていうより、なぜかヒーロー活劇になっています!!!
いつも、いつも、ペシミスティックに、映画の中の登場人物たちと距離を置いてキャラクターを描いてきたジョージ・A・ロメロ監督ですけど、今回は、なぜか、ゾンビがあふれる世界を舞台にしたヒーロー活劇になってます。
サイモン・ベイカー演じる主人公のライリーが超カッコいいです!!ライリーと相棒チャーリーの友情とかもすごく良いです!!ヒロインのアーシア・アルジェントも超キレイです。
ジョージ・A・ロメロ監督も『ゾンビ』のとき、ダリオ・アルジェント監督にお世話になったから、良いお返しが出来たでしょ。アーシア・アルジェント、キレイなだけでなくカッコいい!!!
主演は主人公ライリーに『楽園を下さい』(1999年)、『ザ・リング2』(2005年)のサイモン・ベイカー。
ヒロイン、スラックにダリオ・アルジェント監督の娘アーシア・アルジェント。
相棒チャーリーに『ダーク・ハーフ』(1993年)、『レザリクション』(1999年)のロバート・ジョイ。
デニス・ホッパーも権力者カウフマン役で出演してます。
あと、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』へのオマージュささげまくりのホラーコメディ『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)のサイモン・ペッグとエドガー・ライトがゾンビ役で出てます。なんでもゾンビ役以外のオファーもあったらしいですけど、「ゾンビやりたい」って言ったそうです。
トム・サビーニがナタをもったゾンビでけっこう目立ってます。『ゾンビ』のときと同じ衣装だそうです。
そういえば、最後のシーン、ゾンビにミサイル撃っといた方が良かったんじゃないの??
絶対にゾンビがもっともっと進化しちゃいますよ。
20年ぶりの、ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ物っていうだけで+10点オマケで95点
LAND OF THE DEAD(2005年カナダ、フランス、アメリカ)
監督 ジョージ・A・ロメロ
脚本 ジョージ・A・ロメロ
出演 サイモン・ベイカー、デニス・ホッパー
アーシア・アルジェント、ジョン・レグイザモ
ユージン・クラーク
■ストーリー■
死者が甦り人肉を求めさまよい歩き始めてからしばらくあと、大都市の人々はバリケードに守られた土地に住み、地方都市から物資を略奪し生活していた。アメリカのある都市では河に囲まれた地形を活かしてバリケードを築き、フィドラーズグリーンという高層タワーに権力者カウフマンのもと裕福な人々が住み、ダウンタウンでは貧しい者たちが暮していた。
ライリーたち傭兵は、カウフマンのもとへ物資を届ける為、デッドレコニング号という装甲車に乗り、リビングデッドがあふれる地方都市から物資の略奪を行なっていた。しかし、ある日、ライリーはリビングデッドに“ある変化”が起きているのを目撃するのだった…。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
待ちに待った、ジョージ・A・ロメロ監督のリビングデッド最新作!!がとうとう公開されました。
何年待ったんでしょう??
『ナイト・オブ。ザ・リビングデッド』(1968年)
『ゾンビ』(1978年)
『死霊のえじき』(1985年)と、リビングデッドシリーズを撮ってきたロメロ監督のシリーズ最新作です。
『死霊のえじき』が1985年の作品だから、20年ぶりのリビングデッド映画です!
まぁ、実は、その間に『ナイト・オブ・ザ・リビングデッドゾンビの誕生』のリメイクの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド死霊創世紀』(1990年)で自ら製作総指揮、脚本でリビングデッド映画に関わってるから、正確には15年ぶりのリビングデッド映画ですけどね。
イヤ~、観たかった~!!
もうジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画が観れただけで幸せです!!
「SHOWBIZ COUNTDOWN」(日曜深夜24:00~TV東京)で今作を紹介するとき、ピーター・ジャクソン監督がインタヴューで、
「ジョージ・A・ロメロ監督がゾンビ物を撮るっていうことは、ミケランジェロがまた絵画を描くっていうことに似たようなものだ」
みたいなこと言ってました!
まさにその通りです!!!
人肉を喰らい、噛まれた人間も、またゾンビになるってのは、1968年の作品『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で、ジョージ・A・ロメロ監督が作りあげたモンスターですからネ。
こんなオリジナルで、なおかつインパクトのあるモンスターを作り上げたんですからね。
ゾンビ映画の、それぞれの作品ごとに、何かホラー映画以外のテーマを入れ込んでいるジョージ・A・ロメロ監督のリビングデッド物ですが、今回描いているのは、現代のアメリカの貧富の差のある社会を風刺して描いてます。
傭兵たちが、地方都市から物資を略奪してくるのは、第3世界へ出兵するアメリカの兵士たちを描いているようです。
今回は、メジャー系の作品だからか、ゾンビ映画ですけどゴアシーンは、すごい少ないです。
『死霊のえじき』でジョージ・A・ロメロ監督は、ゴアシーンをこれでもか!これでもか!って感じでやりたい放題やっちゃったからなのかは不明ですけど。
だからってわけでも無いですけど、今作はゾンビ映画なのに、全然怖くないです。カウフマンの部下の1名の兵士が、頭なしゾンビに襲われるシーンはちょっとだけビックリしましたけどね。
今回は、ホラー映画っていうより、なぜかヒーロー活劇になっています!!!
いつも、いつも、ペシミスティックに、映画の中の登場人物たちと距離を置いてキャラクターを描いてきたジョージ・A・ロメロ監督ですけど、今回は、なぜか、ゾンビがあふれる世界を舞台にしたヒーロー活劇になってます。
サイモン・ベイカー演じる主人公のライリーが超カッコいいです!!ライリーと相棒チャーリーの友情とかもすごく良いです!!ヒロインのアーシア・アルジェントも超キレイです。
ジョージ・A・ロメロ監督も『ゾンビ』のとき、ダリオ・アルジェント監督にお世話になったから、良いお返しが出来たでしょ。アーシア・アルジェント、キレイなだけでなくカッコいい!!!
主演は主人公ライリーに『楽園を下さい』(1999年)、『ザ・リング2』(2005年)のサイモン・ベイカー。
ヒロイン、スラックにダリオ・アルジェント監督の娘アーシア・アルジェント。
相棒チャーリーに『ダーク・ハーフ』(1993年)、『レザリクション』(1999年)のロバート・ジョイ。
デニス・ホッパーも権力者カウフマン役で出演してます。
あと、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』へのオマージュささげまくりのホラーコメディ『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)のサイモン・ペッグとエドガー・ライトがゾンビ役で出てます。なんでもゾンビ役以外のオファーもあったらしいですけど、「ゾンビやりたい」って言ったそうです。
トム・サビーニがナタをもったゾンビでけっこう目立ってます。『ゾンビ』のときと同じ衣装だそうです。
そういえば、最後のシーン、ゾンビにミサイル撃っといた方が良かったんじゃないの??
絶対にゾンビがもっともっと進化しちゃいますよ。
20年ぶりの、ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ物っていうだけで+10点オマケで95点
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