『第三帝国の遺産』
HOLCROFT CONVENANT(1985年イギリス)
監督 ジョン・フランケンハイマー
脚本 エドワード・アンハルト
ジョージ・アクセルロッド
ジョン・ホプキンス
原作 ロバート・ラドラム
出演 マイケル・ケイン、アンソニー・アンドリュース
ヴィクトリア・テナン、リリー・パルマー
■ストーリー■
1945年第二次世界大戦末期、ベルリン陥落直前のベルリンでクラウゼン将軍もとケスラー、ティーボルトの3名によりある盟約がかわされる。時は現代、ニューヨークで建築業を営むノエル・ホルクロフトのもとへスイスの銀行より連絡が入る。人生を変えるような話があるとのことでスイスに向かったノエルが聞いた話とは。第二次世界大戦末期、ヒトラーに協力し数多くの殺しを行なってきたノエルの父親クラウゼンは自分の行なってきたことへの罪滅ぼしにドイツ軍から横領した金を元にスイスの銀行の預金をもとに基金を設立。息子のノエル、ケスラーの第1子、ティーボルトの第1子の3人でこの金を使ってくれということだった。クラウゼンと別れ母親とともにアメリカに渡ったノエルにこの金の使い方の決定権を与えるというのだ。その金額は45億ドル。ノエルはこの金をめぐりネオナチによる第四帝国結成をたくらむグループとの争いに巻き込まれるのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
ロバート・ラドラムの「ホロクロフトの盟約」の映画化。
ロバート・ラドラムの長篇小説の映画化ということで、1985年のエンターテイメント作品としては長めのランニングタイム112分というのもやむを得ないですかね。
いや、112分では短すぎかも??
それにしても、この日本版のタイトル、何とかならなかったんでしょうか??原作と同じ「ホロクロフトの盟約」でも良かったんじゃないでしょうかね??
ロバート・ラドラムの小説の映画化といえば、サム・ペキンパー監督の遺作になった『バイオレント・サタデー』(1983年)や、マット・デイモン主演の『ボーン・アイデンティティー』(2002年)、『ボーン・スプレマシー』(2004年)とかありますけど、映画化作品は原作から離れて映像化した作品の方が面白くなっているかもしれないですね。
今作『第三帝国の遺産』は、小説的な題材なのか、エンターテイメント映画的にかなり地味で盛り上がらない作品になっちゃってます。
ネオナチによる第四帝国設立を図るグループが出てきたり、世界を混乱に陥れるため世界各地でテロを起こそうとする計画があったり、とスケール感は、もう世界的規模の謀略小説そのものやたら大きいのに、ストーリー展開が謎解きがメインで、展開が地味なんですよね。
まぁ、一般人の建築家が、プロの殺し屋と戦えるわけもないですけどね。
この地味さが、いかにもイギリス映画的で良いです!ストーリー的には、すごく面白い作品になっています!!
監督は、骨太なアクション映画を得意とする『ブラック・サンデー』(1977年)、『フレンチ・コネクション2』(1975年)、『RONIN』(1998年)のジョン・フランケンハイマー。
主演は、フィルモグラフィーにミステリー映画が多いマイケル・ケイン。
マイケル・ケインの主な出演作といえば、ハリー・パーマーシリーズ以外だと、
ミステリ映画のベスト『探偵スルース』(1972年)
ドン・シーゲル監督のスパイサスペンス『ドラブル』(1974年)
ミステリ映画の佳作『デス・トラップ死の罠』(1982年)
亡命したスパイが祖国へ帰ってきたことによって起こる事件を描く『ジグソーマン』(1983年)
フレデリック・フォーサイス原作、脚本のスパイスリラー『第四の核』(1986年)
ジョン・ヘイル原作のミステリ「影の帝国を撃て」の映画化『影の軍隊』(1986年)
名探偵シャーロック・ホームズは単なる役者のどうしようも無い奴で、頭脳明晰な探偵はワトソンだったという『迷探偵シャーロック・ホームズ最後の推理』(1988年)
2人の詐欺師がスパイ戦に巻き込まれる『ダブル・チェイス俺たちは007じゃない』
元スパイが事件に巻き込まれる『ブルー・アイス』(1990年)
サイモン・ブレッド原作のミステリ『ショック・トゥ・ザ・システム殺意のシステム』(1990年)(脚本はアンドリュー・クラヴァンです)等々、ミステリが好きでなければ、こんなに同じジャンルの作品に出演しないというフィルモグラフィー。
もちろんオファーされたから出演しただけの作品もあるでしょうけど。
『第四の核』では製作総指揮!
『ブルー・アイス』では製作!もしてますからね。
今作は、地味すぎですけど、ストーリーは、けっこう面白いのでハリウッドあたりでリメイクしても良いかも!
サスペンス映画じゃなくてアクション映画として映画化したらけっこう良いかも。 60点
HOLCROFT CONVENANT(1985年イギリス)
監督 ジョン・フランケンハイマー
脚本 エドワード・アンハルト
ジョージ・アクセルロッド
ジョン・ホプキンス
原作 ロバート・ラドラム
出演 マイケル・ケイン、アンソニー・アンドリュース
ヴィクトリア・テナン、リリー・パルマー
■ストーリー■
1945年第二次世界大戦末期、ベルリン陥落直前のベルリンでクラウゼン将軍もとケスラー、ティーボルトの3名によりある盟約がかわされる。時は現代、ニューヨークで建築業を営むノエル・ホルクロフトのもとへスイスの銀行より連絡が入る。人生を変えるような話があるとのことでスイスに向かったノエルが聞いた話とは。第二次世界大戦末期、ヒトラーに協力し数多くの殺しを行なってきたノエルの父親クラウゼンは自分の行なってきたことへの罪滅ぼしにドイツ軍から横領した金を元にスイスの銀行の預金をもとに基金を設立。息子のノエル、ケスラーの第1子、ティーボルトの第1子の3人でこの金を使ってくれということだった。クラウゼンと別れ母親とともにアメリカに渡ったノエルにこの金の使い方の決定権を与えるというのだ。その金額は45億ドル。ノエルはこの金をめぐりネオナチによる第四帝国結成をたくらむグループとの争いに巻き込まれるのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
ロバート・ラドラムの「ホロクロフトの盟約」の映画化。
ロバート・ラドラムの長篇小説の映画化ということで、1985年のエンターテイメント作品としては長めのランニングタイム112分というのもやむを得ないですかね。
いや、112分では短すぎかも??
それにしても、この日本版のタイトル、何とかならなかったんでしょうか??原作と同じ「ホロクロフトの盟約」でも良かったんじゃないでしょうかね??
ロバート・ラドラムの小説の映画化といえば、サム・ペキンパー監督の遺作になった『バイオレント・サタデー』(1983年)や、マット・デイモン主演の『ボーン・アイデンティティー』(2002年)、『ボーン・スプレマシー』(2004年)とかありますけど、映画化作品は原作から離れて映像化した作品の方が面白くなっているかもしれないですね。
今作『第三帝国の遺産』は、小説的な題材なのか、エンターテイメント映画的にかなり地味で盛り上がらない作品になっちゃってます。
ネオナチによる第四帝国設立を図るグループが出てきたり、世界を混乱に陥れるため世界各地でテロを起こそうとする計画があったり、とスケール感は、もう世界的規模の謀略小説そのものやたら大きいのに、ストーリー展開が謎解きがメインで、展開が地味なんですよね。
まぁ、一般人の建築家が、プロの殺し屋と戦えるわけもないですけどね。
この地味さが、いかにもイギリス映画的で良いです!ストーリー的には、すごく面白い作品になっています!!
監督は、骨太なアクション映画を得意とする『ブラック・サンデー』(1977年)、『フレンチ・コネクション2』(1975年)、『RONIN』(1998年)のジョン・フランケンハイマー。
主演は、フィルモグラフィーにミステリー映画が多いマイケル・ケイン。
マイケル・ケインの主な出演作といえば、ハリー・パーマーシリーズ以外だと、
ミステリ映画のベスト『探偵スルース』(1972年)
ドン・シーゲル監督のスパイサスペンス『ドラブル』(1974年)
ミステリ映画の佳作『デス・トラップ死の罠』(1982年)
亡命したスパイが祖国へ帰ってきたことによって起こる事件を描く『ジグソーマン』(1983年)
フレデリック・フォーサイス原作、脚本のスパイスリラー『第四の核』(1986年)
ジョン・ヘイル原作のミステリ「影の帝国を撃て」の映画化『影の軍隊』(1986年)
名探偵シャーロック・ホームズは単なる役者のどうしようも無い奴で、頭脳明晰な探偵はワトソンだったという『迷探偵シャーロック・ホームズ最後の推理』(1988年)
2人の詐欺師がスパイ戦に巻き込まれる『ダブル・チェイス俺たちは007じゃない』
元スパイが事件に巻き込まれる『ブルー・アイス』(1990年)
サイモン・ブレッド原作のミステリ『ショック・トゥ・ザ・システム殺意のシステム』(1990年)(脚本はアンドリュー・クラヴァンです)等々、ミステリが好きでなければ、こんなに同じジャンルの作品に出演しないというフィルモグラフィー。
もちろんオファーされたから出演しただけの作品もあるでしょうけど。
『第四の核』では製作総指揮!
『ブルー・アイス』では製作!もしてますからね。
今作は、地味すぎですけど、ストーリーは、けっこう面白いのでハリウッドあたりでリメイクしても良いかも!
サスペンス映画じゃなくてアクション映画として映画化したらけっこう良いかも。 60点