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『狼たちの影』マカロニ・ユーロ・アクション

2007-12-04 00:34:27 | イタリア映画
狼たちの影
THE “HUMAN” FACTOR(1975年イタリア、イギリス)
 監督 エドワード・ドミトリク
 脚本 トム・ハンター
     ピーター・パウエル
 音楽 エンニオ・モリコーネ
 出演 ジョージ・ケネディ、ジョン・ミルズ、ラフ・ヴァローネ、バリー・サリバン

 ■ストーリー■
 ナポリのNATO軍基地で働く電子技師ジョン・キングスデールが家に帰ってくると、何者かに家族が殺されていた。NATOの最新のコンピュータを使い、ジョンは妻が持っていた頭髪から必死に調査をするが犯人は分からなかった。そんなとき、アメリカ人の家族が惨殺される事件が起きるのだった。ジョンは、その事件現場にいた外務省の男から、今回の事件が捕らえられた政治犯を解放させるために、テロリストがアメリカ人家族を3日おきに殺していることを知るのだった。

 ■感想■
 1970年代の大作パニック映画の常連、ジョージ・ケネディ主演のアクション映画。
 イタリア、イギリス合作のアクション映画ですけど、監督がエドワード・ドミトリクなんで、マカロニアクションっていうよりかは、地味めなイギリス製のアクション映画の雰囲気が強いです!!
 でも、音楽がエンニオ・モリコーネで、素晴らしすぎる音楽が、いかにもイタリア映画的な雰囲気がしてきます!!まぁ、エンニオ・モリコーネも、どこの国の映画にでも音楽を提供してますけどね。

 ジョージ・ケネディは、NATO軍の基地に勤めるコンピュータ技師の役です。調査のため、大使館員になりすましたのが、ジョージ・ケネディだと気づいたイタリアの警察の警部が、
 「身長2メートル体重100キロで金髪の男か??」
 って聞くシーンがありますけど、そんな大男のコンピュータ技師って設定自体オカシイ気が!
 そんな身長2メートル、体重100キロの大男が、復讐心に燃えて迫ってくる姿を見るだけで怖いです。
 
 人間の行動を分析するコンピュータによると、素人のジョージ・ケネディがテロリストたちに勝つ確率は“8%”って!

 「なぜ??なぜ??なぜ8%なの…」
 
 どうみても8%には見えないです!!
 ジョージ・ケネディの方がテロリストたちより強そうです!大男のジョージ・ケネディが、走って!追いつめて!撃って!
 “まるで殺しのプロみたいです”
 巨体で、動きが機敏なジョージ・ケネディだからこそクライマックスの銃撃戦もアクション映画度120%!

 とにかく今作の魅力はジョージ・ケネディです!
 テロリスト相手に、自動車で轢く!鎖で首絞める!銃で撃って倒れてる女性テロリストにトドメの1発!
 チャールズ・ブロンソンより怖い!いや、そこまでは怖く無いですね!だって『バトルガンM-16』(89年)のときは、ブロンソンはまさに大量殺戮者でしたから!
 まぁ、今作でチャールズ・ブロンソンが主人公を演じたら、ブロンソンがテロリストたちに勝つ確率は300%ですけどね!
 ブロンソンこそコンピュータ技師に見えないですね!まぁ、見えないといえば、ジョージ・ケネディもジャンボジェット機のパイロットか船長か刑事くらいにしか見えないですけど…。

 今作の最大の目玉のシーンは、クライマックスでスーパーマーケットに立てこもったテロリストと警察が交渉中に、自動車をかっ飛ばして、スーパーマーケットに突っ込むジョージ・ケネディです!
 このシーンは、余りにも唐突でなおかつ突然で、シリアスを通りこして笑いそうでした!このクライマックスのシーンは、さすがイタリア映画!やりたい放題!

 「警察のバリケードはどうした??」

 映画の本筋に入る前の「ダーティハリー」シリーズのハリー・キャラハン刑事の活躍も真っ青のシーン!
 この車でスーパーマーケットに突っ込んだあとの銃撃戦を観ても、どう考えても、ジョージ・ケネディの勝つ確率8%には見えないです!ジョージ・ケネディが勝つ確率が80%にしかみえないです!そういうところも大好きです、イタリア映画!

 かつて、ビデオバブルのころ、ユニバーサルビジョンさんからビデオが発売されてましたけど、説明的な会話の多い今作こそ「日本語吹替え」で観たい1本です!ぜひ、DVD化して欲しい1本です。DVD化するときは、日本語吹替えつけて!20年くらい前に、TBS深夜の金曜ロードショー(日本テレビの「金曜ロードショー」じゃないですからね)で放映したと思うんですけど。あれ、フジTVの深夜だったかな??
 
 イタリア映画のアクション映画も、もっともっとDVD化して欲しいです!
 大好きなんですよね!1970~1980年代のイタリア映画!もちろん、どうしようもない作品を含めて!75点
コメント (3)
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