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『ゴースト・ストーリー』ピーター・ストラウブ幽霊談

2007-12-20 23:51:04 | ラリー・コーエン

ゴースト・ストーリー
GHOST STORY(1981年アメリカ)
 監督         ジョン・アービン
 脚本         ローレンス・D・コーエン(ラリー・コーエン)
 原作         ピーター・ストラウブ
 撮影         ジャック・カーディフ
 出演         フレッド・アステア
             メルビン・ダグラス
             ジョン・ハウスマン
             クレイグ・ワッソン
             ダグラス・フェアバンクス・jr
             パトリシア・ニール

 ■ストーリー■
 ドン・ワンダリーは、都会にいる兄がビルから落っこちて死んだことを知り、故郷ニューイングランドのミルバーンの町へ帰ってくる。しかし、その矢先、父親のエドワードも橋から落っこちて死んでしまうのだった。父親の死に疑問を持ったドンは調査を始める。調査の中で、父親たち4名の老人たちのチャウダー会という集まりに何かがあるのではと疑うのだった。

 ■感想■
 ピーター・ストラウブ原作「ゴースト・ストーリー」(ハヤカワ文庫)の映画化作品のホラー。
 監督は『戦争の犬たち』(1980年)、『ゴリラ』(1986年)、『フォース・エンジェル』(2001年)のジョン・アービン。
 脚本はラリー・コーエン。今作では、『キャリー』(1976年)、『IT』(1990年)のときと同じく、ローレンス・D・コーエンの名前でのクレジットになってます。

 西洋では、(って言っても最近では日本でもですけど、)幽霊談がメジャーでないからなのか、ストーリーは、ホントに単純な幽霊物でも、ちゃんとしたホラーになっちゃうんですね。
 でも、ラリー・コーエンのぐいぐいと引き込まれるような脚本と、ジョン・アービンの手堅い演出と、ディック・スミスの特殊メイクのおかげで、すごく楽しめる作品になってます。

 単純なストーリーの映画なのに、こんな面白いホラー映画になるなんて!
 
 今作は、ピーター・ストラウブの原作ってハヤカワ文庫で上下巻ですごいヴォリュームなんですけど、未読なんで良くわからないですけど、かなりコンパクトにまとまってますね!才人ラリー・コーエンが脚本書いてるから、すごくうまく脚色してるんでしょうね。
   
 原作を読んでないので、良くわからないですけど、なぜ50年も経ってから、エバって出てきたんでしょうか??
 老人たちの力が人間として弱くなってきたからなんですか??
 それに、主人公のドンのお兄さんなんて、何にも知らなくて死んでるんですもんね!復讐になってますか??周りの人間に恐怖は与えてますけどね。でも、幽霊の考えることは分からないですからね!

 あと、ストーリー的にいって、主人公のクレイグ・ワッソンって、勘が良すぎ!事件が起きたらすぐに「幽霊の仕業だ!」なんて!いくらなんでも、おかしい!
 これって、なんでもかんでも、モンスターや吸血鬼や狼男のせいにしちゃう(←実際、モンスターのせいなんだけど)「事件記者コルチャック」か!って感じ。

 こういう単純なストーリーにこそ、脚本家の実力の差が出るかも。ホントにラリー・コーエンって、脚本がうまいですよね。ラリー・コーエンにプラス5点で 75点

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