『シューテム・アップ』
SHOOT’EM UP(2007年アメリカ)
監督 マイケル・デイヴィス
脚本 マイケル・デイヴィス
出演 クライヴ・オーウェン
モニカ・ベルッチ
ポール・ジアマッティ
スティーヴン・マクハティ
グレッグ・ブリック
■ストーリー■
ニューヨークの冬の夜、謎の男に追われる臨月の妊婦が殺されそうになる現場に居合わせたスミスは、なりゆきで妊婦を助けるのだった。謎の男は殺し屋ハーツの放った殺し屋だった。ハーツは次から次へと妊婦を殺すために殺し屋を差し向けるが、スミスは返り撃ちにしていくのだった。産気づいた妊婦は赤ん坊を産み落とすのだった。しかし、激しい銃撃戦の中、流れ弾に当たり妊婦は死んでしまうのだった。スミスは、赤ん坊を守りながら、ハーツ一味から逃げながら、母乳が出る娼婦ドンナのところへ向かうのだった。
■感想■
クライヴ・オーウェン主演のハードガンアクション。
共演はモニカ・ベルッチ、ポール・ジアマッティ。
全編、とにかく、撃って、撃って、撃って、撃って、撃って、撃って、撃って、撃って、撃ちまくりのアクション映画です!
スタイリッシュな映像の中で、クライヴ・オーウェンのカッコ良さを追求したガンアクション!!
「そんなコトあるわけ無い」なんて思っちゃうような香港映画並みのアクロバティックなガンアクションの連続!
今作のアクロバティックなガンアクションシーンは、どう考えても、1980年代の香港映画のノワールアクションの影響を受けていますよね!!
香港映画ファンなら普通に受け入れられそうな数々のシーンですけど、普通のアクション映画ファンには、逆に“バカバカしく”感じちゃうかもしれないほどです。
今作には、登場人物のキャラクターを掘り下げようとか、ストーリーを複雑にしようとかいう要素はまるっきり無いです。ヒーローのスミスの正体も最後まで不明のままです。とにかくカッコ良い撃ち合いが観れればOKの人向きな作品です。
同じく、キャラクターが掘り下げられず、撃ち合ってばかりいる『リプレイスメント・キラー』(1998年)という作品がありました。
『リプレイスメント・キラー』では、主人公とヒロインたちが全然ピンチに陥らないで盛り上がりに欠けるところがありましたが、今作では絶対的に強い主人公のクライヴ・オーウェンがラストの方でマカロニウエスタンよろしくピンチになります!!
『リプレイスメント・キラー』はランニングタイムが87分でしたけど、エクステンデッド版は97分なんで、もう少ししたストーリーがあるのかもしれないですけどね。映画は、10分違ったらずいぶん違った印象の作品になることが多いですからね!!
今作『シューテム・アップ』に戻すと、両手をつぶされた主人公って、今作はマカロニウエスタンの影響も強く受けてますよネ!!
クライマックスは、墓場の十字架でも使うかと思っていたら、そこまでは同じネタを使いませんでした、ある意味、残念! 70点
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