『ミラノ・コネクション』
MILANO PALERMO IL RITORNO(2007年イタリア)
監督 クラウディオ・フラガッソ
脚本 ロッセラ・ドルーディ
音楽 ピノ・ドナジオ
出演 ジャンカルロ・ジャンニーニ、ラウル・ボヴァ、エンリコ・ロー・ヴェルソ
■ストーリー■
組織の会計士レオフォンテは、スカリアファミリーから5億ユーロの金を奪い11年の刑に服していたが、釈放される日がやってきた。レオフォンテは、自分の護送を娘のキアラの恋人で刑事のニーノ・ディベナンツィオに頼むのだった。娘のキアラは父親に会うためにホテルにやってくるがスカリオファミリーの襲撃に遭いキアラは撃たれ、キアラの息子ステファノが誘拐されてしまうのだった。
■感想■
ジャンカルロ・ジャンニーニ主演の犯罪物のイタリア映画。
実は今作は1995年の“PALERMO MILANO SOLO ANDATA”の続編です。“PALERMO MILANO SOLO ANDATA”の監督は続編の今作と同じくクラウディオ・フラガッソ。脚本も今作と同じくロッセラ・ドルーディです。1980年代に日本でも公開されたB級作品の脚本を数多く手がけたクラウディオ・フラガッソですけど、こんなにマジメな作品が撮れるなんて、ちょっと驚きでした!!
クラウディオ・フラガッソといえば、ゾンビ映画ファンだったらすぐに思いつく『サンゲリア2』(88年)の脚本や『ゾンビ4』(88年)の監督ですからね!
その他の作品も『ストライク・コマンドー2』(88年)、『エイリアンネーター』(89年)の脚本等々でイタリアのエンターテイメント映画ファンだったらお馴染みのB級系の作品の監督ですからね!
それにしても今作は、かつての1970~80年代のイタリアのアクション映画のように銃撃シーンがハデです!
ホテルでの銃撃戦!
料金所での銃撃戦!
埠頭での銃撃戦!
ハデ!ハデ!
ドンパチ!ドンパチ!アクション映画ファンも大満足の銃撃戦!!
ところでフェリーの中での、主人公の刑事と同僚のダラダラ会話のシーンって何ですか??
「俺は独身だが、みんなには家族がいる」とか
「キアラを守ると言ったのに・・・」とか
「ステファノが俺に心を閉ざしてるんだ」とか
TVシリーズだったらまだしも、こんなお涙頂戴のホームドラマみたいなシーンて劇場作品には無駄なシーンのように思えるんですけど、どうなんでしょう??
おかしいと言えば、組織のボスのロッコ自ら誘拐事件を起こしたり、襲撃事件の現場にいるのってどうなんですか??刑事たちに顔を見られてるし、5億ユーロを取り返しても、犯罪者として逮捕されちゃいますよね!!さすが、そういうところはイタリア映画ですよね!!
クライマックスで組織の部下たちが逮捕されて、そのあとロッコを逮捕するっていう展開より、ロッコごと皆殺しにした方がアクション映画的に素直な展開になるからなんでしょうけど、ボス自ら犯罪の実行犯っておかしすぎ!!
ピノ・ドナジオの音楽がやたら立派で、数倍面白い作品に感じられます!!イタリア映画はマカロニウエスタンを例に持ち出すまでもなく音楽が素晴らしい作品が多いですけど、今作も音楽が最高です!!
オープニングから中盤まで“犯罪物”のように展開していく今作ですけど、なぜか途中から“ポリツィエスコ(警察物)”になってしまう展開も○です!!主人公って、出所した組織の元会計士のジャンカルロ・ジャンニーニじゃなくて、刑事のラウル・ボヴァだったんですね!!ポリツィエスコと思って観れば、中盤のフェリーの刑事たちの私生活の苦労話も必要になってきますよね!!
まさにクライマックスからエンディングなんか、本当に警察物状態ですもんね!!エンディングのクレジットが流れるときの主人公たちの姿、カッコ良すぎです!!
ハッキリ言って普通に面白いです!クラウディオ・フラガッソ監督の作品と思えないくらい演出もストーリーもしっかりしてるし!イタリア映画、最高です!!イタリア映画ファンはすでにチェック済みなんでしょうけど、イタリアエンタメ映画ファン必見の1本かも!!
イタリア映画の“警察物”ってことで、プラス10点で 80点
MILANO PALERMO IL RITORNO(2007年イタリア)
監督 クラウディオ・フラガッソ
脚本 ロッセラ・ドルーディ
音楽 ピノ・ドナジオ
出演 ジャンカルロ・ジャンニーニ、ラウル・ボヴァ、エンリコ・ロー・ヴェルソ
■ストーリー■
組織の会計士レオフォンテは、スカリアファミリーから5億ユーロの金を奪い11年の刑に服していたが、釈放される日がやってきた。レオフォンテは、自分の護送を娘のキアラの恋人で刑事のニーノ・ディベナンツィオに頼むのだった。娘のキアラは父親に会うためにホテルにやってくるがスカリオファミリーの襲撃に遭いキアラは撃たれ、キアラの息子ステファノが誘拐されてしまうのだった。
■感想■
ジャンカルロ・ジャンニーニ主演の犯罪物のイタリア映画。
実は今作は1995年の“PALERMO MILANO SOLO ANDATA”の続編です。“PALERMO MILANO SOLO ANDATA”の監督は続編の今作と同じくクラウディオ・フラガッソ。脚本も今作と同じくロッセラ・ドルーディです。1980年代に日本でも公開されたB級作品の脚本を数多く手がけたクラウディオ・フラガッソですけど、こんなにマジメな作品が撮れるなんて、ちょっと驚きでした!!
クラウディオ・フラガッソといえば、ゾンビ映画ファンだったらすぐに思いつく『サンゲリア2』(88年)の脚本や『ゾンビ4』(88年)の監督ですからね!
その他の作品も『ストライク・コマンドー2』(88年)、『エイリアンネーター』(89年)の脚本等々でイタリアのエンターテイメント映画ファンだったらお馴染みのB級系の作品の監督ですからね!
それにしても今作は、かつての1970~80年代のイタリアのアクション映画のように銃撃シーンがハデです!
ホテルでの銃撃戦!
料金所での銃撃戦!
埠頭での銃撃戦!
ハデ!ハデ!
ドンパチ!ドンパチ!アクション映画ファンも大満足の銃撃戦!!
ところでフェリーの中での、主人公の刑事と同僚のダラダラ会話のシーンって何ですか??
「俺は独身だが、みんなには家族がいる」とか
「キアラを守ると言ったのに・・・」とか
「ステファノが俺に心を閉ざしてるんだ」とか
TVシリーズだったらまだしも、こんなお涙頂戴のホームドラマみたいなシーンて劇場作品には無駄なシーンのように思えるんですけど、どうなんでしょう??
おかしいと言えば、組織のボスのロッコ自ら誘拐事件を起こしたり、襲撃事件の現場にいるのってどうなんですか??刑事たちに顔を見られてるし、5億ユーロを取り返しても、犯罪者として逮捕されちゃいますよね!!さすが、そういうところはイタリア映画ですよね!!
クライマックスで組織の部下たちが逮捕されて、そのあとロッコを逮捕するっていう展開より、ロッコごと皆殺しにした方がアクション映画的に素直な展開になるからなんでしょうけど、ボス自ら犯罪の実行犯っておかしすぎ!!
ピノ・ドナジオの音楽がやたら立派で、数倍面白い作品に感じられます!!イタリア映画はマカロニウエスタンを例に持ち出すまでもなく音楽が素晴らしい作品が多いですけど、今作も音楽が最高です!!
オープニングから中盤まで“犯罪物”のように展開していく今作ですけど、なぜか途中から“ポリツィエスコ(警察物)”になってしまう展開も○です!!主人公って、出所した組織の元会計士のジャンカルロ・ジャンニーニじゃなくて、刑事のラウル・ボヴァだったんですね!!ポリツィエスコと思って観れば、中盤のフェリーの刑事たちの私生活の苦労話も必要になってきますよね!!
まさにクライマックスからエンディングなんか、本当に警察物状態ですもんね!!エンディングのクレジットが流れるときの主人公たちの姿、カッコ良すぎです!!
ハッキリ言って普通に面白いです!クラウディオ・フラガッソ監督の作品と思えないくらい演出もストーリーもしっかりしてるし!イタリア映画、最高です!!イタリア映画ファンはすでにチェック済みなんでしょうけど、イタリアエンタメ映画ファン必見の1本かも!!
イタリア映画の“警察物”ってことで、プラス10点で 80点
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