『NAKED ブービートラップ』
MANHUNT(2008年ノルウェー)
監督 パトリック・シヴェルセン
脚本 パトリック・シヴェルセン
ニニ・ブル・ロブサム
出演 ヘンリエット・ブルースガード
ヨルン=ビヨルン・フレール=ジー
ラッシー・ヴァルダム
■ストーリー■
1974年、山の中で逃げまどう女性が何者かに殺されるのだった。その後、カミッラをはじめ4人の若者が田舎の山にドライブにやってくるのだった。ガソリンスタンドの休憩所で車に乗せてって欲しいと若い女性に頼まれ彼女を乗せてドライブを続けるが、ささいなことでケンカを始めて山道で立ち往生してしまうのだった。
そんなとき、山の中から正体不明のハンターたちが現れドライブインで乗せた女性を殺してしまうのだった。
■感想■
ノルェー製のホラー映画。
作品には何の関連もないのにシリーズ扱いされている“NAKED”シリーズの1作です。
『NAKED マン・ハンティング』(2007年)がスペイン製ホラー。
今作がノルウェー製ホラー。と、国際的なシリーズになってきましたね!!
ランニングタイムが76分と短めなので、テンポ良くけっこう面白く観れます!!
でも、けっこう前半部分で4人の登場人物のうちの1人が殺されちゃって展開が早いのに、そこからが、けっこうダラダラな展開で遅くなっちゃいます!!
何の武器も持っていない主人公たちは逃げるしかできないうえに、追うハンターたちは完全武装ですからね。
ハンターたちが仕掛けたブービートラップにかかって死んじゃう人間もいるんで、ドンドン主人公たちのメンバーが減っていっちゃいます!!
あっという間に、ヒロインとヒロインの彼氏だけになっちゃいます!!
また、このヒロインの彼氏がイヤなやつなんで、早くいなくなっちゃえ!!と思っちゃうようなやつなんですから!!
ドライブインの休憩所、レストランみたいなところで地元の人間にケンカ売ったりして。
ヒッチハイクを依頼してきた、身元不明の女性を車に乗せることを勝手にOKしちゃうし!!
仲間のうち、2人が「やめた方が良い」って言ってるにも関わらずですからね!!
案の定、そのせいで事件に巻き込まれちゃうし!!
そんな展開、ホラー映画の定石の展開でしょ!!
ウェス・クレイブン監督のティーンホラー『スクリーム』(1996年)の登場人物の1人でホラー映画オタクのランディがいたら怒られちゃいますよ!!
「ヒッチハイカーを乗せたら事件に巻き込まれるのはホラー映画の法則通りだから止めよう!!」
とか言われちゃいますよ~!!
あと、こういう作品が好きなホラー映画ファンの多くが思うシーンがまたまた出てきます!!
犯人たちに反撃するチャンスがあるのに、ヒロインがナイフを刺すだけで逃げるシーンが出てきます!!
すでに、その段階でハンターたちを2名殺しているのに、そこで逃げるのか!!
「トドメを刺せ!!」
ホラー映画ファンが100人いたら、ほとんど100人が、そう思うはず!!
ラスト、道路まで逃げ延びたヒロインがガソリンスタンドの女性の運転する車に拾われますけど、「ハンターたちを殺した」って言ったら、顔色が変わりましたよね!!
あの女性が一味の仲間だったのか、それとも殺したってコトに反応したのか分かりませんけど。
まぁ、どっちの解釈にも取れる展開ですけど…。
あとガソリンスタンドで助けを求めるヒッチハイクを主人公たちに依頼する女性ですけど、なぜガソリンスタンドの電話を使わないんでしょうね??警察に電話すれば良いのに!!
舞台設定を1974年にしたのも理由が分からないです!
なぜ1974年なんでしょう??
トビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』の製作年度からなんですかね??
それとも、ピーター・コリンソン監督の人間狩りサスペンス『ダーティハンター』の製作年度からなんでしょうかね??
『ダーティハンター』といえば、今作の冒頭で、被害者の女性がハンターたちに殺される場面が出てくるので、てっきり“人間狩り”を楽しむハンターたちを殺すために、冒頭の犠牲者の女性の父親が登場するのかと思っちゃいました!!
『ダーティハンター』も未だDVD化されていないですよね!!月曜ロードショー(だったような気が)で放映した2時間枠のTV放映音源の日本語吹替えつきでDVD化して欲しいです!!どこかのメーカーさん、お願いします!! 40点
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