『U.N.エージェント』
RESOLUTION 819(2008年フランス、ポーランド、イタリア)
監督:ジャコモ・バティアット
脚本:シエリー・ジョンケ
ジョージ・カンパーナ
ジャック・マッシー
出演:ブノワ・マジメル
カロリーナ・グルーツカ
リスト・ショポー
ディミティエ・イリック
ケン・デューケン
■ストーリー■
1995年旧ユーゴスラビアでは、ムラディッチ将軍率いるスルプスカ共和国軍が、セルビア人の領地を主張し、国連決議で安全地域に指定したスレブレニツァの地域まで侵攻してくるのだった。
戦闘する許可が出ないまま国連軍は手が出せず、地域の人々数千人を強制連行してしまうのだった。そして、強制移送された男性たちが行方不明のままという事態が発生した。10日後、国際戦犯法廷からの指令を受けフランス人の捜査官カルヴェス警視が捜査に向かうのだった、、、。
■感想■
フランス、イタリア、ポーランドの2008年のTVムービー。
「重い!重い!重い!」
重たい社会派のドラマです。しかも今作は事実を元にしてるから、観ている方としては余計に観た後、どんよりした重たい空気を感じちゃいます!
旧ユーゴスラビアでスレブレニツァで起きた事件を、すごく観やすく分かりやすく映像化しています。
こんなドラマをTVムービーとして作ってしまうフランス、イタリア、ポーランドって!!
あと、最後の方でストリップバーのシーンがあって、胸がポロリと映ってますけど、TVコードはOKなんでしょうか??
1980年代くらいまでは、日本でもゴールデンタイムの2時間サスペンスでも胸がポロリなんてシーンは当たり前だったんですが、、。
日本では、何とか記念とかいってスペシャルドラマみたいな感じで、松本清張のドラマなんか放映しているのを考えると、本当に憂鬱な気分に…。
個人的には、松本清張のドラマなんか作らないで、外国のTVムービーとか洋画を放映して欲しいです!!
1990年代くらいまでは、日本の2時間サスペンスもそれなりに頑張っていたと思うんですけどねーー。
最近は製作費もなさそうだし、、本当に簡単に作ったの??と思われてしまいそうなドラマと言いたいですけど、、、、そう言えるほど2時間サスペンス自体がなくなっちゃいました、、。
2時間ドラマを放映してても全然OKなんですけど、洋画もちゃんと放映して欲しいです!
それにしても、当時、欧州でこんな虐殺が起きているなんてコト、朝のワイドショーで報道したんでしょうか??
残念ですが、「朝のワイドショーは、ワイドショーであって、放送番組でないから」とか言われちゃいそうですね、、。
『ホテル・ルワンダ』(2004年)のホアキン・フェニックスのセリフじゃないですけど、まぁ、こういうことを報道しても、食卓の前で、「大変!!」って思うだけで、すぐに忘れ去られてしまうんでしょうね。
でも、この虐殺が起きて10年以上経ってから、こうやってドラマ化することで、視聴者に問題提起し続けるってすごいですよね。
と思っていたら、逮捕者が最終は2008年まで出たという事実が最後のテロップで出ました。
逮捕されたあと戦争犯罪人たちはどうなったんでしょう??まだ、逮捕者が出てるくらいなんで、刑務所に送られただけなんでしょうか??
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