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『レッドナイト』アレゴリー・オブ・ドラゴンナイト

2013-10-11 00:14:27 | ファンタジー/剣と魔法

レッドナイト
RENCONTRE AVEC LE DRAGON(2003年フランス、ルクセンブルグ)
 監督          エレーヌ・アンジェル
 脚本          エレーヌ・アンジェル
              ジャン=クロード・ジャネール
              アニエス・ドゥ・サシー
 出演          ダニエル・オートゥイユ
              ニコラス・ノーレ
              セルジオ・ロペス
              エマニュエル・ドゥヴォス
              ジルベール・メルキ

 ■ストーリー■
 はるか昔、竜はあらゆるところに火を吹き、人間の勇気を試したのだった。竜の放つ火に挑む者は「竜に選ばれし者」ギョーム・ド・モントバンは15歳のとき、燃えさかる炎から友人のラウルを救い出した。竜が微笑む火の前で、死の恐怖を味わったのであった。鎧のおかげで一命は取り留めたものの、鎧が肌に張り付き皮がはがれてしまった。月日が流れ、ギョームの武勇伝は赤い竜の騎士「レッドナイト」として語りつがれた。昼も夜も決して、鎧を脱がない孤高の騎士、不死身の騎士ギョームだったが、第1回十字軍遠征のあと、金の亡者と成り果てた。しかし、その真実を知る者はいなかった。
 メスプレードに刺されたギョームだったが、生き返り、彼にあこがれる少年フェリックスと出会い旅をすることにするのだった。教皇の寵愛を受けていたが、逃げ出したため教皇の逆鱗に触れ、賞金を賭けられた女たらしの詩人ユーグを引き渡すのが旅の目的であった。家に戻ったギョームは、彼が妻を殺したため、夜になるとイノシシに変身する友人ラウルを連れ、旅を続けるのだった。しかし、ギョームを殺そうと敵視する騎士メスプレードも、ユーグを追っていたのだった。

 ■感想■
 ダニエル・オートゥイユ主演のファンタジー騎士物。
 DVDのパッケージから、アクション活劇系かと思いきや、なんと活劇らしいシーンは最後の方に出てくるだけ!しかも、宿敵メスプレードとの対決も、どうなったのか不明のまま、ラストに突入!
 
 「え~、何、この終わり方??」
 って感じ。
 
 アクション活劇を観たときに感じるカタルシス度無しの展開!
 DVDのパッケージ、カッコ良すぎ!爆発シーンのあるアクション映画のパッケージは、どうせ、こんなシーン無いんでしょ!って感じで、騙されませんが、今作はまさに騙されちゃいました!
 低予算でも、剣戟シーンは十分にあるんだろう。って思って観ていたら、剣で戦うシーンは、ほとんど無し!
 最初、ダニエル・オートゥイユが森の中にいるシーンも、すでに戦いは終わっていて死屍累々状態!さすがヨーロッパ映画です!ハリウッドだったら、延々と決闘シーンを見せて、映画全体が長くなっちゃいますからね。

 友人ラウルがイノシシになってしまうとか、なぜかファンタジー度★★★★な展開があるものの、変身シーンなどのVFXは一切無し!音だけの処理!さすが、フランス映画!また、ラウルの殺された奥さんのイザベルの幽霊が出てきたりするのに、今作の世界はファンタジー映画の世界なのに、主人公ギョームが不死身なのかどうかは不明のまま。
 画面上にドラゴンも出てこなければ、剣で戦う活劇シーンも必要最小限!
 幽霊が出てくるんで、この世界ではドラゴンとかいるんでしょうね。
 剣戟映画ファンや、ファンタジー映画ファンにも媚びを売るつもりの無い作風!
 

 中世を舞台にした騎士物なのに、中世を感じさせる大きなセットなどもなく、登場人物たちが騎士や昔の人々の衣装を着ているだけというシンプルさなのに、自然の中に大量の中世のコスチュームを着ている姿は、けっこう印象的!
 ラストの教皇がいる海辺のシーンとかかなりアートを感じさせます。
 「予算がなければ、映画的な美術っぽい絵で見せろ!」
 ってところでしょうか??

 でも、つまらない作品かと聞かれれば、はっきり違うと言える作品です。
 ランニングタイム105分、だれることもなく、楽しく観るコトができますしね! 
 ファンタジー騎士物が好きな映画ファンは1度は観ておいた方が良いかも!!65点

レッドナイト [DVD]
ダニエル・オートゥイユ,ニコラス・ノーレ,セルジ・ロペス,エマニュエル・ドゥヴォス
アットエンタテインメント

      


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