『アイボーグ』
EYEBORGS(2009年アメリカ)
監督 リチャード・クラボー
脚本 リチャード・クラボー
フラン・クラボー
出演 エイドリアン・ポール
ミーガン・ブレイク
ルーク・エバール
マーク・ジョイ
ダニー・トレホ
■ストーリー■
近未来、各国政府はテロ対策のため、国際監視協定を締結し、世界中を監視する対テロ監視システム“国際情報監視ネットワーク(ODIN)”を作り上げた。ODINはロボット型の監視カメラ「アイボーグ」を使い世界中を監視していた。
テロリストのサンクルが行動を起こすことを突き止めたDHSの捜査官ガンナーは、テロの目的であるロックバンド、ペインフルデイズのギタリスト、ヒューズを救出するのだった。ヒューズは大統領の甥だったのだ。その後、逮捕されたサンクルは、暴走したアイボーグに追いつめられ死に追いやられるのだった。しかし、アイボーグが暴走した映像は監視カメラには残っていないのだった。ガンナーは、サンクルが言い残した言葉や、自分がカギをしめた映像が変更されていた件から、アイボーグを使った監視システムに疑問を持ち始めるのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
監視ロボット、アイボーグと監視システムの陰謀に巻き込まれた捜査官の活躍を描くSF映画。
DVDのパッケージから、てっきり、B級アクション映画のノリを考えていたんですが、なんと、なんと、超マジメな低予算SF映画でした。
CGで作られたアイボーグに、低予算さが出ていますが、ストーリーはなかなかのモノです!!
監視システムによって管理され、抵抗しようとする者たちは、容赦なく排除されていくディストピア系SF映画としてかなり面白く鑑賞できました!!
映画の最後も、ほとんど何も解決されないラスト!というノー天気なアメリカのB級アクション映画ぽくないところもふくめ、かなり好きな作品です!!
今作って、ホントにアメリカ映画??っていうくらいのラストです!
ラストの展開なんて、イギリス映画か、フランス映画??って感じですもんね!
実際は、イギリス映画やフランス映画ほど、真っ暗でも無いですけどね…。
低予算のSF映画だから、ストーリーで勝負!!ってことなんでしょうね!!
こんな映画が、普通に作れちゃうアメリカって、やっぱりスゴイですよね!
今作の制作費は370万ドルだから、アメリカのエンターテイメント作品から観たら、超々々低予算の映画ってことですよね!!棺おけの中だけのスペインのスリラー映画『[リミット]』(2010年)の制作費が300万ドルってことを考えても、今作がいかに低予算の作品かが分かります!!
近代的なビルでの撮影や、銃撃シーン、ロボットのシーンなどが出てくるのに、この制作費って、どういうコトなんでしょうねぇ??安すぎな気がしちゃいます!!
低予算のSF映画ファン以外にも観て欲しい1本です!!
主人公がTVシリーズの「ハイランダー」シリーズのエイドリアン・ポールというのも、一見ヒーロー役が似合いそうだけど、ほんのちょっぴり頼りない感じがして、今作の内容には、ちょうど良い感じです!
今作の主人公が、スティーヴン・セガールや、チャック・ノリスだったら、絶対に主人公が勝つのが観る前から分かっちゃいますもんね!!
吸血鬼でも、超人間でも、テロリストの集団でも、怖いもの無しのスティーヴン・セガールや、最強のヒーローが似合うチャック・ノリスや、ゴルゴ13とじゃが主人公だったら、たとえ、敵が「ターミナーター」のスカイネットみたいな監視システムでも、全然怖くないですもんね!!
なんか、続編が出来ても全然おかしくないラストですけど、こういうB級エンターテイメント作品は、どう考えても、続編は製作されないでしょうね!!
劇場未公開のDVDスルーで、これだけの作品が観れれば大満足です!!大満足!!大満足!!こういう作品に出会えるから未公開映画を観るのやめられないんですよね!!80点
アイボーグ [DVD] | |
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