『ダイ・ハード4.0』
DIE HARD 4.0(2007年アメリカ)
監督 レン・ワイズマン
脚本 マーク・ボンバック
原案 マーク・ボンバック
デヴィッド・マルコーニ
オリジナルキャラクター ロデリック・ソープ
原作 ジョン・カーリン
出演 ブルース・ウィリス
ジャスティン・ロング
ティモシー・オリファント
マギー・Q
■ストーリー■
ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンは、妻のホリーと離婚し娘のルーシーとの関係もあまりうまくいってなかった。マクレーンはルーシーの様子を見るため夜中にニュージャージー州のルーシーの元へ向かうが、ボーイフレンドのことでまたもやケンカを始めてしまうのだった。
そんなとき、近くに住むマシューというハッカーをFBI本部まで連行するよう指令が出されるのだった。ハッカーを1人連れて行くだけの仕事と思い指令に従うが、それがアメリカ中を巻き込む大事件の始まりだった。
■感想■
ブルース・ウィリスが不運な事件に巻き込まれる刑事ジョン・マクレーンを演じる傑作アクション映画『ダイ・ハード』シリーズ第4作!
3作目の『ダイ・ハード3』が1995年の作品だったので、12年ぶりの続編ということに!!
“近代的な高層ビル”
“空港”
“ニューヨーク”
と来て、今作の舞台は全米に!!
何でもかんでも舞台を広げれば良いってもんじゃないでしょうけど、いくらなんでも全米を救うんだから、スーパーヒーローになりすぎ!!
第1作目からかなり不死身なダイハードマンだったブルース・ウィリスでしたけど、作品を追うごとに不死身度がアップして3作目では、もうどうやっても死なないヒーローになっちゃいました!!
そういうところも含めてシリーズの中では、1番人間っぽかった1作目が1番好きですね。偶然、事件に巻き込まれた刑事っていう設定の1作目『ダイ・ハード』(1988年)が観てて不自然さが無くて良かったですね!!このときはまだまだ普通の刑事物のヒーローでしたもんね。
『ダイ・ハード』は、アクションシーンが多めですけど、オープニングからエンドクレジットが流れるまで、ほとんどムダがないのも好きな理由の1つです!
あとは後のシリーズのようにブルース・ウィリスがスーパーヒーローっぽくないのも良いところです。
映画の最後の方では、ホントに死にそうです。
単なる刑事がテロリストの集団に立ち向かうんですから、生き残る方が不思議ってコトですよね。
でも、それでも、ビルの屋上から消火栓のホースを使ったダイビングのシーンはいくらなんでもやりすぎって感じですけどね!!普通はあそこで死んじゃいますよね!!
2作目の『ダイ・ハード2』(1990年)では、高層ビルの事件で有名になったからって、空港でも事件が起きるワケないだろ!みたいに警察だか、警備員に言われるシーンがあって、そのシーンは笑えました!!
フランコ・ネロが出演してたりして、1作目のバージョンアップ版として観ればそれなりに楽しめる作品になってました!!
3作目の『ダイ・ハード3』の方がありえないシーンの連続!!水があふれてきて地下から飛び出すシーンは、ありえなさ120%!!
また『ダイ・ハード3』は舞台がニューヨークの街全体に広がっちゃって、あんまりノレなかった気が。
ストーリーも普通の大味なアクション映画になっちゃて、これのどこが“ダイ・ハード”??って思っちゃいました!!狭いエレベーターの中で、テロリストとブルース・ウィリスが戦うシーンとか、それなりに楽しめるシーンとかはあるんですけどね。
2作目までは「ヒーヒー、ヘーヘー」言って、死にそうだったブルース・ウィリスが3作目では、まさに不死身のスーパーマンになって、そこも楽しめなかった理由でした…。
ジョン・マクティアナン監督の演出もやたら大味で、2作目のミスター“破壊”レニー・ハーリン監督よりも大味になっていたような気がします!!
ハデな銃撃戦と爆破シーンを用意して、ブルース・ウィリスをピンチにすれば良いでしょ!!みたいな感じで作っちゃった印象を受けました!!
4作目の今作は、それほど期待していなかったのが良かったのか、スゴク楽しめる作品になってました!!「ダイ・ハード」シリーズというより、単なるアクション映画としてですが…。
もちろん今作でも、前作に引き続き、ブルース・ウィリスはスーパーヒーローになって不死身の男になっています!ジェット機のF35に飛び移るシーン(落っこちる)とか、ありえないです!
3作目で「こんなことありえね~」っていう免疫が出来ているからなのか、4作目では何を観てもそんなに驚かないですみました!!映画の序盤でのジャスティン・ロングのアパートでのテロリストとの銃撃戦なんて、『リーサル・ウェポン』か『ロング・キス・グッドナイト』か?って感じで、逆に観てて楽しめました!!
まるで香港映画のアクション映画を観ている気にさせるようなハデな銃撃戦!!
予告とかでも使われていたトンネルでの大破壊シーンや、車でヘリコプターを落とすシーンなんか、普通、映画でやろうなんて思わないですよ!!すごすぎ!!
ランニングタイム129分、一切ダレルことなく一気にラストまで見させてくれます!!これこそ娯楽作品!!
ただ、これが不運な刑事を主人公にした「ダイ・ハード」シリーズなの??って聞かれると困っちゃいますけど、アクション映画としては最高の1本です!!
ところで、ブルース・ウィリス、モニカ・ベルッチ主演の戦争アクション『ティアーズ・オブ・ザ・サン』(2003年)が、元々は「ダイ・ハード」シリーズの4作目になる予定だったストーリーを元にしてるって聞いたことがありますけど、戦争アクションの『ティアーズ・オブ・ザ・サン』がなんで「ダイ・ハード」シリーズになるの??って思っちゃいました。『ティアーズ・オブ・ザ・サン』が「ダイ・ハード4」にならなくて良かったです!
「ダイ・ハード」シリーズの5作目とか作られるかわかないですけど、続きが観たくなるくらいこの『ダイ・ハード4.0』は面白かったです!
ちなみに今作のDVDの日本語吹替え音声はブルース・ウィリスの声が野沢那智さんと樋浦勉さんのwキャストで収録されています!!マジメなキャスティングで2種類の吹替え音声って豪華で良いです!!今後も、どんどんこういう吹替え音声収録でお願いします!! 80点
ダイ・ハード4.0 [DVD] | |
ブルース・ウィリス,ジャスティン・ロング,ティモシー・オリファント,クリフ・カーティス,マギー・Q | |
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
DVDは、1作目、2作目とも樋浦勉さんなんですよね!
最近のTVの映画劇場での「ダイ・ハード」の
ブルース・ウィリスの声は
野沢那智さんの声の版が多いんですかね??
野沢那智さんの版があるのに、樋浦勉さんの声の版も
作るなんて豪華すぎ!
こういうマジメな吹き替えが2種類って!
ウレシイです!
野沢那智さん版で観たあと、樋浦勉さん版で
観ちゃいました。
どっちも魅力的!
野沢那智さんの声でのブルースは分かるんだけど、樋浦勉さんのブルースってどんなんなんだろ?
2種類の吹き替えがあるって確かに豪華ですよね。
樋浦勉さんのブルースって1回観てみたい~!
あたしも見よ!