『下宿人』
THE LODGER(2008年アメリカ)
監督 デヴィッド・オンダーチェ
脚本 デヴィッド・オンダーチェ
原作 マリー・ベロック・ローンズ
出演 アルフレッド・モリナ
ホープ・デイビス
シェーン・ウェスト
レイチェル・リー・クック
サイモン・ベイカー
■ストーリー■
警備で夜勤の仕事をしている夫との生活に不満を感じていたエレンは、金銭面での生活苦を感じ部屋を貸すことにするのだった。早速、画家のマルコムが部屋を借りたいとエレンのもとへやってくるのだった。
またロサンゼルスでは7年前の連続殺人事件の犯人が死刑執行になるということで話題になっていた。しかし、7年前の事件の模倣犯と思われる事件が発生し、当時の事件の担当刑事マニングは、以前の犯人が冤罪ではないかと思い始めるのだった。そして、その手口は19世紀、イギリスを騒がせた“切り裂きジャック”の殺害方法を模倣したものだった。
■感想■
アルフレッド・ヒッチコックの『下宿人』(1926年)のリメイク。
オリジナル版が1926年の作品だったので、さすがにこれだけ時間が経っているので今作のこういうリメイクは認めないといけませんね。
いくら観ようと思っても、これだけクラシックな作品になると、なかなか観れない(観ない)ですもんね…。
普通のサスペンス映画として、楽しめちゃいました。
犯人らしき容疑者が何人も出てくるのも、最近のつまらないミステリー映画よりよっぽどシッカリ出来てるし、かなり楽しめました!!
<犯人は誰??>
□ タイトルにもなっている下宿人
□ 下宿人に部屋を貸しているエレン
□ 夜勤でアリバイが無いエレンの夫
□ 主人公の刑事
最近のアメリカ製のサスペンス映画で、これだけの数の容疑者を用意できれば十分でしょ!!
ミステリー映画としても楽しめて、かなりポイントが高いです。
でも、純粋なミステリー映画にしたく無かったのか、死刑囚の冤罪、警察内の縄張り意識、主人公の家庭問題と、色々な要素を詰め込んでて最近の作品は大変だなぁって思っちゃいました。こんなに色んな要素を入れるなんて大変ですね!
ちなみに今作の主人公のアルフレッド・モリナの役は刑事ですけど、ロサンゼルス市警じゃなくて、郡警察署に所属しているんですよね。こういう設定の主人公って珍しいかも。
普通は市警所属の警官が主人公ですもんね。
とにかく、ジョン・エアーズ監督の『リッパー 地獄からの手紙』(2001年)の10倍は面白かったです!
今年、観た未公開映画の中でもかなり上位に来るかも??
最後の方の、反則技すれすれの展開もけっこう好きです! 80点
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