『血のバレンタイン』
MY BLOODY VALENTINE(1981年カナダ)
監督:ジョージ・ミハルカ
脚本:ジョン・ベアード
ストーリーコンセプト:スティーブン・A・ミラー
出演:ポール・ケルマン
ロリ・ハリアー
シンシア・デイル
ニール・アフレック
キース・ナイト
■ストーリー■
アメリカの田舎の炭鉱の町ハニガーでは20年ぶりにバレンタインパーティが開かれようとしていた。しかし、この町では20年前、鉱内で爆発が起き数人の鉱夫が生き埋めになったがハリー・ウォーデンという鉱夫が仲間を食べていきながらえていたのだった。1年後、ハリー・ウォーデンは病院を脱走、爆発の原因を起こした鉱夫たちを退場させ「バレンタインデーを祝うな」と言い残して行方をくらますのだった、、。
そして、心配していた通り、ハニガーの町では炭鉱夫のカッコをした何者かが町の住民たちを退場させていくのだった、、。
■感想■
1981年のカナダのスラッシャー映画。
監督はジョージ・ミハルカ。ジャック・ヒギンズ原作のTVムービー『Wの密約』(1997年)、『サンダーポイント』(1997年)や、ハリー・パーマーの活躍を描くTVムービー『国際諜報員ハリー・パーマー Wスパイ』(1994年)を監督しています。
『ハロウィン』(1978年)、『13日の金曜日』(1980年)の大ヒットによりスラッシャー映画が大ブームになり、日本でも多くのスラッシャー映画や記念日ホラーが劇場公開、ビデオスルーで公開されました。
『バーニング』(1981年)、『ローズマリー』(1981年)、『テラートレイン』(1980年)、『プロムナイト』(1980年)、『マザーズ・デー』(1980年)、『悪魔のいる渚 サイレントスクリーム』(1980年)、『『鮮血!悪夢の卒業式』(1981年)、『誕生日はもう来ない』(1981年)、『猟獣人ヒューモンガス』(1981年)、『マッドマン・マーズ』(1981年)、『血ぬられた入寮式 呪われた女子大生の謎』(1984年)、『生体ジャンク!狂殺の館』(1984年)、『エイプリル・フール 鮮血の記念日』(1986年)、、
ざっと思いつくだけでも、、これくらい、、。
田舎町の家が怖いホラー『恐怖のいけにえ』(1980年)、肝試しホラー『ヘルナイト』(1981年)とかもありました、、。
今作は、1982年のフランス【アヴォリアッツ・ファンタスティック映画祭】でグランプリにノミネートされました。
製作費は230万カナダドル。1981年でこの製作費なので、普通の低予算系作品でしょうか??
ちなみに『バーニング』の製作費が150万ドル、『ヘルナイト』の製作費が140万ドルです。
今作が1番有名になったのは、日本では普通に劇場公開されたんですが、海外ではゴアシーンが編集されたバージョンで公開されたってことでしょうか??
日本でも、ゴアシーンが編集されたバージョンがソフト化されましたが、、「あれ、こんな印象の作品っだったけ?」って感じだったんですが、、その後、ゴアシーンが編集されたバージョンだとわかり、少し話題になりました、、。
別にゴアシーンが編集されたバージョンしか知らなかったら、それはそれで普通の作品って印象なんですが、、。
ゴアシーンありバージョンを観ちゃうと、そのインパクトが強すぎ!!
観た印象が違うんです、、。
自分はあんまり、ゴアシーンとか好きな方ではないんですが、ここまで印象が違うって、、。
ゴアシーンで、こんなに印象が変わるなんて!!!
ゴアシーンありの方がジョージ・ミハルカ監督が意図した作品なので、ある方のバージョンで観ないと、、。
確かに、数分シーンがあるのか、ないのかで印象が変わる作品ってありますからね、、。
サム・ライミ監督、シャロン・ストーン、ジーン・ハックマン出演の『クイック&デッド』もインターナショナル版の105分版と、日本公開版の107分、2分の違いですけど、自分的にはずいぶんと違う印象な気が、、。
ストーリーを左右する2分間ではないものの、キャラクター同士の関係を考えるとあるのとないので違う印象に、、。
今作はゴアシーンが凄すぎて、ストーリー的に「あれ、、この人、犯人ってありうるのあなぁ??」っていうのが誤魔化されてない??とかいう部分もありますが、、ホラー映画ですから、OKですよね。自分的には、ほめてるつもりなんですが、、。
今作は2009年に『ブラッディ・バレンタイン 3D』としてリメイクされました、、。
犯人は帰って来なかったですけど、違う作品が帰ってきました、、。町の名前もハーモニーで違いますけど、、。
ゴアシーンのインパクト強すぎ度 ★★★★
『誕生日はもう来ない』くらい犯人わからない度 ★★★
もうテレビ(地上波)では放送しないだろう度 ★★★★★
日本でもスティングレイさんからブルーレイ化され93分アンカット復元版が収録されています。
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