『仕掛人・藤枝梅安』
(2023年日本)
監督:河毛 俊作
脚本:大森
原作:池波 正太郎
出演:豊川 悦司
片岡 愛之助
天海 祐希
小林 薫
小野 了
■ストーリー■
品川台町の針医者、藤枝梅安は金をもらって世のため人のために悪党を退場させる仕掛人だった。ある日、梅安は元締めから料理屋、万七の内儀おみの仕掛を依頼されるのだった。しかし、梅安は3年前、万七の前の女房おしずを仕掛けていたのだった。
■感想■
人気小説家、池波正太郎生誕100年記念で「仕掛人・藤枝梅安」シリーズを2部作として映画化した作品の1作目。
今までの数多くの俳優が藤枝梅安を演じて映像化されましたが、今回、藤枝梅安を演じるのは豊川悦司。
相棒の彦次郎は片岡愛之助。
針医者、藤枝梅安と楊枝作りの彦次郎の仕掛人コンビが活躍する時代劇。
梅安と彦次郎はコンビというより、今作ではバラバラで依頼された案件が交差していく感じです。
すごーく面白かったです。
熱狂的な仕掛人ファンの方にはどうかわからないですけど、自分的には大満足でした!!
ランニングタイム134分と少し長めなのに、あっという間に終わってしまった感じ。
仕掛人は、小林桂樹が「時代劇スペシャル」で梅安を演じたシリーズ依頼です。
渡辺謙や岸谷五郎が演じたシリーズは観ていないです、。
藤枝梅安がすごすぎなんですけど、、。
壁に一瞬でよじ登ったり、歩いているときに嶋田家の家来だった石川友五郎と仕掛人の侍たちがの斬りあってる現場に遭遇しても、少し物陰に隠れるだけって、、落ち着きすぎ!!どう考えても普通の人に見えない、。まぁ、普通の人じゃないんですけど、、。
仕掛のときに登場するときも、まるでニンジャみたいに現れてる感じだし、。
悪だくみを考えてる元締めとか、梅安の方が1枚上手な感じで逆に退場、、。
あと、彦次郎もすごすぎ、、。
吹き矢を武器に、ちゃっちゃか相手を退場させていきます、。
クライマックスの旗本、嶋田大学が手配した侍たち相手に少しだけ苦戦してましたけど、手練れの侍相手に退場させようと槍や刀や弓を持った侍相手にあの立ち回り!!
原作は読んだことないので、仕掛人の掟が良く分からないんですが、元締めは悪い依頼するし、梅安と彦次郎は頼まれてもいない仕掛しまくり、、。掟ってこんな感じで良いんでしょうか??すごく厳しそうなのに、。
ところで今作の設定ではこの時代、無法地帯だったんでしょうか??
梅安や彦次郎が退場させた相手は病死だから良いんですけど、、石川友五郎が退場させた侍の仕掛人とか、退場させたそのまま遺体が転がったままなのでは??
あと、彦次郎の使ってる吹き矢も刺したあと抜いておかないと、証拠が残ったままでは??
マカロニウエスタンに出てくる西部の町よりも無法地帯なのでは?
奉行所とか全然かけらも出てこない!!
こんな無法地帯の設定なら、仕掛人とかいう職業いらないのでは??
エンターテイメント時代劇だから、細かいところは気にしなくて良いんでしょうけど、。