奈良と大阪の間に横たわる金剛山地の山間に、大阪府立の児童自立支援施設があります。
明治40年創立後、大正12年にこの地に移転されました。
今日は保護司会の研修で見学に行きました。
小・中学校で親や先生の手に負えない子供達90人ぐらいがここで生活しています。
塀のない開放処遇といわれ、逃げるのは簡単です。
昔は逃げた子供は地元に戻り、連れ戻すのも簡単だったらしいけれど、ここ数年は都会の風俗界隈に隠れて見つけ出すのが困難になったとか。
この施設では、勉強を教えてくれる先生が、寮長となり寝食を共に暮らしています。
イチョウの大木の後にあるひとつの宿舎を写しました。
生活と教育を一体化させることで成果をあげ、子供達は変わっていくそうです。
ところが、やがて家庭に戻ると、親は前と一緒で変わりませんから、あっという間にまた元の悪がきに戻ってしまうことが多い。
崩壊した家庭の子供や、児童虐待の比率も非常に高いとのことです。
やさしさに飢えた子供達は、成人するまでにいとも簡単に子供を作り、また同じ繰り返し…