少林寺拳法を修行するものとっては、中国河南省の崇山少林寺は一度は訪れたい聖地です。
2002年9月、新井先生が黒1点で、あとは女性ばかり総勢16名のツアーが企画されました。
そのとき初めて李さんに出会いました。
全体写真のタワー真下に立たれた黒い服の色の白い女性です。
彼女は青森出身で、結婚後函館でご主人とともに薬局を経営しながら、少林寺拳法の修行に娘さんともどもご家族で励んでおられました。
ついさきほどこのツアーで団長を勤められたTさんからメールが届き、李さんの訃報が伝えられました。
夏目雅子さんや本田美奈子さんと同じ病気でした。
今年はじめ体調の不良から発覚、闘病むなしく天に召されました。
深く哀悼の意を表し、ご冥福を心より祈ります。
メール届いてから、あのときのツアーの写真を眺めていました。
関空発着のツアーで、北海道からの参加は、ツアー前後に前泊、後泊しないといけません。
北海道へ帰る飛行機がなくて関空近くのホテルで1泊しないといけないので、USJでも行って時間つぶそうかなと言うので、守口まで連れて来ましたよ。
関空から守口までリムジンバス往復2,500円なんですもん。
いつも飲みに行くきらくにも案内したくらいです。
当時同じく3段でした。
旅が終わって、1ヶ月もたたないうちに4段受験されたとき、四国多度津にある本部でまた再会しました。
李さんと一緒に時間を過ごしたのはたった1週間ほどです。
でも次々と思い出が蘇ります。
河南省では少林寺拳法はVIP扱いでした。
当地の公安のパトカーがツアーバスを先導してくれて、崇山少林寺を訪れた後の昼食は歓迎の宴がもたれました。
中国の接待はすごいです。
飲めるグループと、お酒が苦手なグループが二つのテーブルに分かれて席に着きました。
私たち一行の間に交互に中国公安の人たちが座りました。
なんか一言言うたびに、「杜康酒」という強いお酒をストレートで乾杯します。
一気に飲んで杯が空っぽになったことをお互いに見せあいっこします。
12~15杯ぐらいは飲まされました。
初めてサソリのから揚げも食べました。
公安のトップは女性の長官で、まるでマトリックスに出てきそうな女性でした。
中国ではお酒が強くないと偉くなれないそうです。
この人を写真におさめるため、こそっと後ろに立ってシャッターを押してもらいました。(一番下の画像で、私の前に携帯を持って立っている黒ワンピースの人)
日本女性の名に懸けて酔っ払ったところを見せるわけに行きません。
ほんとは皆べろんべろんでしたけど、気丈夫を装っていました。
夕方発の寝台車に間に合わすため、またパトカー先導でどんどん飛ばして、駅構内にバスごと乗りつけたくらいです。
お酒が入ればトイレが近くなります。
河南省は田舎ですから、観光バスが停めれる場所もなく、ガソリンスタンドのトイレを借りました。
もちろんトイレのドアはついていません。
丸見えです。
李さんと並んで用をたしましたよ。
上のコンパートメントの画像は、河南省から上海まで寝台車に乗ったときのものです。
皆普段以上のアルコールが入っているので、テンション高かったなぁ。
一緒に飲んだこと、本部で一緒に練習したこと、宿で布団を並べて延々と話したことなどなど思い出はつきません。
いつかまた本部合宿や温泉旅行など行こうねと話してたのにね。
今生ではもう会えなくなりました。