秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

超A級品

2007-09-20 | シチの目

先だってTVで中国の偽ブランド品工場に潜入した場面が報道されていました。
広州周辺の「珠江デルタ」と呼ばれる地帯に
世界の有名ブランドの偽工場が集中しているらしい。
製造技術が向上し、判別が難しい超A級品が作られているとのこと。
偽ブランド工場では摘発を逃れるために2週間ごとに場所を移動しているとも。

ブランドの本物と偽者の見分け方。
これを情報公開して、偽者を製造する業者にも見分け方のポイントが伝わると、
そこが改善されて更に見分けのつかない偽造品が作られてしまいます。
そのためこうした場で公開することは禁じられています。

超A級品ってどんな程度なんだろうと気になっていました。
今回入荷した財布は、箱は完全に本物でした。

財布本体の革素材、縫製、どこをみても上等でした。
すこし革の手触りが柔らかすぎるような気はするけれど・・・
その気になってよくよく見ると折れ曲がるところの仕上げ具合も?
内側にある製番も?
しかしそれにしてもよく出来ています。
今までに見たことあるB、C級品とはえらい違いでした。

数々のコピー品に対抗するためかどうか、
ヴィトンの場合、今年より製番を変更したと言われています。

各ブランドの企業秘密をそうそう公開するわけないし、
製造番号の判別法は、ヴィトンが公式に発表したものではなく、
コレクターや研究家が多数のサンプルやデータから導き出したものだとも言われています。
製番は目安にはなっても、あまり信じこむのもね。

しかしブランドロゴをいい加減に刻印するのはそのブランドの恥ですから。
字体のフォントやサイズ、他の文字とのバランス。
これはセンスの問題で、本物とコピー品の差が結構でます。

洋服でも裏の始末などにプロとアマの差が出るもんです。
パッと見たところは一緒でも着心地が違ったりもします。
同じ素材を使っても仕事する人の技術の差が隠れたところにひそんでいます。

デザインに世界をうならせるコンセプト、
技術、素材へのこだわりが無ければ超ブランドとはなりえないから。