秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

ラピスラズリ・ロード

2013-08-15 | シチの目
エジプトがエライ事になっててこの先どうなるんでしょう…
1997年ルクソールテロ事件があった後、2年間渡航禁止でした。
そして1999年にその禁止がとかれてすぐにエジプトをツアーで訪れました。
あれからすでに10年以上の月日が流れましたが、
ちょっとは知ったカイロの街並が映ると身を乗り出して見入ってしまいます。


カイロ博物館でツタンカーメンの数々の秘宝みました。
そのときに黄金マスクも見たような…記憶が錯綜してる


ツタンカーメン王の黄金マスク(紀元前1350年頃)はあまりにも有名ですが
エジプトでは、紀元前3000年頃の墳墓からもラピスラズリの装飾品や工芸品が数多く発見されています。


去年秋、信楽のMIHO Museum で 隼頭神像(ホルス神)を見ました。




骨は銀、肉体は金、髪はラピスラズリというエジプトの神話そのままの古代の神像です。

鷹の頭を持つオシリス神の息子ホルスの目にもラピスラズリが護符として使われています。
エジプトにおいて、天空と冥界の神オシリスの石とされ、霊魂の流転再生の願いが込められました。

エジプトでは、すでに紀元前4000年紀後半(3,500~3,000 B.C.頃)にはラピスラズリを使った宝飾品が出現しています。

しかしラピスラズリはこの地では産出されない!


ラピスラズリは、アフガニスタン・バダフシャンからエジプトに供給されていたことが最も有力視されています。
イラン東北から中央アジアに位置する地域とこのエジプトとの間を結んだメソポタミア地域は、
紀元前3000年紀時代にはアッカド国、紀元前2000年紀にはバビロニア王国といった南メソポタミアの国が主なる仲介地となりました。
この中央アジアからメソポタミアを経由してエジプトに至る交易のルートは現在「ラピスラズリ・ロード」と呼ばれています。



メソポタミアでは、紀元前2500年頃、現在はイラクのチグリス・ユーフラテス河のデルタ地帯
ここに存在したシュメール人の古代都市国家ウル遺跡のプアビ女王墓からラピスラズリのネックレスが出土しました。

古今東西、多くの人々を魅了し続けてきたラピスラズリ。
青いガラスは古くから知られており、古代オリエント世界で珍重された深青色の貴石ラピスラズリを模したものでした。



ラピス(Lapis)はラテン語で 石
ラズリ(Lazuli)は青や空を意味するペルシャ語の lazward が語源だそうです。

鉱物学的に、ラピスラズリはラズライト(天藍石)ソーダライト(方ソーダ石)アウイン(藍方石)カルサイト(方解石)パイライト(黄鉄鉱)など複数の鉱物から成る青い石で
星のように見える金色の斑点は黄鉄鉱、白いのが方解石です。


「星のきらめく天空の破片」
古代ローマの博物学者プリニウスが、ラピスラズリを表現した言葉です。
金色の斑点が輝く群青の石は、まさに天の川のように神秘的です。



本物のラピスラズリ8mm珠46個★K18ネックレス 長さ47cm 重さ38.8g