木曽路と伊那路の旅が快適だったのは、お天気に恵まれたこともありますが
ツアーコンダクターが特上だったことも大きい要因です。
とてもよく気のつかれるカワイイ方でした。
今までであったツアコンの中で5本の指に入ります。
さて、赤沢自然休養林は、天然のヒノキが育つ国内でも数少ない美林地帯の国有林です。
戦前は皇室の御料林、その前の江戸期は尾張藩の御用林でした。
伊勢神宮の遷宮や大きな寺社の造営のため400年近くにわたり保護されてきたそうです。
かつて木材運搬に使われていた森林鉄道が、観光用トロッコ列車として復活しています。
走行距離往復で2.2km、渓流沿いを爽快に走ります。
丸山渡停車場が終点で、機関車が付け替えられて折り返し運転します。
往復乗ってもいいし、帰路は線路沿いに整備された遊歩道「ふれあいの道」を歩くこともできます。
たぶん、逆に往路歩いて帰り乗車もできるでしょう。
赤沢森林鉄道 往復大人(中学生以上) 800円
9:00~15;30までの、30分毎に1便運行
行って来いの単線ですから、片道10分程度、歩けば20分はかかります。
遊歩道の渓流美もすばらしいですが、
あちこちに看板立っていてその説明読むだけでもナルホド~
赤沢地域は昭和44年に日本で最初に『自然休養林』に指定され、
昭和57年に第1回全国森林浴大会が開催され、『森林浴発祥の地』として知られます。
御嶽山に連なる南麓の長野県から岐阜県にかけては
木曽の五木(ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロ、コウヤマキ)などの針葉樹が生えています。
江戸時代は「ヒノキ一本、首ひとつ」といって伐採が禁止され木々が守られたそうです。
今も、広大な国有林は入山が厳しく制限され、
伊勢神宮の御神体を納める器である御船代となる御神木が切り出されているのでした。
森のフィトンチッドを浴びて、なお一層神秘的な森の力を感じられるパワースポットでした。
御神木のウンチク
儀式では2本の御神木が交叉するように倒さなければなりません。
間隔が20メートル以内でないと重なりません。
山中からそんな状況で生えている樹齢300年のヒノキを探し出します。
冬は気温が零下20度まで下がることは植物の生育には厳しいが、それだけ剛性の高い樹木が育つのだそうだ。