A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野、オルーク、アンバーチ@六本木Super Deluxe 10.1.24(sun)

2010年01月26日 00時15分07秒 | 灰野敬二さんのこと
オーストラリアの実験音楽家、オーレン・アンバーチを迎えての第一夜。

アンバーチのことは余り知らなかったのだが、パーカッションからギターまで様々な楽器を使って即興演奏を奏でる気鋭のミュージシャンとのこと。迎え撃つは灰野さんとジム・オルーク。これが面白くない訳はないし、灰野さんの2010年初ライヴなので、前夜のオールナイトの疲れはあったが六本木まで歩いて行った。

日曜日とはいえ会場は超満員。アンバーチって実は凄い人なのか?

オープニング・アクトにMarco Fusinatoというアーティストが登場。エレキ・ギターを完全なノイズ・ジェネレーターとして使った演奏は興味深かった。名前から判断するとヨーロッパ系だが定かではない。

さてトリオ演奏だが灰野さんがエアシンセ/ギター(SG)/スティール・ギター/ヴォーカル、オルークがベース、アンバーチがドラムスという比較的オーソドックスな編成。まずはエアシンセの爆音で目くらましを仕掛けて、アンバーチのドラムが入った所でギターにチェンジ。細かくビブラートする新エフェクターを使った。巧者揃いのこのトリオの緊張感は凄い。40分程2曲(?)演奏した所で休憩。

隣に座った女の子と話をしたが、灰野さんを観るのは2回目、本格的な演奏は初めてとのことだが、大きな感銘を受けていた。

第2部はスティール・ギターでスタート。今回はそれほど阿漕な使い方ではなく、ヴォーカルのアクセント的な感じで演奏した。その後再びSGを手にすると髪振り乱しての轟音プレイ。オルークも普段になく激しいアクションで渾身の演奏。アンバーチも効果的にドラムスを乱打する。これほどのパワー・トリオだとは想像していなかったので嬉しい驚きだった。

噂に聞くアンバーチの実験音楽家としての面は余り伺えなかったが、これは「トリオ」としては最高の部類に入るのではないだろうか。新年早々素晴らしいライヴを観せてもらった。

物販でこのトリオの昨年1月北九州でのライヴCD「Tima Formosa」を買ったが、こちらはアンバーチがギター、オルークがピアノ、灰野さんがヴォーカルとエレクトロニクスで、この日のライヴとはかなり感触の違う内容になっている。CDの編成のライヴも観てみたいものだ。

終演後楽屋挨拶に。「今年もヨロシクお願いします」とだけ伝えた。

天才が
三人寄れば
パラダイス

灰野さんのオフィシャル・カメラマンのF君から「ガセネタの荒野」を借りた。読むのが楽しみ。



コメント (2)
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