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"白石民夫 live performance 2015 「ニューヨーク、横浜、大久保」"
会場 大久保 ひかりのうま
出演 白石民夫 as 高橋朝 ds 工藤冬里 pf guest: NON(from non band) b
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この四人の名前が並んでいるのを見て、オオッ!と声を上げてしまうのは、どんな人なのだろう。年の功より亀の甲というように、たまたま生まれるのが早かったからと言って偉そうな顔は出来ないし、友達がいなかったから、薄汚れたライヴハウスに入り浸っていたと云うんじゃ、保健室に憩いを求める内気な小中学生と変わりはしない。音楽だ芸術だと騒いでも、技術の有る無しは二の次、表現欲求だけで誰でもパフォーマーになれるというインスタントな幻想。一時の気の迷いで足を踏み入れてしまった者、通過点として通り過ぎた者、粉塵の中で行方知らずになった者、幼過ぎて右も左も分からなかった者など、袖触れ合った人間は少なくないが、やり続けてきた者は数少ない。
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35年前の盟友の再会の場と成った大久保の元キューピッドは、顔に同じく歳が刻まれた者や、少女時代の片鱗を語る者、ひと回り二周り離れたオトナの異世界に惹かれた者や、見果てぬ夢に取り憑かれた者、ゲスの極み地下音楽愛好家(筆者)などで満員。どの顔もこの場で始まるに違いない、変人的な表現行為を目にする期待で明るく照らされる。緊張ではなく弛緩でもなく優麗でも雄猛でもない普通の人々の為のライヴパフォーマンス。
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工藤、白石、高橋のトリオ。擦るドラムと擦るピアノの非楽音と、マウスピースを噛み締めて絞り出す超音波を見事に操り、思い通りのカマイタチを出現させる風遣いの白石。音で世界を切り抜きたいとの想いは、ピアノとドラム真ん中で最高沸点を迎えた。NONが加わった第二部は、一転して骨太なインプロビゼーション。ムスタングベースの強いアタック、文字通りドラムを壊す(バラす)スティックさばき、躍動するピアノのフレーズ弾き、引き裂く悲鳴は英語だからワケワカラナイ、と一端諦めたマイナスからのスタートが功を奏し、正解の無い世の中で生き残る術を追体験した。
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踊りだし
大久保経由
スウェーデン