A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

GLIM SPANKY@赤坂BLITZ 2015.10.17(sat)

2015年10月19日 01時08分45秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


GLIM SPANKY
「SUNRISE JOURNEY TOUR 2015」 ファイナルワンマン




7月22日に1stアルバム『サンライズ・ジャーニー』をリリースして以降、学生プロデュースのライヴプロジェクトや夏フェスに出演しつつ、映画やCMやアニメの音楽も手がけるグリム・スパンキー。9月半ばからスタートしたレコ発全国ツアーのファイナル公演赤坂ブリッツは見事SOLD OUT。前回5月キャパ600人の東京キネマ倶楽部ワンマンから約5ヶ月で2倍の動員。アイドル並みの上昇スピードではないか。客層はこれまでの音楽ヲタ系男子に加え、若系オシャレ系男女の姿も増えた。

GLIM SPANKY ‐ 「リアル鬼ごっこ」MV -2015.5.17東京キネマ倶楽部Live -


ほぼMC無しでひたすら歌と演奏に没頭する彼らのステージを観ていて、2015年が筆者が提唱する「バンドブーム30周年」であることを思い出した。これまでどちらかというとDrop's に強い"バンド色"を感じていたのだが、この日の赤ブリのステージに立つ四人(グリム二人+サポート二人)は紛うこと無くバンドに憧れ、バンドを夢見て、バンドに最大の歓びを見出す「バンドやろうぜ精神」の権化だった。

GLIM SPANKY:ウィークリーライブ総集編【MUSICにゅっと。動画】


「オーセンティック・ロック」と名付けられた小細工無しのアーシーなサウンドには、中学高校時代に初めてバンドを組んで練習した時の気持ちがそのまま注入されている。キネマ倶楽部では憧れのリバース・ファイアーバードをレンタルした亀本寛貴は、おそらくデュアン・オールマン譲りのゴールドトップ・レスポールを構え、得意げにステージ前でギターソロを披露する。まるで学園祭のヒーローのようだ。

GLIM SPANKY / リアル鬼ごっこ


松尾レミを「さん」付けで呼んだリ、年上のサポート・ドラマーを「先輩」と呼び気を使う亀本の姿勢は、ちょっと体育会気質のある学生バンドサークルの掟。同年代らしき寡黙なサポート・ベーシストは学問的なMCで大学教師の授業を再現する。高校時代の想い出の詰まった美術室でMVを撮影した「大人になったら」は、想い出の歌ではなく夢が続いている歌だ、と語る松尾レミは、大人になり切れない自分自身に嘘をつかない。

GLIM SPANKY ‐ 「大人になったら」MUSIC VIDEO


新曲「NEXT ONE」がブラインド・サッカー日本代表のテーマ曲になったとこについて、バンドで成功することも大切だが、バンド活動を通じて自分が好きなサッカーの力になれることが何より嬉しい、と亀本は語る。音楽の路を選んだことで、捨てざるを得なかった夢もあるだろう。それでも音楽を続け、ファンやスタッフと一緒に上の世界をめざす。そう宣言するグリム・スパンキー二人こそ「バンドブーム30周年大使」に相応しい。

GLIM SPANKY「NEXT ONE」 -ブラインドサッカー日本代表公式ソング


GLIM SPANKY公式サイト

日が昇る
旅から帰り
次ヘ行く



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする