A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

嶺川貴子/グンジョーガクレヨン/Batman Winks/Prince Graves@渋谷Ruby Room 15.10.26(mon)

2015年10月29日 00時59分19秒 | 素晴らしき変態音楽


Ruby Room Presents
BLUE ROOM

2015/10/26(Mon)
open 19:30 start 20:00

door with 1drink ¥2000
reserve tickets: blueroomrubyroom@gmail.com

////LIVE\\\\

嶺川貴子 | Takako Minekawa
グンジョーガクレヨン | Gunjogacrayon
Batman Winks
Prince Graves

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最近益々活動ペースが加速化してきたグンジョーガクレヨン&組原正は、最低週一回、時には週4日ライヴを行うハイテンションぶり。数年前までのスローペースは何処へやら、活況を呈しつつある東京地下音楽シーンの台風の目の一つと言えるだろう。そんなグンジョーが、筆者的に再評価熱急上昇中の嶺川貴子と対バンするとは密かに大事件。会場は丸山町ラブホ街の入口にあるビル2Fの外人客が多い隠れ家的クラブ。
(以下ジャンルと斜体コメントはRUBY ROOM公式サイトより転載)

●Prince Graves (シューゲーザー)

(写真の撮影/掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

昏睡から目覚めたような美しいドリームポップ。
Dream pop lovely enough to bring you out of a coma.


スレンダー女子のシューゲギター弾語り。PCに打ち込んだトラックと一緒に透明なギタートーンで浮遊スルメロディーを歌う。正に夢見る女子のドリームポップ。ガールズベッドルームの甘い香りに耽溺する寸前で、ざらつくノイジーギターで覚醒される、聴覚マッサージの20分。バンド形態でも活動しているそうなので、次回はバンドで観てみたい。
Prince graves soundcloud


●Batman Winks(チルウエイブ)


軽くピンボケしサイケ化した美しい旋律が奏でるビックリハウスのガレージポップ。
Melodic, lightly fuzzy and psyched fun house garage pop


狭いステージに5人組バンドがセッティング。ルックスからは音が想像できない。鳴らされた音は予想外にポップセンス溢れるオルタナロック。もみあげを剃った髪型のせいでヒカシューやYMOを思い出した。隙間の多い演奏は、意図したものかテクニカルな理由か判然としないが、筆者的にはレッド・クレイヨラやディアフーフの脱力ポップを感じさせ面白かった。ヴォーカルTAKAKUWAは23歳でアリエル・ピンクなどモダンロックが好きとのこと。いずれにせよ「チルウエイブ」ではないですな。

Batman Winks - So I Can Do (Official Audio)



●グンジョーガクレヨン(アヴァント・プログ)


Pink FloydのThe Wallがラジオで初めて放送された時代から、このバンドは密かに地下室で悪魔を呪文で呼び出し続けていた。
When Pink Floyd’s The Wall was making its first runs on the radio, this band was busy in the cellar conjuring demons, and hasn’t really stopped since then.


このコメントは秀逸かも。地下音楽の象徴グンジョーも、このラインアップで登場すると、キッチュでポップに彩られる。中尾勘二が凄い勢いでドラムを叩きまくり、ハイテンションをキープしっぱなしの20分は、記憶の中に10秒から6時間まで伸縮する不定形な痼(しこ)りを残した。久々の組原のノーメイクが、否定疑問文のように逆転した異形性を高める効果をもたらした。

Gunjogacrayon+Kanji Nakao(sax)+tamayurakurage(electronics) +Kyousuke Terada(vj)



●嶺川貴子(渋谷系)


渋谷の色鮮やかさの象徴、世界中からの日本音楽への絶賛にも多大な影響を及ぼしたインディー・ポップの声。坂本龍一やダスティン・ワンやCorneliusやカヒミ・カリィなどと共演した。
An influential indie pop voice on Shibuya’s colorful culture and Japan’s musical reputation worldwide. Has collaborated with Ryuichi Sakamoto, Dustin Wong, Cornelius, and Kahimi Karie.


此処数年はDustin Wongとのデュオで精力的に活動する嶺川貴子の珍しいソロセット。90年代当時、渋谷系に全く関心を持たなかった筆者だが、カヒミカリィと嶺川貴子だけは流行に関係なく聴いていた。当時は観ることのなかった生演奏を、四半世紀過ぎた今日目にできるとは何たる幸福。プリセットシンセとループステーションを駆使して産み出すミニマルでトランシーな歌とサウンドには神々しさと禍々しさが共存する。TGへのオマージュ(?)も飛び出すステージに、酔客が「ドープ過ぎる」と喚いたが、筆者的には(もし存在するなら)「安全ドラッグ」と呼びたいヤヴァい魅惑に陶酔しきった50分だった。

Takako Minekawa -PROJECT A #2 voice issue-


嶺川さん
PHEWと共演
して欲しい
テンテンコでも
いいかもね

Throbbing Gristle - Weeping.

コメント
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