『えいたそ妄想論』第三部『えいたそ改革論』の到達点は、成瀬瑛美の自己改革がでんぱ組の意識改革へと進展する過程の検証でもあった。則ち
『弱虫ペダルへの傾向賛美』
⇩
『同世代(でんぱ組メンバー)への啓示』
⇩
『トキメキの頭脳改革』
⇩
『同世代(でんぱ組メンバー)への啓示』
⇩
『トキメキの頭脳改革』
という三段階進化である。
⇒【えいたそ改革論】Finale『自転車』アイマス/ジュディマリ/クイーン/乃木坂/アジカン/フロイド
ところが、音楽欲望愛好家の妄想で描いたプログレ邦題の繋がりから、思いもよらぬ驚異の事実が発見された。アルバム収録曲に歌われる世界が、すべてでんぱ組の最新シングル『あした地球がこなごなになっても』への序章となっているのである。その証拠として、以下に訳詞を掲載するので、それぞれに描かれた地球が粉々になる直前の三つの物語を味わって欲しい。秋の夜長にでんぱ歌曲に導かれるままに、地球粉砕後の世界に思いを馳せてみるのも一興哉。
●傾向賛美(正しくは学習賛美)(In Praise Of Learning)
ヘンリー・カウ(Henry Cow)
戦争
誕生について教えて
戦争がどのように地球上に現れたのか教えて
雷鳴と香草が
神聖な動詞を混ぜ合わせ
銅鑼を持った音楽家が
歌で卵を受精させた
球体の中で眠る
彼女の胎児は恐怖の結目
彼女は角で突き刺し
受精卵を分割し、戦争が産まれた
憎しみの奇跡
彼女は胎盤にスプーンを打ちつけた
スプーンにはこの金言が
素晴らしくデザインされた
「暴力は不完全な心を完成させる」
骨を積み上げる
空っぼの格納庫に
緑に染まった亀
先細りの潜水艦を訪れる
血みどろの鍵を振る
寂れた波止場で
来て私に続くがいい
暗い蒙昧の中から
私の灯明について来い
巡礼者の二列行進
牧草地と海を通って
食肉処理場と図書館
巡礼者の数は増え
意気揚々と平和に導かれる
楽しげにあばら屋の腸を抜く
力強さと略奪の村
戦争はするべきことをした
人々は相応しい報いを得る
●新世代への啓示(The Young Person's Guide To King Crimson)
キング・クリムゾン(King Crimson)
土曜日の本
君を欺く事さえできれば
このゲームも忘れられるのに
君と別れようとするたび
君はいつもの笑みで応える
僕の車はけっして路上に出ない
二人の嘘の寄せ集めは背中にのしかかり
今にも僕を押し潰さんばかり・・・
二人はテーブルにカードを置き
手の内を見せあう
僕は誓って言う、君の仲間達は好きだよ
バンドの連中は
道を誤った苦い追想の数々が
騒ぎを楽しもうと舞い戻ってくる
夜の混乱に乗じ昼の喧噪にまぎれ・・・
明け方の満たされた心地
君の傍らでまどろむ
僕は船員達を起こそうとする
バナナボートの旅へと
リムジンのような乗り心地
無声映画の中を生きながらに運ばれる
過ぎ去りし日の凍える息吹へと・・・
心貧しき者にも救いはある
信じ難き境地だ
だが未来でならば僕は君を信じたい
君の生と死 夢までも
絶望の騎士達がレディの髪にまとわりつく
甘美な16歳を演じるための助けとして
君こそ僕の人生そのもの 僕の時間を形づくる
陰鬱な土曜日の本
いよいよ僕は決断をせまられる・・・・
●恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)
エマーソン・レイク&パーマー(Emerson, Lake & Palmer)
聖地エルサレム
古代、その足跡は
イングランドの山々を歩いたのか
神聖なる子羊は
イングランドの心地よい牧草地に現れたのか
そして神の御顔が
雲で覆われた丘で輝いていたのだろうか。
そしてここエルサレムが
闇の、悪魔の工場の中に建てられたのだろうか。
燃えるような黄金の弓を私に与えたまえ
願望の矢を、槍を、与えたまえ
ああ、雲よ消え去れ
炎の戦車を与えたまえ
精神の戦いから私は手を引くつもりはない
剣も、手に眠らせておきはせぬ
ここイングランドの緑素晴らしき地に
エルサレムを建てるまでは
●あした地球がこなごなになっても
でんぱ組.inc(Dempagumi.inc)
でんぱ組.inc「あした地球がこなごなになっても」LIVE WORLD TOUR 2015 in FUJIYAMA
粉々に
なったら永久
ゾンビーナ