A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

BILLIE IDLE/ピオピ/ブクガ/ルイフロ/テンテンコ@日比谷野音 2016.4.29(fri)

2016年05月03日 00時29分26秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


ANARCHY TOUR FINAL IDLE is DEAD!?

2016年4月29日(金・祝)東京都 日比谷野外大音楽堂
<出演者>
BILLIE IDLE / LUI FRONTiC 赤羽 JAPAN / POP / テンテンコ / Maison book girl

2014年に解散した新生アイドル研究会/Brand-new Idol Society/BiSのメンバーの動向については当ブログでも折に触れて報告してきた。ますます隆盛を誇るサブカル系アイドルの基礎を形作った先駆者として語られるばかりでなく、現在進行形のアイドルシーン/女子バンドシーンで異彩を放つ元BiSたちが一堂に会して全国5カ所を巡る「アナーキーツアー」の日比谷野音での最終公演。天気は快晴だが激しい風が吹き荒び冷気も感じる野外音楽堂を元BiS&元研究員が熱く萌え上がらせた。
【検証!元BiSなりの現在】寺嶋由芙/BILLIE IDLE/テンテン/プラニメ/LFAJ/ブクガ/BiSH/BiS
【BiS所縁の女子たちの水無月】でんぱ組/POP/BILLIE IDLE/テンテンコ/寺嶋由芙/BiSH

●テンテンコ


日比谷野音へのベストな行き方(渋谷⇒表参道⇒千代田線の霞ヶ関)を忘れてしまい、遠回りをして辿り着いた日比谷公園に既に大音量の音楽が駄々漏れしていた。聞き覚えのないメロディーを妨害するような騒音が重なる。GW初日に体制反対派が決起集会でもしてるのかと思ったら、テンテンコのDJパフォーマンスだった。バックサウンドはTG/CABS/DOME/TNB/MB/SPK/NE風のインダストリアル。後半はエロスを感じるには幼すぎるベビーヴォイスで童謡歌唱を聴かせる。彼女のステージは、35年前に「天国注射の昼」に出たとしても可笑しくない。

テンテンコ 「Good bye,Good girl 」(MV)



●LUI FRONTiC 赤羽 JAPAN


BiSについては筆者的に推しメンが紆余曲折したが、最初から最後までずっと気になっていたのはプールイだけだった。やっぱりプーちゃんが好き!と告ったこともあるかも。そんな彼女も今ではすっかり女子ロッカー。個人的にはBiSから最も遠くに来てしまった感がある。喜びとともに苦悩があったBiS時代の陰を払拭し、迷いなく前向きなプールイの勇姿の眩しさに目を細めつつ「もう俺の力は必要ないな」などと感傷に耽る俺がいた。

LUI FRONTiC 赤羽 JAPAN「フラチネ」MV(Short Ver.)



●Maison book girl


用を足しに行ってたらまさかの水音SE。DASHでベンチB2 46へ賭け戻る。元BiSの中で最大の推しコショージメグミを擁するブクガを野外で観るのは、初めて会った昨年初秋のギュウ農フェス以来。ノルにノレない変則拍子で優雅な舞をみせる4人の少女、特にBiS時代はいじられ役に徹した金髪ショートの娘の軽やかなスマイルに一撃されて、即特典会に走った純情な頃を思い出す。野音の風に煽られてヒラヒラめくれる白い衣装が健全にエロい。コショの猫耳ヘアーが天使過ぎる。沸かせるよりも魅せるステージングはBiSにしてBiSに非ず。独自性では群を抜いている。

Maison book girl / lost AGE / MV



●POP


カミヤサキを擁するPOP/ピオピは集合イベントで何度か観たが、BiSへのオマージュ度の高さはNo.1、元研究員の血を滾らせて前方DASHするヲタと警備員の攻防が激しくなる。5人のメンバー全員で煽りにかかる勢いは、アスリート系アイドルと呼んでもいい。カミヤサキがメンバーをビンタして檄を飛ばす小芝居以降のDASHぶりは、POPの女王を目指す5人の気持ちが同じベクトルに向かっていることを証明している。

POP「QUEEN OF POP」MUSIC VIDEO



●BILLIE IDLE


ファーストサマーウイカとヒラノノゾミのふたりの元BiSを擁するBILLIE IDLEを観るのは初めて。50'sポップスと80'sテクノポップを融合した曲調に似合ったオールディーズファッションで、ストーリー性のあるステージング。練り込まれたパフォーマンスは見応えがある。ある意味素人っぽさが売りだったBiSとは180度方向転換。ウイカの京都弁のMCも完成度が高い。キャサリンと呼びたくなる金髪の娘とふたりだけならPUFFY風だが、他の二人のとぼけた味わいが独特のアナーキーさを醸し出す。アンコールのアカペラを含め、完成度の高さが光っていた。

ヒラノノゾミ from BILLIE IDLE® - "どうせ消えてしまう命なら..." feat. ファーストサマーウイカ、カミヤサキ、テンテンコ、ミチバヤシリオ



ミチバヤシリオが加わった「nerve」では完全警備放棄の最前ブロック全員大集合の中、ベンチの上でエヴィゾリして難度も落ちそうになるスリルを味わった。やはりBiSは危険なアイドルだったということなのだろう。

BiS / nerve directed by NIGO®(2.5D × VICE)


終演後
コショージチェキで
気を鎮め

コメント
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