A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

山崎怠雅/鳥を見た/魔術の庭/山崎怠雅グループ/山崎怠雅クインテット@高円寺Mission's 2016.5.25(wed)

2016年05月27日 09時10分55秒 | 素晴らしき変態音楽


Koenji Mission's 9th Anniversary!!
山崎怠雅×高円寺Mission's 9th anniversary
「生れて、すみません。」


ACT:山崎怠雅/鳥を見た/魔術の庭/山崎怠雅グループ/山崎怠雅クインテット
【DJ】花ヲ(ジンギスパンチ)
OPEN18:30 START19:00 CHARGE20日間通し券 ¥3,500 /前売1日券 ¥2,000 / 当日 ¥2,500 [+1Drink ¥500]



マーシャル・アレン師が地球到着92年を祝った5月25日は、山崎怠雅の誕生日でもある。シンガーソングライター、ギタリスト、ベーシスト、フォーク歌手といくつもの顔を持つこのミュージシャンが、自ら参加する代表的プロジェクト5組を一堂に会する生誕イベントを企画した。イベントタイトル「生れて、すみません。」は太宰治の『二十世紀騎手』(昭和12年)の中の言葉。山崎は昔嫌いだった太宰を最近になって読むようになったと言う。
青空文庫『二十世紀騎手』

●山崎怠雅

(写真の撮影/掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

まずは最も静かなフォークギター弾き語りソロ。他のバンド活動や風貌からは想像しがたいジェントルでリリカルな歌声を聴かせる。フィンガーピッキングを多用するギタープレイも素晴らしい。ドノヴァンの「ハーディガーディマン」の日本語カヴァーを披露した。

山崎怠雅 - 太陽@JETROBOT 2013/08/11 Taiga Yamazaki



●魔術の庭


Fukuoka Rinji: vocals, guitar/YAMAZAKI Taiga: guitar/Louis Inage: bass/Morohashi Shigeki: drums
90年代地下ロックシーンで活躍した福岡林嗣が率いるサイケデリックロックバンドOverhang Partyは、筆者も好きでライヴに通っていた。同じ頃山崎もよく観ていたというから、どこかで遭遇していたかもしれない。2008年に発展的に魔術の庭になってからも我が道を行く活動を続けている。山崎が加入したのは2013年12月から。ツインギターの轟音ロックが耳に突き刺さる。この日はピンク・フェアリーズのカヴァーを含むガレージインストロック中心のセトリ。

魔術の庭 Majutsu no Niwa - Club Mission's 22 October 2015 -

.es(ドットエス)/インキャパシタンツ/魔術の庭@新大久保Earthdom 2013.12.14(sat)


●鳥を見た


なかおちさと(G.Vo.Sax)/山崎怠雅(B.)/東郷生志(Dr.)/浅野廣太郎(SAX)
詩人/シンガーなかおちさとを中心とする4人組。初めて山崎を観たのが2011年2月高円寺Mission'sでの鳥を見ただったので、彼はベーシストだと思い込んでいた。ジャック・ブルースばりにSGベースを弾きまくる山崎を始め、ドラム東郷もバリトンサックス浅野も相当の実力派だが、このバンドの核はなかおの歌とギターである。文学的な歌詞は漫画『ガロ』の世界に通じるレトロな感覚を感じる。この日は特に破滅的なパフォーマンスで会場の空気を痺れさせた。

鳥を見た - Little Red Rooster@Club Mission's 2015/02/09 toriwomita

灰野敬二+亀川千代+kiyasu/鳥を見た他@高円寺 Club Mission's 2011.2.17 (thu)


●山崎怠雅グループ


山崎怠雅(vo,g)/なるけしんご(b)/片野利彦(ds)
山崎本人の名前を冠したロックトリオ。大音量のハードロックをやるために結成したという。サイケデリックなファズギターが最大限に発揮される。その一方で、日本的な叙情を讃えた歌メロディーが印象的。灰野敬二のTHE HARDY ROCKSのリズム・セクションでもなるなるけと片野は、そんな山崎の世界に対抗するように激烈なプレイで応戦し、このトリオがサイケでもハードロックでもない唯一無二の「ROCK BAND」であることを宣言している。

山崎怠雅グループ「百夜」



●山崎怠雅クインテット


山崎怠雅 (vo,g)/伊藤 きんぐ 昭彦(Ag)/浅野廣太郎(sax)/小池 実(Bass)/井上順之介(Dr)
山崎のリリカルな面を拡大するのがこの5人組。独特のアンサンブルの編成は歌の魅力を惹き立てる為に効果的。伊藤のコーラスワークは、フォークがフォークロックに移行した時代を思わせるし、浅野の前衛的なバリトンサックスは、ジャズミュージシャンがポップスの伴奏に参加した50/60年代の空気感を持つ。しかし過去の繰り返しとは異質のエヴァーグリーンなサウンドを生み出す才能は、山崎を始め百戦錬磨の演奏家揃いのメンバーならでは。

山崎怠雅 「北」


延べ3時間近いロングイベントを走り切った後にはイチゴ満載のバースデーケーキとMission's特製鍋料理で誕生日を祝った。

誕生日
ロック尽くめで
おめでとう

5/27(金) マウントレーニアホール渋谷
『第伍回 真夜中のヘヴィロック・パーティー』
あヴぁ階段/上野階段/キノコホテル/土屋公平 with JAH-RAH/No Lie-Sense/山崎怠雅グループ/ROLLY+和嶋慎治/蛸地蔵



6/25(土)KOENJI HIGH
THE HARDY ROCKS

灰野敬二 / Vocal 川口雅巳 / Guitar 山崎怠雅 / Guitar なるけしんご / Bass 片野利彦 / Drums



“born to be wild”そのものの灰野敬二がおのれの原点の曲を選んでヴォーカリストに徹し、自分の子供世代のメンバー4人と挑むロックのネクスト・レベル。水原弘も、城卓矢も、天知茂も、ステッペンウルフも、ビリー・ホリデイも、ドアーズも、スペンサー・デイヴィス・グループも、ジーン・ヴィンセントも、ジェイムス・ブラウンも、ビートルズも、ウォーカー・ブラザーズも、ソニックスも、すべてロックとして炸裂させる。完膚無きまでに打ちのめされるしかない。(行川和彦)



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