JOYSOUND presents
はやぶさかがやきツアー2016
supported by ナタリー
ファイナル・ZeppTokyo
Fear, and Loathing in Las Vegas
でんぱ組.inc
7月6日、同じZEPP TOKYOからスタートしたでんぱ組『はやぶさかがやきツアー2016』のツアーファイナル。チケットの整理番号はA22。見たことがないほど若い番号だが、もしかしたらその前にS1〜1000があって、そのあとの入場かもしれない、と疑ってかかる用心深さはこれまで何度も痛い目に会って来た数字時不信家の自己防衛本能。ところがどっこい、滅多に微笑まないツンデレの幸運の女神の気紛れか、正真正銘前から22番目の神チケットだった。夢の最前列GETか?とドキドキしながら係員の導くままに入り口から会場内まで列を守って牛歩で進む。引率されて最前列のブロックまで来たところで解放され、無我夢中で隙間を見つけて縋り付いた手摺は、ステージ中央やや左寄り、おそらくえいたそ所定ポジションの真正面と思われる。走ってもいないのに心臓バクバク、息が荒い。気を失いかけても柵にしがみつけば大丈夫と高を括って、隣のみりんちゃん/ねむきゅん寄りのハコ推し青年とダベって時間を潰す。後ろに立っていた女子から、Fear, and Loathing in Las Vegas(以下べガス)の時だけ場所を代わってくれませんか、と懇願されたがモッシュに巻き込まれる恐れがあると断固拒否。すると隣のハコ推し青年が快く場所を譲ってあげた。「何て心の狭い利己主義野郎」と思われたかもしれないが、もし譲っていたとしたら、自分の身が流される恐怖に晒されたに違いない。それほど激しいベガスファンのノリ。頭上を転がるクラウドサーファーと引き摺り降ろす警備員との攻防に、頭を蹴られたり殴られたりしながら柵にしがみついて耐える。目の前のお立ち台で入れ替わりでメンバーがアピールしたり、ヴォーカリストが頭上を飛び越してオーディエンスの中に突入するのは楽しかったが、ドラムの音しか聴こえなかった。
Fear, and Loathing in Las Vegas - Party Boys (Live)
べガスの嵐の後の静けさの転換中、列車絡みの選曲のSEが会場を和ませる。ブルーハーツ「TRAIN TRAIN」で手拍子とコーラスが起こり面白かったが、次のドゥービー・ブラザース「ロング・トレイン・ランニング」は世代的に古過ぎたようで沸いたのは筆者だけだった。ドゥービーがフェードアウトし客電が落ちて、でんでんバンドが演奏スタート。ねむみりピンもがえいりさの順に登場するメンバーを間近で見て、余りのかわいさに身悶えしたいが身動きできない。えいたそが真っ先に筆者を見つけて微笑んでくれた(気がする)。ベガス以上の圧縮で手摺がお腹に食い込むが、意識は高く舞い上がり高揚感しか感じない。自己紹介の時のえいたその立ち位置に、この会場中で最も近い場所に居る幸せを噛み締めるのも束の間、見境もなくコールとケチャに明け暮れた60分であった。えいたそはもちろん、メンバーみんなの表情や仕草の一分の隙もない完成度にプロの神髄を見た。そこには生まれ育った地下アイドルの魂が間違いなく刻まれている。「でんでんぱっしょん」のエンディングの輝きは、ロックもアイドルも関係なくすべての観客を熱く照らし出した。
【えいたそ野性時代】八の巻『輝きの彼方』
観客(ファン)と共に生きるでんぱ組,incが創り出す六つの光のお祭り空間は『はやぶさかがやきツアー』の成功とともにますます輝きを増すばかり。今の輝きはもちろん6人メンバーの成長の証であるが、2017年1月の5日間のアリーナ公演を成功させる為には、その先を目指して更に輝くしかない。その原動力は「バリ3共和国」で「キラめけ!輝け!みなぎれ!ときめけ!」と歌われる「僕らの新たな太陽!」=えいたそ☆成瀬瑛美さんであることは説明するまでもなかろう。
"かばんにドドッと輝き詰める系女子"えいたそが、今の輝きの彼方のマキシマムな輝きに到達するための手引きとして、「輝き」の秘密を音楽心理学の見地から徹底的に解き明かしてみよう。
●Friction『Kagayaki』
ニューヨーク帰りのレック(b,vo)とチコ・ヒゲ(ds)を中心に78年に結成され、東京ロッカーズと名乗り日本にパンクムーヴメントを巻き起こしたフリクションの79年の1stEP『Crazy Dream』に収録された。ギターはツネマツマサトシ。
筆者にとって輝きソングの筆頭に上がるのは、日本のパンクの草分けフリクションの疾走ナンバー。高校2年の夏に吉祥寺ジョージアJR店で購入した時、店員が「ヘッドフォンで聴くと最高ですよ」と言った。ヘッドフォンでもスピーカーでも弾丸のように迫ってくるサウンドは、生のロックを真空パック。本人も気付かなかった「輝き」が、アイドルになることで世界に知られることになったヲタク女子の心の歌と言えるかもしれない。
Friction - Kagayaki
●アグネス・チャン『草原の輝き』
「草原の輝き」(そうげんのかがやき)は、アグネス・チャンの3枚目のシングルである。同曲のタイトルは、エリア・カザン監督の1961年の映画『草原の輝き』に由来する。累計売上は100万枚を突破。また、翌1974年3月には第46回春の選抜高等学校野球大会の入場行進曲にも選ばれた。
アイドルやタレントを「異性」として意識し出したのはいつからだろうか。幼児の頃にも異性への興味はあったが、それは自分とは異なる身体の仕組みへの生物学的な関心に過ぎなかった。女性アイドルを「かわいい」と思うのはペットや漫画のキャラクターを愛でるのに似ていた。小学生の頃好きだった桜田淳子やアグネス・チャンも愛玩動物だった。ところが性に芽生えた中学3年生でファンになった石野真子に性的昂奮を覚えなかったと言ったら嘘になる。
Agnes Chan 陳美齡 アグネス・チャン 草原の輝き
●ジャッキー吉川とブルー・コメッツ『草原の輝き』
「草原の輝き」(そうげんのかがやき、英題:Summer Grass)は1968年6月30日に発売されたジャッキー吉川とブルー・コメッツの楽曲である。作詞は橋本淳、作曲は井上忠夫によるもの。当時、新進気鋭の作・編曲家として売り出し中であった筒美京平が編曲を手がけている。この曲は『第19回NHK紅白歌合戦』(1968年)の際の出場曲で、同時にグループとしては最後の出場曲でもある。
『草原の輝き』(原題:Splendor in the Grass)は1961年のアメリカの青春映画。世界大恐慌時代の悲恋を描いたストーリーは日本でもヒットし、同名の楽曲が制作されることになった。ビートルズ日本公演の前座で「ウェルカム・ビートルズ」を歌ったブルー・メッツは、13枚目のシングルにこのタイトルを盗用した。短髪スーツの銀行員ファッションで、不良の音楽グループサウンズを歌謡曲に転化させた主犯格である。
草原の輝き / ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
●カーペンターズ『青春の輝き』
青春の輝き(I Need to Be in Love)は、1976年にカーペンターズが発表した楽曲、及びシングル。リチャード・カーペンターによれば、生前のカレン・カーペンターが最も気に入っていた曲だったという。オリジナル・シングルは全米チャート最高25位、日本のオリコンで最高62位と振るわなかった。しかし、1995年に日本のテレビドラマ『未成年』でエンディングテーマに取り上げられ、カレン(1983年2月4日死去)を知らない世代にも大好評を博した。
人の一生のうちで最も輝く時期は「青春」という気がする。「私は愛にする必要があります(I Need to Bo in Loveのgoogle翻訳)」を「青春の輝き」と訳した担当者は、リア充だったに違いない。恋と無縁の青春時代を送った筆者にとっては、青春とは鬱々と性に関する知識と想像を逞しくするだけで、実際には何も得られないまま過ぎ去った冬眠期だった。そんな輝きの無い中学生の頃、金沢実践倫理会館にカーペンターズが来た。他に金沢公演をした外タレはベンチャーズだけだった。
青春の輝き / I Need To Be In Love [日本語訳付き] カーペンターズ
●アイカツ『輝きのエチュード』
2014年12月公開の劇場版アニメ『アイカツ!』に収録されたナンバー。歌手:わか from STAR☆ANIS 作詞:こだまさおり 作曲:石濱翔 。普通の女の子・星宮いちごがトップアイドル・神崎美月に憧れアイドルとなり、美月に助けられ見守られながらやがて同じトップアイドルへと成長していく。そんな美月への恋に似たような気持ちを込めた曲「輝きのエチュード」。
TVアニメ「アイカツ」の主題歌/挿入歌を歌う為に結成されたアイドルユニットSTAR☆ANIS はでんぱ組と同じ秋葉原ディアステージ所属。「輝きのエチュード」を歌うきりしまわかはでんぱメンバーと同期のディアガールである。アイドルを目指す女子を描いたストーリーは、輝きの彼方を目指すでんぱ組の姿とオーバーラップして、涙なしでは聴けない。
アイカツ!ミュージックビデオ『輝きのエチュード』をお届け♪
●°C-ute『僕らの輝き』
℃-ute の2ndアルバム『②mini〜生きるという力〜』(ツーミニ いきるというちから/2007年4月18日リリース)に収録。作詞・作曲:つんく/歌:梅田えりか・岡井千聖・有原栞菜/編曲:小倉健二
つんくが総合プロデューサーを務めていたハロー!プロジェクト所属の°C-uteは、モーニング娘。、Berryz工房と並ぶアイドルユニットとして活躍。でんぱ組メンバーにとっても憧れの存在のひとつだったろう。しかし2017年6月のさいたまスーパーアリーナでの単独公演をもって解散することが2016年8月20日に発表された。アリーナ公演をするにも、それで終わりのキュートと、輝きの彼方を目指すでんぱ組では、微笑む女神のオーラが異なる。
C-ute - Bokura no Kagayaki [Legendado]
●夢みるアドレセンス『はじめての輝き』
2012年8月に始動した「夢みるアドレセンス」のインディーズデビューシングル!荻野可鈴、志田友美、山田朱莉、岡美咲、小林玲、京佳など現役ピチレモンモデルを中心とした夢アドメンバーの初オリジナルCDです。
「カワイイだけじゃダメなんですか!?」をキャッチコピーとする夢アドは、デビュー当時は思春期(アドレセンス)の少女たちだった。デビュー曲ではじめて輝き、二十歳になった現在まで輝き続けてきたのは、夢みる女子のパワーの賜物である。ちなみに「夢見る」「夢眠る」ではないので注意。
#はじめての輝き(PV)/夢みるアドレセンス
●グッドモーニングアメリカ『輝く方へ』
快進撃を続けるグドモ!ガチ名曲オンリーの新作発表!
昨年10月ツアーファイナル代官山UNITをソールドアウトさせ、年末のカウントダウンジャパンにも出演。2012年2月には自主企画フェス「あっ、良いライブここにあります。2012」も1200人ソールドアウトさせた「グッドモーニングアメリカ」がその勢いをそのままにサードミニアルバムを発売!セカンドミニアルバム「ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ」で見せたロックでダンサブルな楽曲から、心に染みるバラードまで今作も完全に健在!全曲名曲間違いなしの超濃厚な7曲!
でんぱ組との対バン歴もあるロックバンド「グドモ」が先に輝きの方へ向かって行った。筆者としては男子バンドについては特にコメントなし。心の中ででんぱも続け!と叱咤激励するのみである。
グッドモーニングアメリカ「輝く方へ」PV
●フィフス・ディメンション『輝く星座』
アメリカ5人組のヴォーカル・グループ、フィフス・ディメンションが歌ったロック・ミュージカル『ヘアー』の挿入曲。「アクエリアス」と「レット・ザ・サンシャイン・イン」の2曲からなるメドレー。1969年に発表され全米ビルボード・シングルチャートで1位を記録、世界的な大ヒットとなり1970年グラミー賞最優秀レコード賞も受賞。
夜空に輝く星が集まり形になったのが星座と言われるが、形に見えるのはプラネタリウムヲタクの特殊能力以外の何者でもない。歌うグループの名前は「5次元」。2.5次元伝説りさちーこと相沢梨紗の二人分ということになるが、だからといって萌えるかと言えば、そんなことマジありえるない。
フィフス・ディメンション 輝く星座 The Fifth Dimension Aquarius
●クイーン『輝ける7つの海』
「輝ける7つの海」(Seven Seas of Rhye)は、イギリスのロックバンドのクイーンが、1974年にリリースした楽曲。シングルで発売され、イギリスのシングルチャートで10位に入った。後にバンドのセカンド・アルバム『クイーン II』に収録された。作曲はフレディ。タイトル及び歌詞の中に登場する"Rhye"はフレディが子供の頃に想像したファンタジー世界の名前である。
もちろん地球の表面積の70%を占める海(Sea)ももちろん輝く。ましてや全地球的に考えれば、7つの海の輝きを集めて火をつければ、丁度2年くらいは保つエネルギーになるかもしれない。複雑な方程式や科学的根拠は説明しようはないが、フレディ・マーキュリーが7つと言ったら7つなんだよ!と言い放つ自信についてだけは、誰にも文句は言わせない。
Queen - Seven Seas Of Rhye (BMG Mix)
地球規模
大災害に
負けないぞ
でんぱ組.inc 『台中市でのライブ』(2016.08.27)[2016.8.29 11:20追加]
「KAGAYAKI」
歌詞:レック/演奏:フリクション
おまえは まるで ウソみたいに
振る舞うけど
そのひとみはもう少しで
ダイヤモンドの かがやき
ダイヤモンドの KAGAYAKI
だけどもだれも そいつにゃ気がつかないで
おまえはまるで ウソみたいにころがる
うそみたいに転がる
おまえはまるで天使みたいに
とんでるけど
その瞳はヤミをさまよって
あくま の かがやき
甘い KAGAYAKI
だけど だれも そいつにゃ知らんぷりして
おまえは まるで 天使みたいにおちてゆく
天使みたいに おちてく
輝き 輝き 輝き 輝き
吐く息の中に見える…
ほんの少し
ほんのうんざり
かがやき
かがやき
かがやき
KAGAYAKI
KAGAYAKI
KAGAYAKI
HEY!