1970年代後半ニューヨーク・アンダーグラウンド・ロック・シーンにセンセーションを巻き起こしたノー・ニューヨーク一派の代表格、ジェームス・チャンス率いるザ・コントーションズの2回目の日本ツアー。前回から5年ぶりの来日だ。
前回の会場は代官山ユニットで競演はReck、中村達也、大友良英のトリオ。今回はフリクションとの競演だから似たようなものであるが、会場が広くなった分、オーディエンスの熱狂度は低下した気がした。それとも2度目だからか。8割の入りだった。
最初にオープニング・アクトのSady&Madyが登場。ツイン・ドラム、ベースレスのユニークな編成だが音楽的には割りと普通だった。
続いてフリクション。この編成のフリクションを観るのは6回目くらいになるだろうか。相変わらずテンションの高い演奏はカッコいい。全7曲中聴いたことのない曲も4曲ほどやったので、レパートリーを増やしているようだ。切れ味鋭い中村氏のドラムはやっぱりロックはこうじゃなくっちゃね、という気にさせる。Reck氏のギター・パートも兼ねたベース・プレイ、言葉を吐き捨てるようなヴォーカルも定番だ。驚きの少ない分貫禄を感じさせるステージだった。
そしてザ・コントーションズの登場。白いタキシードにリーゼントのジェームス・チャンス(vo,as,org)を中心にts,g,b,dsの5人組。ノー・ニューヨーク時代と変わらぬ尖がりまくった演奏に狂喜乱舞。ヴォーカルが30年前と殆ど変わっていないのに驚く。そして独特のフリーキーなサックスに感涙。もう60歳近いとは思えないパンキッシュな佇まいが嬉しい。もしかしたら前回の来日よりも良かったかも。強力なファンク・ビートに刺激的なスライド・ギターと割と正統派のテナーがバックを固め、ジェームスが暴れまわる。変態ぶりもほどほどで、この程度の方が心に刺さるようだ。気持ちの良い80分だった。
30年
月日を忘れて
マインド・ブロウ
とにかく現役感溢れる姿が素晴らしかった。
前回の会場は代官山ユニットで競演はReck、中村達也、大友良英のトリオ。今回はフリクションとの競演だから似たようなものであるが、会場が広くなった分、オーディエンスの熱狂度は低下した気がした。それとも2度目だからか。8割の入りだった。
最初にオープニング・アクトのSady&Madyが登場。ツイン・ドラム、ベースレスのユニークな編成だが音楽的には割りと普通だった。
続いてフリクション。この編成のフリクションを観るのは6回目くらいになるだろうか。相変わらずテンションの高い演奏はカッコいい。全7曲中聴いたことのない曲も4曲ほどやったので、レパートリーを増やしているようだ。切れ味鋭い中村氏のドラムはやっぱりロックはこうじゃなくっちゃね、という気にさせる。Reck氏のギター・パートも兼ねたベース・プレイ、言葉を吐き捨てるようなヴォーカルも定番だ。驚きの少ない分貫禄を感じさせるステージだった。
そしてザ・コントーションズの登場。白いタキシードにリーゼントのジェームス・チャンス(vo,as,org)を中心にts,g,b,dsの5人組。ノー・ニューヨーク時代と変わらぬ尖がりまくった演奏に狂喜乱舞。ヴォーカルが30年前と殆ど変わっていないのに驚く。そして独特のフリーキーなサックスに感涙。もう60歳近いとは思えないパンキッシュな佇まいが嬉しい。もしかしたら前回の来日よりも良かったかも。強力なファンク・ビートに刺激的なスライド・ギターと割と正統派のテナーがバックを固め、ジェームスが暴れまわる。変態ぶりもほどほどで、この程度の方が心に刺さるようだ。気持ちの良い80分だった。
30年
月日を忘れて
マインド・ブロウ
とにかく現役感溢れる姿が素晴らしかった。