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A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

混沌の極み乙女・コレット・マニーの上昇と下降、そしてシャンソンの幸福力

2014年01月19日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


コレット・マニー(Colette Magny)はパリで1926年10月31日に生まれ、アヴェロンのビルフランシュ・ド・ルエルグにて1997年6月12日に没したシャンソン歌手/シンガーソングライター/作曲家。

19歳でOECD(経済協力開発機構)に就職し秘書として働いていたコレットは1963年、突然職を辞しそれまでまったく音楽教育を受けたことがなかったにも関わらず、歌手としてデビューする。どっしりと安定感があり豊かな倍音を含むその声は黒人シンガーを思わせ、特にブルースナンバーで真価を発揮した。シャンソンとブルースのスタンダードを含むデビュー作『チュイルリー』(1963)はヒットを記録し、64年にはオランピア劇場でクロード・フランソワやシルヴィ・ヴァルタンと共演する人気シンガーになった。

Colette Magny - Mélocoton / 1963


Colette Magny "Rock me more and more" live Incomplete | Musique Française | GusyverdeTv mov


Colette Magny 'Basin Street Blues'


しかし驚くべきことに、彼女はデビュー後数年にしてメジャーなシーンから完全に撤退し、音楽的かつ政治的にきわめてラディカルな試みに乗り出すことになった。60年代後半に発表された『Vetmnam 67』と『Magny 68』というアルバムは、アンガジェ(政治参加)した歌手としての、彼女の初期の傑作といえる。ここではジャズや現代音楽畑のミュージシャンとともに先鋭な音楽的試みが行われ、そして歌詞はそのほとんどが政治的な内容になっている。遠くから響いてくるようなパーカッションの音に乗って、広島の被爆者について歌われる"Bura Bura"という曲がとりわけ印象的。

Colette Magny - Bura Bura


同時期のジャズとシャンソンのコラボレーションといえば、すぐ思い浮かぶのは1969年のブリジット・フォンテーヌとアート・アンサンブル・オブ・シカゴによる『ラジオのように』だが、コレット・マニーの作品はそれと比べてもはるかに政治的な歌詞が特徴。おそらくそれが原因で、知名度ではずっと劣っているわけだ。コレットの共演ミュージシャンにはバール・フィリップス、ベルナール・ヴィテ、ベブ・ギュエリン、ワークショップ・デ・リヨンなどフランス・フリージャズの名手が揃っている。

Colette Magny Repression.wmv


コレット・マニーは以後も、歌詞においてさまざまな政治問題を取り上げ、またラルースのフランス語辞典の"marche"の項をそのまま歌ったり、アントナン・アルトー作品の朗読を収めたレコード発表したりと、ユニークな活動を続けてゆく。しかし彼女はメジャーなメディアでは無視され、その曲がラジオでかかることはほとんどなくなった。デビュー当時の人気ぶりを考えると、このような経歴をたどったこと自体驚嘆すべきだが、その作品の圧倒的な力は、彼女の選択の正しさを余すところなく証明している。



シャンソンは
浜崎容子も
得意です

大里俊晴が熱心に日本に紹介した。

注意)本記事にはかなりの無断転載が含まれます。
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灰野敬二×石川浩司@渋谷LUSH 2014.1.15(wed)

2014年01月17日 00時26分23秒 | 灰野敬二さんのこと


灰野敬二 x 石川浩司

一見ミスマッチな組み合わせの二人だが、これが3回目の共演セッションになる。新井薬師スペシャルカラーズで行われた過去2回(2009年5月10日2010年9月26日)は本イベントの主催者でもある臼井淳一とのトリオだったので、ガチのデュオは初めて。石川は「ふたりきりのデュオは初めて。キンチョー!」とつぶやいていた。Beat Happeningのイベントで何度か来たことのあるLUSHは椅子を並べると小劇場のような雰囲気。確かに今日の出し物は音楽劇といえるかも。石川ファンなのか若い女子が多い。

●灰野敬二ソロ

(写真・動画の撮影・掲載については主催者・出演者の許可を得ています。以下同)

低い電子音が流れスクリーンが上がる。暗いステージの床に座り込んだ灰野が深いリヴァーブをかけた歌を呟く、月と衝突イベントで見た蛇腹ボックス演奏。前回はアンビエントっぽく聴こえたが、今回はむしろ歌に寄り添った伴奏音に聴こえるから不思議。続いてブルガリ~アイリッシュ・ハープという流れも月見ルと同じだが、やはり印象が違う。歌に命を吹き込む魔法のようなステージだった。




●石川浩司ソロ


灰野と入れ替わりに白いランニング姿の石川が登場。「緊張する時間は終わりました!」とひとこと。ウクレレギター(?)一本で強烈に破天荒な歌を連発する。表情や仕草もぶち切れていて灰野とは違った意味で目が釘付けになる。ユーモアたっぷりだがよく聴くとシュールな歌詞と、出鱈目のようで丹念に練り上げられたメロディーで、ステージ上は勿論、客席まで使って展開する不条理劇。デビューした時から30年間育んできた異端の魂は、パンクでプログレでアヴァンギャルドで、何よりもロックだった。




●灰野敬二×石川浩司


15分の休憩後、共演セッション。上手の灰野側は夜の帳が下りた暗黒、下手石川側はスポットライトで照らされた光の国。笑ってしまうほど好対照。灰野は天井まで届く円柱状の笛をブーっと鳴らす。以前ディジリデュとは違うと教えられたが名前は失念した。石川はビニール袋をがさごそ擦る。灰野は次々変わった楽器を繰り出し、俯いて寡黙な演奏。対照的に石川はおもちゃやガラクタを使って観客も巻き込む全身パフォーマンス。チグハグなカオスに見えても絶妙なコントラストとコンビネーションによるコスモスを創出している。時々石川の行き過ぎに対して灰野がボソっと言葉を呟くのがウケる。表情には出さないが、灰野がとても楽しんでいることが伝わる。後半ギターが音量を増しパーカッションの連打を導く相思相愛プレイで終了。「コージケージでした」と挨拶する石川に灰野は苦笑い。ふたりの心は同じ花園に住んでいた。




昼と夜の間に
二匹の蝶が
遊んでた






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でんぱ組、えいたそソロはORANGE RANGE NAOTO作~成瀬瑛美に捧ぐ「エイミー」特集

2014年01月16日 01時30分22秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


でんぱ組.incが1月11日に愛知・Zepp Nagoyaでライブ「ワールドワイド☆でんぱツアー2014」を開催。このステージ上で成瀬瑛美(ナルセ エイミ)がソロ曲「トキメキ☆すちゃらかテキサス」を初披露した。

 



「トキメキ☆すちゃらかテキサス」は3月12日リリースのでんぱ組.incのシングル「サクラあっぱれーしょん」の“成瀬瑛美盤”に収録される楽曲。成瀬は、本日のライブでアニメキャラ風のお面をかぶったダンサーを従え、エレクトロ風の「トキメキ☆すちゃらかテキサス」を熱唱した。そして同曲の作詞、作曲、編曲をORANGE RANGEのNAOTO(G)が手がけたことを発表し、観客を大いに湧かせていた。



”未来を明るく照らすなんて、お茶の子さいさいさーい! ”
でんぱ組.inc ニューシングル「サクラあっぱれーしょん」

2014年3月12日(水)発売

初回限定メンバー盤収録ソロ曲:
古川未鈴「ソーリー、ロンリー。」作詞/NOBE 作曲・編曲/RONZI (BRAHMAN)
夢眠ねむ「あのね…実はわたし、夢眠ねむなんだ…♡」 作詞・作曲・編曲/清竜人
成瀬瑛美「トキメキ☆すちゃらかテキサス」作詞・作曲・編曲/NAOTO (ORANGE RANGE)
藤咲彩音「P and A」作詞・作曲・編曲/Pandaboy

相沢梨紗、最上もがのソロ曲はZEPPツアー福岡&札幌で発表か?






■Dedicated EITASO!!! 世界の国から「エイミー」が大集合!!! ばびゅーんヽ(*´∀`*)ノ

エイミー・ワインハウス


エイミー・ワインハウス(Amy Jade Winehouse、1983年9月14日 - 2011年7月23日)は、イギリスのソウルミュージック、ジャズ、R&Bのシンガーソングライター。2003年にデビューして以来、数々の大ヒットを放ち、グラミー賞やブリット・アワードを受賞。21世紀最大の女性アーティストを目されたが、薬物中毒やアルコール依存症などスキャンダルの多い人物でもあり、リハビリ施設の入退院を繰りかえした。マリファナ所持や暴行で逮捕された経歴もあるワイルドは私生活のあげく、2011年7月23日、ロンドンのカムデンにある自宅で遺体で発見された。死去直前にドラッグとアルコールを過剰摂取していたという証言はあったが、死後数日の時点で警察から死因の発表はなく、正式な死因は不明のままである。




エイミー・マン


エイミー・マン(Aimee Mann, 1960年9月8日 - )は、アメリカのバージニア州生まれのシンガーソングライター。 1980年代後半に活動したニュー・ウェイヴ系のロックバンド、ティル・チューズデイの元ベーシスト兼ヴォーカリストで、1990年代以降はソロ・シンガーとして活動している。ソロ・デビュー直後に所属レコード会社が倒産、移籍先のレーベルが2年後に買収され、制作方針の違いで対立し新作が発売中止。20世紀の終わりの1999年に自分のレコード会社を設立してから運が向いてきてグラミー賞やアカデミー賞を受賞。以降順調に活動中。




エイミー・グラント


エイミー・グラント(Amy Lee Grant 1960年11月25日 - )は、米国の歌手。全米でトップ・クラスのクリスチャン・ポップシンガーとして知られる。16歳でレコード会社と契約し、17歳のときにファースト・アルバムをリリースする。1982年に発表の「Age to Age」では、クリスチャン・ミュージックとしては異例の100万枚のセールスを記録し、翌年のグラミー賞最優秀コンテンポラリー・アルバムに選ばれる。ずっとクリスチャン・ミュージックとよばれるジャンルを専門に歌ってきたが、1986年に元シカゴのピーター・セテラとのデュエット曲である「The Next Time I Fall」が全米1位を記録し、この大ヒットを機にメジャー・デビューして一般にも知られるようになる。クワンタプル(5×)プラチナ、トリプルプラチナ、ダブルプラチナ、4作のプラチナ、6作のゴールド・アルバムを含み全世界で3000万枚のアルバム・セールスを誇る。




エイミー・マクドナルド


エイミー・マクドナルド(Amy Elizabeth Macdonald, 1987年8月25日 - )は、スコットランド出身のシンガーソングライター。 2007年のデビュー・アルバム『This Is the Life』は、全英アルバムチャートで1位を記録し、スイス、オランダ、デンマーク、ビルボード・ヨーロピアン・アルバム・チャートでは1位、ベルギー、スペインで2位、ドイツ、オーストリアでは3位、スウェーデンでは5位。世界中で26個のプラチナとゴールドを獲得した。2nd『A Curious Thing』(2010)は全英4位、ドイツ、スイス、オーストリア、ビルボード・ヨーロピアン・アルバム・チャートでは1位、オランダ、ベルギー、ギリシャで2位、スウェーデンでは5位、デンマークにおいては7位であった。2009年、ドイツでエコー賞の「Best Newcomer International」を受賞 。 同年、スイス・ミュージック・アウォーズの「Best International Album」と「Best International Song」をダブル受賞。 2011年にはエコー賞の「best international Rock/Pop Female」を受賞した。チャートとアワード情報ばかりで申し訳ないが、それだけ日本で知られていない証拠である。キュートなルックスとポップな歌はすこぶる上質。




●エイミー・ダービー(Thieves' Kitchen


アングラエイミーは見つからないが、素敵なプログレエイミーをご紹介。英国の叙情派プログレッシヴロックバンド、シーヴス・キッチンの紅一点がエイミー・ダービー。ギタリストのフィル・マーシーを中心に2000年にデビューしたシーヴスにエイミーは2003年の3rdアルバムからリード・ヴォーカルで参加。ジョニ・ミッチェル、チャーリー・ミンガス、ロリーナ・マッケナイト、エルガーを愛し、クラリネット、リコーダー、テレミンなども演奏する才女。サンディ・デニー、ソーニャ・クリスティーナ、ジュディ・ダイブル、アニー・ハズラムなど古き良き英国女子精神を継承する透明な歌声と清楚なルックスに萌える。




エイミー・フィッシャー


最後に歌手ではないがセンセーショナルなお騒がせエイミーを投下。エイミー・フィッシャー(Amy Fisher, 誕生名Elizabeth Fisher, 1974年8月21日 - )は17歳で殺人未遂のため服役した経験のある米国のジャーナリストかつポルノ女優。1992年5月、愛人関係にあった中年男性の妻をピストルで撃つ。男性は未成年だったフィッシャーと肉体関係を持ったことで法定強姦罪に問われ有罪。フィシャーは「ロングアイランドのロリータ」と呼ばれ全米の話題になる。1999年出所しジャーナリスト活動。2007年夫によるセックステープ流出事件に端を発し、自ら積極的に新作を作って有料サイトで売り、ポルノ女優としての活躍を始めた。非常に形の良いバスト、ピンク色の美しい性器、おなかの蝶の刺青がトレードマーク。




エイミ(瑛美)は
えいたその
本名だって(*≧ω≦*)☆

●エイミ(ー)の特徴:
1. 実力派
2. 世界トップクラス
3. セクシー
4. 逆境に強い
5. エキセントリック
6. 大丈夫 
7. みんながいるし
8. 仲間だもん
こんにちえいそー(ノ∀`*)☆

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韓国アイドルグループが実写版セーラームーンにチャレンジ!

2014年01月15日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


90年代に一世を風靡したアニメ『美少女戦士セーラームーン』。日本のみならず、海外にもファンが多い。

お隣・韓国でも人気であるようで、韓国アイドルが実写版セーラームーンにチャレンジしたという。そのクオリティは……何か……こう、「忠実に再現」とは言えないのだが、これはこれで大人っぽくてイイと話題になっているぞ。

・韓国アイドルがセーラー戦士に

セーラームーンのコスプレ動画を披露したのは韓国の女性4人組アイドルの「SISTAR(シスター)」だ。

彼女らのダンス動画は韓国のショッピングモールのCMとして公開されたもの。メンバーはセーラー戦士風のコスチュームに身を包み、「セーラースター」に変身! お馴染みのセーラームーンの主題歌「ムーンライト伝説」の替え歌にのせてダンスを披露している。

・セクシーダンスが得意

もともと、SISTARは大人っぽくてセクシーなダンスを得意とするグループだ。ちびっ子から大人まで幅広い年齢層に支持されるセーラームーンが、その彼女らの手にかかると……また何とも言えない違った雰囲気である。どう変わったのかは動画で確認してほしいが、ネットユーザーからは以下のような声が上がっている。

・ネットユーザーから絶賛の声

「イイッ!!」
「キュート! キュート! キューーーーート!!」
「オーマイガーッ!! とってもステキだわ」
「セーラー服がよく似合ってるね」
「かわいい!」
「うーん、SISTARのダンスはいつ見てもいいなぁ」
「子供っぽいテーマとセクシーなダンスの組み合わせがいいね」

・アニメファンからは微妙な反応も

多くのネットユーザーがSISTAR扮する「セーラースター」に魅了されているようだが、一方で、

「セーラームーンの武器であるクリスタルロッドを全員が持っていておかしい」
「衣装はレオタード状であるはずなのに、スカートと上着が分かれている」
「ティアラがない」

など、本物のセーラームーンとの違いを指摘する声もある。確かに、ブーツやグローブも違うし、何よりIQ300の天才少女の「セーラーマーキュリー」がいないではないか!? これはけしから~ん!!

SISTARならではの雰囲気を楽しむ場合は納得のクオリティであるようだが、再現度重視となると微妙な雰囲気にもなってしまうようだ。あなたはこの韓国アイドルのセーラームーン、アリ? それともナシ?
(Rocket New 24)







アリもアリ
セーラー服で
お仕置きよ

白魔女学園と対決よ!

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【サイケ】バッドトリップするアルバム集【カオス】

2014年01月14日 00時50分20秒 | 素晴らしき変態音楽


以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします

【西海岸代表】Tim Buckley「Starsailor」(70年)


ジェフ・バックリーの親父がやっちまった一枚。フリージャズの影響大だが充分サイケ。




【東海岸代表】Cromagnon「Orgasm」(69年)


絶叫とSEの渦。これは音楽なのか?真剣に作ったとは思えない素晴らしい一枚。
Cromagnon - Orgasm 1969 [Full Album]



【中西部代表】Spoils Of War「Spoil Of War」(69年)


やりすぎの果てに、もはや正体はなくなってしまっている。お手本の一枚。




【南部代表】Red Crayora「The Parable Of The Arable Land」(67年)


いかに正気を失うか、サイケの正しい姿勢を示した一枚と言える。




【加奈陀代表】Nihilist Spasm Band「No Record」(67年)


サイケではない。が理性はぶち切れている。我流フリージャズ。




【英国代表】Hapshash And The Coloured Coat 「feat. The Human Host & The Heavy Metal Kids」(67年)


とりとめもなく続く無軌道フリーセッション。おそらくこの果てには、何もない。
Hapshash & The Coloured Coat - Featuring the Human Host and the Heavy Metal Kids (1967) FULL ALBUM



【独逸代表】Amon Duul「Psychedelic Underground」(69年)


激戦区ドイツを代表するサイケデリックの極北。混沌の極みの優勝候補筆頭。




【阿蘭陀代表】Group1850「Polyandri」(68年)


唐突に繰り出されるコラージュ技。テクニカルな部分も見え隠れするのは減点対象か。
Group 1850 - Polyandri (1975) Full Album [Heavy Prog/Space Rock]



【伯剌西爾代表】Caetano Veloso「Araca Azul」(72年)


ブラジルの歌うポップアートの、いつもよりおクスリ多めな一枚。
Caetano Veloso - Araçá Azul [1972]



【日本代表】Les Rallizes Denudes「Mizutani」(91年)


轟音さえあれば、あとは何もいらない。エコーの彼方から聞こえる彼岸の声。




此のブログ
2ちゃんねる
パクリです









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Boris@東高円寺U.F.O.CLUB/BiS@代々木公園野外ステージ 2014.1.11(sat)

2014年01月13日 02時30分07秒 | 素晴らしき変態音楽


U.F.O.CLUB18周年記念 "Boris ワンマン ライブ!!!"

LIVE:Boris
Opening Act:ROLLO

2014年Borisの初ライヴは久々のワンマン、U.F.O.CLUB初登場!
この冬に東京で5本のシリーズ・ライヴを行うにあたり、2014年夏の発表を予定しているスタジオ新録作からの新曲を順次披露するBoris。一連のライヴはそれぞれ異なる会場で様々なシーンを縦横無尽に行き来しながら、ヴァリエイションに富んだ共演者と行うため、恐らく毎回異なる側面を見せてくるはず。となれば今回のU.F.O.CLUBで期待出来るのは、何といっても音圧! 音響システム云々ではなく、アンプ直撃の音とトリオ編成のみで聴かせる演奏、いわば削ぎ落とした体幹のダイナミクスが‘圧’となる。この生々しさが新曲/新機軸とどのように紐付くのか、全身で音を浴びながら体感して欲しい。



Melt BananaとBorisは日本ロック界が世界に誇るべき最終兵器といえよう。両者共に20余年に亘り独立独歩・唯我独尊、自ら信じるロックの究極型を追求してきた。和物っぽさを排除し欧米発祥のロック構造に拘りながらも、その強烈なオリジナル性は、彼の地のアーティストを凌駕する評価を勝ち取る。もうひとつの共通点は才色兼備。Melt BananaはヴォーカルのYako、BoirsはギターのWataを擁する。どちらもストイックにトランスジェンダーなスタンスを貫く。

Borisを初めて観てから8年になる。公式サイトBORIS HEAVY ROCKS!!!の名の通りヘヴィな体験を重ねてきた。最初のライヴで特注スーパーウーハーから重低音の音圧を文字通り全身で感じて以来、掛け値なく重い音響に圧倒されてばかり。ほぼ年イチで彼等のライヴに通う割りにはCDで聴いたことがあるのは灰野敬二との共演ライヴ盤とAVEXからのメジャーデビュー作『New Album』だけ。ライヴでの強烈な体験は録音物からは得られない。生の刺激を求めてワンマンライヴに初参戦。SUNN O)))の様なドローンロックが流れる中、最前列で1時間立ちっぱなしで開演を待つ。

●ROLLO


オープニング・アクトはセミアコ弾き語りシンガーROLLO。詳細なバイオは不明だが、Borisの作品を多数リリースするINOXIA RECORDSからBorisのAtsuoプロデュースで2作のアルバムをリリースしている。ほの暗い照明でリヴァーブをかけた朦朧とした歌とギターを聴かせる。アシッドフォークとアンビエントの中間の世界。変則チューニングで歪んだ音像が広がる後半の曲は山本精一のカヴァー集「からっぽの世界」に通じる。25分の演奏。




●Boris


狭いUFO CLUBのステージを半分以上を埋め尽くすアンプの山。センターのドラムの後ろではゴング(銅鑼)が存在感を主張する。昨年冬のスワンズの殺人的爆音を思い出し冷や汗が出る。幕が開くと真っ白なスモークの中に3人のシルエットが浮かび上がる。ズーンという重低音が壁を振動させるが、音量に比べ耳を直撃する音圧は苦痛ではない。聴覚を破壊しようとしたスワンズとは違い、爆音のプレッシャーは身体を包み込み、別世界への旅路に導くシンパシーに満ちている。超スローなヘヴィロックとハードコアなスピードナンバーとムーディなアシッドチューンが交錯するサウンドの肝は「ドラマティック」。ブレイクで溜めて、ドカーンと叩き付けるダイナミックなキメは、ハードロックやプログレの常道をデフォルメしたようで、バカバカしいほど感動的。ロック表現のエクストリームに笑いがあることは、ディープ・パープルやキング・クリムゾンやフランク・ザッパ等ロックレジェンドに明らか。ストイックにドラマティックを追求するBorisこそ生けるロック伝説に他ならない。




1メートルの距離で黒いレスポールを弾き倒すWataの姿を観ていると、つい最近まで萌えの対象がバンド女子だったことを思い出す。表情ひとつ変えずに極悪ファズを踏み込むWataのストイックさに、”アイドルにうつつを抜かしてる場合じゃないわよ!”と叱咤する元カノの顔を見たような気がした。同時にWataと仲が良かった朝生愛のことを思い出していたら終演後本人と遭遇したのも何かの徴(しるし)。バンド女子にも♡を捧げるべきかもしれない。

       

エンディングの「Vomitself」のラスト5分で突然電源が飛び尻切れに終わったのは初UFO CLUBのいい萌し(きざし)に違いない。ロック道を極めた先に待っていた予期せぬ笑撃こそ、ロックの神神の与えたもうた新春の福音だった。



SETLIST
1.Blackout
2.Pink
3.Korosu
4.Vanilla
5.statement
6.Rainbow
7.冥合
8.Akuma no uta
9.黒猫Melody
10.Cosmos
11.Angel
12.Quicksilver
13.Vomitself(電源落ちて中断)
14.決別

Boris live action in Tokyo Winter 2013-2014

"M.A.S.F. 5th Anniversary"
2014.01.18(SAT) Shindaita FEVER (Tokyo)
Boris with Merzbow / Keiji Haino / Carre×Preparation Set / ENDON

"heaven in her arms / COHOL split CD release tour"
2014.02.23(SUN) Shibuya eggman (Tokyo)
w/ heaven in her arms, COHOL

"SEX VIRGIN KILLER NEW SINGLE 発売記念GIG"
2014.03.16(SUN) Shimokitazawa SHELTER (Tokyo)
w/ SEX VIRGIN KILLER, MEANING


●BiS「BiSの野外極寒ライブ~ライブは寒風摩擦~」


同日昼間に開催された新生アイドル研究会BiSの野外フリーライヴは数千人の観客を集める盛況ぶり。陽が当たるので思った程寒くない。初期の曲から歴史を遡るセトリで90分に亘るフルステージを魅せた。優先エリアの研究員のハジケぶりは昨年のカオスフェス以上のものがあった。個人的には金色の異端児ならぬ「しょうゆ?さとう?やっぱり \コショージ!/ 」味つけ担当コショージメグミの度を超したハシャギぶりが微笑ましかったが、予定していた重大発表にストップがかかり悔し涙を流すプールイとウイカの姿に、究極を目指す者を阻む冷酷な試練を見て、運命の残酷さにうち震えた。

    

SETLIST
01. BiS
02. 太陽のじゅもん
03. nerve
04. パプリカ
05. My Ixxx
06. eat it
07. ウサギプラネット
08. primal.
09. PPCC
10. 歩行者天国の雑踏で叫んでみたかったんだ
11. CHELSEA
12. BiSimulation
13. Hide Out Cut
14. DiE
15. Hi
16. Fly
<アンコール>
17. STUPiG
18. レリビ



★ライヴレポートはコチラ

BiS+OR=B"OR"IS
アイドルと
ヘヴィロックの
究極型



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デリック・ホッジ@ブルーノート東京/大森靖子@タワレコ新宿 2014.1.10(fri)

2014年01月12日 04時23分09秒 | 素晴らしき変態音楽


Derrick Hodge
[東京 Blue Note TOKYO公演]

R.グラスパー・エクスペリメントのメンバーでもある
気鋭のベーシスト、話題沸騰の1stアルバムを携え登場

1stアルバム『リヴ・トゥデイ』が話題沸騰。ロバート・グラスパー・エクスペリメントの一員としても活躍するデリック・ホッジが、ついに自身のプロジェクトを率いて来日する! フィラデルフィア郊外で生まれ育ち、小学生の頃からベース演奏を開始。2000年にジル・スコットのサポート・メンバーとして本格デビューを果たし、『リヴ・トゥデイ』ではエクスペリメントのメンバーやラッパーのコモン、弦楽四重奏などとのコラボレーションで鬼才ぶりを発揮した。今回の公演にはエクスペリメントのドラマーでもあるマーク・コレンバーグや気鋭のトランぺッター、キーヨン・ハロルドも参加。あらゆるジャンルを融合し、食いちぎりながら予想不能の発展を続けるデリック・ミュージックの真髄に触れられること間違いなし!

Derrick Hodge(b) デリック・ホッジ(ベース)
Keyon Harrold(tp) キーヨン・ハロルド(トランペット)
Michael Aaberg(key) マイケル・アーバーグ(キーボード)
Federico Gonzalez Peña(key) フェデリコ・ゴンサレス・ペナ(キーボード)
Mark Colenburg(ds) マーク・コレンバーグ(ドラムス)
★DJ:Hiroko Otsuka / 大塚広子

 

年末の中古レコードセールでフリージャズや和ジャズばかり大量に購入し聴いているが、いかんせん中古アナログ盤なので最近のジャズ事情にはトンと疎い。これじゃいかんということで、ブルーノート東京2014年度最初のウィークエンド興行に参戦。昨年秋頃から各所で話題のロバート・グラスパー・エクスペリメントのベーシストのリーダーとしての来日公演。R.グラスパーはR&Bっぽいが、ブルーノートに出演するからにはデリック・ホッジはジャズ寄りなのだろうか。



ワン・ホーン、ツイン・キーボード、ドラム&ベースというノン・ギター・クインテット。メンバー紹介で「ブラザー」と呼ぶので実兄弟バンドと勘違い。キーボードふたりは白人だから「ソウルブラザー」ということ。このノリはラップ/ヒップホップの世界。ベースがリーダーというとジャコパスのようにテクニカルな演奏を連想するが、あくまでボトムを支える縁の下に専念。キーボードも派手なプレイはなく、全体のアンサンブルの背景に溶け込む。トランペットの音色はスペーシーな無重力感が溢れるが主役ではない。では何がセンターかといえば、間違いなくドラムだった。



ベースのグルーヴを突き崩すアウトタイミングなフィルイン、変拍子ではなく反拍子のリズム感、手数ではなく打数の多いロール、調子の狂ったシーケンサーさながらのハイハット。ハン・ベニンクやミルフォード・グレイヴスでも思いつかない反則プレイの連続に愕然。アブストラクトテクノ、ブレイクビーツ、ダブステップ、トリップホップなど意味もよく知らないクラブ用語が脳裏を駆け巡る。間違いなくダンスビートだが、ドラムに気を取られると脱臼しそう。そのうえキーボードソロはECMのリリカルな透明感を発散しアメリカのバンドとは思えない。現在進行形のジャズってこんなになってんだ!と目から鱗のステージだった。



今回DJを勤めた大塚広子によると、今クラブシーンで6,70年代のECM/フリー/スピリチュアル/ファンキー/和など亜流のジャズが大人気だいう。デレク・ベイリーのインプロヴィゼーションに修練とか覚悟とか思想ではなく、ノリやグルーヴを見出す世代が登場している。高柳昌行とスティーヴィー・ワンダーとクラフトワークを違和感なく融合する感性は、月並みな表現だが「ポストYouTube世代」に他ならない。SNSにより情報伝達のスピードとクオリティが変革(進歩とはいわないが)した現代を生き抜くには感性の革命こそが必要なのである。

新世界
革命戦争
勃発中

大森靖子インストアイベント
タワーレコード新宿 7F


同日21:00から開催されたSEIKOのインストアイベントは、1年半前のきゃりーぱみゅぱみゅを思わせる大盛況。300人以上の観客の前で母との会話を実況する大胆な感性もまた新世代の武器と呼べるだろう。


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【オレ以外閲覧禁止】えいたそがとまらない☆CAN'T STOP EITASO!!~胸いっぱいの♡を捧げるスレ

2014年01月11日 00時16分42秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


えいたそ EITASO
アキバカルチャーを心底愛してやまないテンション高めのヲタクアイドル!特技は「えい☆ラップ」。
名前:成瀬瑛美(なるせ えいみ)
誕生日:2月16日
出身:福島県
血液型:B型
身長:160cm
愛称:えいたそ えいちゃん
担当色:イエロー
キャッチフレーズ:ハイテンションA-POPガール
ヲタクジャンル:アニメ、マンガ
備考:2010年6月3日加入。旧名:えいたそ。以前、古川とともに「水玉オンライン」としても活動。










えいたそ依存
えいたそ中毒
えいたそ廃人




★デヴィッド・ボウイ、ルー・リード、ニューヨーク・ドールズ、セックス・ピストルズ、ソニック・ユースと並んででんぱ組.incが!(◎_◎;)   
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灰野敬二/青葉市子/マヒトゥ・ザ・ピーポー(下山)@青山・月見ル君想フ 2014.1.8(wed)

2014年01月10日 00時25分38秒 | 灰野敬二さんのこと


◆◇「月と衝突」2014新春【4】DAYS◆◇ -3日目-

【月見ル presents 弾き語り連続企画 「月と衝突」】


<出演>灰野敬二 / 青葉市子 / マヒトゥ・ザ・ピーポー(下山)

3日目の衝突は、こちらの3マンライブ。
事件のような、閃光のような、どんな一夜になるのか。
目撃必須です。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

2014新年のお祝いとして、年明け早々 ブチ・盛り上げます!!!!!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

昨年からスタートした、
月見ル presents 弾き語り名物企画 「月と衝突」
こちらを なんとッ 年明け早々、2014新春特大号として
【1月6日(月)~9日(木)】に、スペシャル4DAYS連続で 開催いたします!

事件のような?閃光のような?一体 どんな4日間になるのか…?
衝突を 繰り返す満月のさまを、是非!目撃しにいらしてください。




昨年半ばからアコースティック系のライヴを観ることが増えた。勿論それまでもアコギや生楽器の演奏はたくさん観たし、灰野敬二の民族楽器やガットギターに魂が震える経験もした。しかし特別にアコースティックということを意識したことはなかった。というか10代で刷り込まれたアコギ=四畳半フォークのイメージを引き摺り、どちらかというと苦手だったかもしれない。ギャスパー・クラウス『Jo Ha Kyu』で観て震えた友川カズキと、アイドル軍にアウェー対戦する大森靖子との出逢いが転機だった。特に靖子の軽やかな重力からの離脱感は、アイドルの必死とアングラの決死の狭間にも耳を傾けるべき霊魂が存在することを教えてくれた。同時期にキノコホテルのイザベル・ケメ鴨川のソロ、浅井健一のアコースティック・ライヴ、下山(Gezan)とテニスコーツのコラボなどと遭遇し、90年代末に流行ったフォーキーという名称を思い出した。畳み掛けるようにマヒトゥ・ザ・ピーポー、青葉市子、倉地久美夫、ジェイク・バグ、山崎怠雅などのアコギ旋風に巻き込まれ、夏が過ぎる頃には、今最も面白いのはアイドルとフォーキーだと確信した。

アイドル戦国時代は数チームが戦場を聖地(日本)武道館に移すことで、NEXT LEVELに駒を進めることは間違いないが、さてフォーキー蜜月時代は如何に?と思っていたところ、満月ハウス「月見ル君想フ」にて四夜連続イベントが決定。規模は(日本)武道館の50分の1だが、熱量は50倍増という濃厚な裏聖地。ステージ背景の丸い月を誰が撃ち落すのか、見届けるために潜入を試みた。

マヒトゥ・ザ・ピーポー


O-nestでの下山(Gezan)の東京初ワンマンから丸1年。個人的には様々な想いが交錯した12ヶ月だったが、4人はそんなの関係ねェと進撃の巨人さながらにマイウェイを突き進んだ。超高速スピードに着いて行くのは困難を極め、年齢的に無理と諦めもした。そんなわけでマヒトのソロは初参戦。イマドキ女子が目立つ満席の観客が見守る中で、張りつめた糸の上を爪先立ちするように繊細な歌とギターが流れ出す。芯にあるのは激烈なやさしさだが、バンドやエレキギターなしの無防備な魂が剥き出しになった。ソロCD『沈黙の次に美しい日々』は泣けるのでひとりでは聴かないようにしているが、満月の下で歌うマヒトは下山(Gezan)で暴走する姿と全くブレがない。演奏しながらも客席後方で見守る3人のメンバーと心が交感していることをひしと感じた。




青葉市子


筆者が昨年8月の下山の企画イベントで初めて観た青葉市子は、マヒトの紹介で灰野敬二のことを知ったという。マヒトと灰野は下山の大阪時代からの知己だから、灰野とマヒトと青葉と(おこがましいが)筆者は、運命の糸の導きでこの場を共有しているといえる。昨夏の渋谷WWWでは予備知識ゼロだったので、飛入り参加だと思った童女がアコギを抱えて歌い出したのに呆気にとられたが、今回は心の準備は出来ていた。前髪ぱっつんのロングヘアーをお下げに編んでベレー帽を被った姿はPHEWかやくしまるえつこ。ギターを爪弾き発声した途端に場の空気が、マヒトの余韻の緊張感から柔らかい安堵感へと変わる。青葉の演奏を観ていると何故かNHKのスタジオにいるような気になる。何度聴いても覚えられないセンシティヴなメロディに酔ううちに気分はNHKホールに変わる。彼女の歌は場末のミュージックホールよりも由緒正しい音楽堂に相応しい。これから舞台で忙しくなるらしいが、劇場(シアター)こそ本領発揮かもしれない。最後に下山/マヒトの「春の膝」を歌う。透明な声で自分の世界に塗り替えたことで、逆に楽曲の魅力が浮き彫りになった。




灰野敬二


以前此の会場で灰野はテニスコーツと共演した。音量的に限界のあるふたりに灰野は時にヴォリュームゼロのエレキギターで交感し、音楽の強さに音の大小は関係ないことを示した。今回の弾き語り縛りに灰野はエスニック楽器で応えた。蛇腹ボックス2台の人力アンビエント演奏とアイリッシュハープ、ブルガリの弾き語り。蛇腹ボックスを観るのは初めてだが、座り込んで両手で楽器を操る姿は、ドラムマシンやエアシンセ演奏、またはDJプレイとオーヴァーラップする。本来肉体性を必要としない楽器(機械)に生命を吹き込む灰野ならではの魔術である。他の2つは昨年末の長時間ライヴでもフィーチャーされたが、此の部分だけ抜き出すことで、歌の核心を曝け出す誘発剤の効果を発揮した。歌詞は微妙に変形しているが、どれも40年間歌い続けてきたと同時に不失者の新作に収められた最新の歌でもある。2005年のこどもの日に新宿で10人限定で披露された「稀にしか姿を現さない音の楽器(かたち)」と題された希少なライヴを思い出した。


(写真・動画の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)




●灰野敬二+青葉市子+マヒトゥ・ザ・ピーポー


三人のソロのあとに想定外のトリオ・セッション。左右の灰野とマヒトはエレキギター、センターに青葉が座る。音量を絞ったギターと青葉の物音ノイズ、灰野と青葉の歌、ビニール傘と月面のコラボ、耐え切れず悲鳴を上げるギター。漠然とした心象風景を綴るような交わりは、不完全ながらも三者が同じステージに立つ理由を仄めかしていた。




弾き語り
三人寄れば
もんじゅ君

此の記事を書いている間に終わった「月と衝突」4日目にDrop'sの中野ミホが出演したことに今気づいた。昨年末のワンマンを残念ながら見逃しリベンジを誓ったのにまさかの失態。推しバンドのスケジュールはストーカー並みにチェックしなきゃダメだな。
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お詫びと訂正:愛憎武道館~吉田拓郎/山下達郎/スピッツ/大滝詠一/水谷孝/非常階段

2014年01月09日 01時01分26秒 | 妄想狂の独り言


一昨日のブログで武道館をリスペクトしたところ、思わぬところから多数の反論が寄せられる夢を見た。まずは全国のご当地武道館から「オレ等を一緒にすんな!」とお叱りをいただいた。東京武道館さま、伊達市武道館さま等である。これに関しては正式名称の日本武道館と記載しなかった当方のミスである。誠に申し訳ありませんでした。謹んでお詫び申し上げますm(_ _)m。

もう一方の反対勢力は、「(日本)武道館に誰でも憧れる」と断定して、反対派の意見を無視した事実無根の偏向記事だ、と批判なさる音楽家の方々である。裏付け調査(wikipedia再読)の結果、「武道館公演の実現」を憧れとし、これを目標に活動する者は数多いが、逆にこのような大規模会場を好まず、『NHK紅白歌合戦』への出場と同様に武道館級以上の規模の施設ではライブをしないことを公言しつつ活動するミュージシャンやバンドも少数ながら存在することが明らかになった。当ブログはアングラを自称するだけあり、民主主義を尊重する、てかハッキリ言ってマイナー志向なので、少数派を必要以上にリスペクトする所存である。

今回の記事は「Dedicated To アンチ(日本)武道館」がテーマ。さっそくアンチの代表格のおふたりをご紹介。

●吉田拓郎





●山下達郎




「大物ミュージシャン」と呼ばれる域にまで至るとむしろそれがステイタスとなりある種の商業的価値を持つ場合もある。2009年に初のアリーナ公演を開催した永遠少年犬バンドも、「(武道館で公演を行うことによって)アリーナ公演に意味を持たせたくない」として(日本)武道館の使用を意識的に避けている。逆に考えれば(日本)武道館のパワーを認めつつ、Oiらは虎の威を借る狐じゃねえし、と突っ張るツッパリ(不良・ヤンキー・チーマー)である。

●スピッツ





参考までに、(日本)武道館公演に関する記録を掲載するので、アンチの方も傾向と対策に役立てていただきたい。

史上最多公演アーティスト - 矢沢永吉(総合1位・127回・2013年12月17日現在)
史上最多公演グループ - THE ALFEE(総合4位・83回・2013年12月24日現在)
史上最多公演海外アーティスト - エリック・クラプトン(総合3位・86回・2014年2月28日現在)
史上最多連続日数公演 - HOUND DOG(15日間・1989年)
史上1日最多公演 - SMAP(6回・1994年1月1日)
史上最多動員数 - SIAM SHADE(2002年3月10日)・福山雅治(2009年5月28日・29日・6月4日・5日)(15,000人)
史上1公演最多演奏曲数 - POLYSICS(42曲・2010年3月14日)
史上初インディーズ単独公演アーティスト - DIR EN GREY(1998年)
史上最多同一日連続公演 - THE ALFEE (12月23日・1984年~2013年の30年連続)


[1/10追記]
まさか当ブログ記事に影響されたわけではないだろうが、本日こんな記事が出ていた。
★でんぱ組.inc、私立恵比寿中学、BABYMETAL... アイドルはなぜ「日本武道館」を目指す?(リアルサウンド)⇒コチラ


オレ的(日本)武道館キボンヌ・アーティスト
●大滝詠一


昨年12月30日に突然の死に見舞われた日本ポップスの良心は、武道館は勿論、テレビやコンサートに出ることもあまりなく、伝説的な存在といえる。ラジオでレギュラー番組を持っていたので、優しい声と豊富な音楽知識はファンにはお馴染み。肉体は滅びても永遠に生き続ける音楽こそ(日本)武道館で鳴らしたいもの。




●水谷孝


この方も音信不通になって久しいが、元々極端にメディア露出が少なく、昨年8月14日に亡くなった山口富士夫が「ラリーズは超アングラ」と語るほど謎めいた存在。もし健在で、万が一21世紀版裸のラリーズがコンサートを行う可能性があるとしたら、(日本)武道館公演は如何だろうか。リリースされたCDの総売り上げ枚数を計算すれば動員的に可能かもしれない。たとえ少数のマニアの大人買いだとしても、一人で何千枚も購入するアイドルヲタに比べればカワイイもの。




●非常階段、財団呆人じゃがたら、ハナタラシ、ザ・スターリン、TACO、初音階段、ばちかぶり、GGアリン、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン、BiS、でんぱ組.inc


アイドル二組とボカロを除き、全員80年代初頭のラインナップをキボンヌ。破壊、流血、汚物、ゲロ、脱糞、、乱闘、暴力、粉砕、廃墟、自爆テロ、自殺未遂、放火、消火器噴射、ゆすり、たかり、村八分、内部抗争、全裸、内臓、ハメ撮り、イジメ、コスプレ、アニヲタ、引きこもり、ネトゲ廃人など、殺人と売春以外の反社会的行為はなんでもOKのカオスイベント。タイトルは『最終指令(日本)武道館デ玉砕セヨ!』。ユンボ、火炎瓶、ダイナマイト、猛獣の持ち込み可。巨大権力=(日本)武道館をどこまで破壊できるか挑戦してほしい。入場者全員に牛乳と納豆のミックスドリンクのサービスあり。場内禁煙。



おことわり:一部の写真に加工してある場合があります。ご注意ください。

日本武道館
やっぱりゴイス~
カッケーぜ!

GO!GO!BUDO-CAN!(オヤジギャグ)



●お詫びと訂正追加
ブライアン・アダムスさまより「俺はシータクなんか乗らないぜ!」との苦情をいただきましたので、該当箇所を下記のように訂正しお詫びいたします(一部誇張が含まれる場合があります)。

誤)ギター片手に成田に降り立ち、タクシーで武道館に乗り付けるに違いない。
                ↓
正)ギター片手に自家用機で成田に降り立ち、専用リムジン(日本)武道館に乗り付けるに違いない。

コメント (3)
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