A Challenge To Fate

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【私のB級サイケ完全コレクション#5】Bは続くよ第二回:Barbarians/Beacon Street Union/Bear/Beast/Beau Brummels/Beaver & Krause

2020年06月25日 01時32分28秒 | 素晴らしき変態音楽


レコードコレクション聴きとおし続けて5日目になるが、意外にどのレコードも覚えていることの我ながら驚く。80~90年代は買ったレコードをかなり熱心に聴いていたのだろう。21世紀に入ってからは、レコードを買うことばかりに気を取られ、聴くことが二の次になっていたのではないか、と少しだけ反省している自分がいる。100円レコードも愛情をもって聴き炙ってあげることが大切なのだ。心して聴くべし。

●The Barbarians / The Barbarians

1965 / Germany: Line Records ‎– 6.24351 AP(1980) / 1986.9.8 吉祥寺ロンロン新星堂バーゲン ¥980

1964年マサチューセッツ州ケープ・コッド出身のガレージロックバンド。メンバーはBruce Benson (g), Jeff Morris (g), Jerry Causi (b),そして片腕が義手のドラマーVictor "Moulty" Moulton。ローリング・ストーンズへのアメリカからの回答と呼ばれTVショーで人気を得る。ザ・バーズやアニマルズをカヴァーを含むホワイトR&Bは録音の良さもあって、ガレージパンクの最良型と言っていい。ドイツの再発専門レーベルLINEからのリイシュー。 

The Barbarians- Hey Little Bird (TAMI Show)



●Beacon Street Union / The Eyes Of The Beacon Street Union

1968 / US: MGM Records ‎– SE 4517 / 1991.6.21 下北沢Flash Disc Ranch ¥2,180

1966年にボストンで結成。メンバーはJohn Lincoln Wright (vo), Paul Tartachny (g), Richard Weisberg (ds), Robert Rhodes (key), Wayne Ulaky (b)。MGMレコードと契約、プロデューサーのAlan Lorberにより、サンフランシスコ・サウンドに対抗する”Bosstown Sound”として売り出され(他にUltimate Spinach、Orpheus等)ちょっとした成功を収めた。テープ早回しやサウンド・エフェクトを使用したトリッキーなサウンドは、バラエティありすぎて統一感に欠ける気がする。ハードな曲調がメインのB面が聴きどころ。

The Beacon Street Union - 06 - Sadie Said No (by EarpJohn)



●Beacon Street Union ‎/ The Clown Died In Marvin Gardens

1968 / US: MGM Records ‎– SE-4568 / 1987 大船ミュージック

半年後にリリースされた2ndアルバム。ストリングやホーンを入れつつも1stよりバンドっぽい音作りで出来は良い。聴きどころは16分に渡るB-3 Baby Please Don't Goの長尺演奏。多くのバンドがカヴァーする曲だが、中間部にジャジーなアドリブがあり独自性を感じる。70年にEagleという名義で3rdアルバムをリリースし、70年8月2日ジャニス・ジョプリンの前座でハーヴァード・スタジアムに出演したのを最後に解散。このレコードは、1stのジャケットに2ndの盤が入っている中古レコならではの不良商品だが、こちらを先に買ったのでしばらく気が付かないで聴いていた。いつかは正規のジャケで買い直そうと思っていたが、もうどうでもいい。

Beacon Street Union - Baby Please Dont Go



●Bear / Greetings, Children Of Paradise

1968 / US: Verve Forecast ‎– FTS-3059 / 1993.11.10 Seattle $1.50

ニューヨーク出身のArtie Traum (g), Eric Kaz (key), Steven Soles (vo)のトリオ。同郷のサイケバンドAutosalvageのSkip Boone (b)とDarius Davenport (ds)がゲスト参加している。Eric Kazはサイケの名バンドBlues Magoosの後期メンバーだった。のちにソロで活躍するTraumとKazの才能が光るソフトロック~サイケポップ~プログレッシヴカントリーの隠れた名盤。ツインギターとオルガンのクロスプレイが印象的なA-5 What's Difference?、キャッチ―なB-1 It's Getting Very Cold Outsideを始め、地味だが名曲名演ばかり。

Bear - it's gettin very cold outside 1968



●Beast / Beast

1969 / US: Cotillion ‎– SD 9012 / 1994.4.30 New Orleans Record Ron's $12.00

コロラド州デンヴァー出身の7人組。メンバーはDavid Raines (vo), Robert Yeazel (g), Gerry Fike (org), Larry Ferris (ds), Michael Kerns (fl, sax), Ken Passarelli (b, hca), Dominick Todero (tp)。枯れた味わいの哀愁ブラスロックはまさに通好みの極致。B面のシタール・インストも瞑想音楽で心地よい。『Woodstock』のサントラ盤やヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『Loaded』を出したAtlantic傘下のCotillionレーベルは、60年代末に無名のプログレッシヴ・バンドをリリースしている。そのどれもが激渋ながら味わい深いバンドばかりで、筆者のフェイヴァリット・レーベルである。70年にEvolutionから2ndアルバムをリリースし解散。Robert YeazelはSugarloafに参加する。
http://www.bobyeazel.com/Beast.htm

Beast - Beast 1969 FULL VINYL ALBUM



●The Beau Brummels ‎/ Autumn In San Francisco

1985 / UK: Edsel Records ‎– ED 141 / 1985.12.15 吉祥寺Disk Inn ¥1,850

1964年サンフランシスコで結成されたフォークロック・バンド。オリジナル・メンバーはSal Valentino (vo), Ron Elliott (g), Ron Meagher (b), Declan Mulligan (g, b, hca), John Petersen (ds)。ビートルズよりもサーチャーズに似た物悲しいメロディとハーモニカで知られ、シングル・ヒットやTV出演で人気を博す。60年代に5枚アルバムをリリース。イギリスの再発専門レーベルEdselからの80年代のバスト盤には初期のヒット曲が収録されている。哀愁のフォークロックは好きだが、きちんとしていて優等生っぽいのがいまいち。

The Beau Brummels - Don't Talk To Strangers (Hullabaloo, Season 2, Episode 3, Aired Sep 27, 1965 )



●Beaver & Krause ‎/ Gandharva

1971 / US: Warner Bros. Records ‎– WS 1909 / 1989 London Music & Video Exchange £9

Paul BeaverとBernie Krauseからなる電子音楽デュオ。60年代半ばからデュオで音楽活動しつつ、西海岸地区のMoogシンセサイザー営業担当をしていた。ジョージ・ハリスンやザ・バーズ、ドアーズ、モンキーズなどにMoogを売ったという。71年の4thアルバムの本作はヒンドゥ教の神話をテーマとした作品で、マイク・ブルームフィールド(g)、ロニー・モントローズ(g), ジェリー・マリガン(sax), バド・シャンク(sax), ライ・ブラウン(b)など有名アーティストがゲスト参加。その割には凡庸なスムーズジャズやイージーリスニング風のサウンドで、サイケなジャケに期待した筆者は裏切られた思いがしたが、今聴くとニューエイジの先駆者のようで悪くない。

Beaver & Krause - Saga of the Blue Beaver (1971)


Bの段
Aの段より
豊富です

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