大島の動物シリーズ(天野氏のジオガイド養成講座資料抜粋)5回目は爬虫類です。
以下、資料より。( )内は、私の追加コメントです。
ヘビ類
ヘビの仲間では、アオダイショウ、シマヘビ、シロマダラ、ジムグリ、ニホンマムシが確認されている。アオダイショウ、シマヘビ、マムシの3種は個体数が多く普通に見られるが、シロマダラに関しては夜行性でもあるため見かけることは少ない。
アオダイショウ
シマヘビ(黒化型)
(写真・願法)
マムシ
シロマダラ
(「幻の蛇」と言われていますが、私はナイトツアーで年1回ぐらいシロマダラ出会っています。夜歩けば会えるチャンスはあるかも!)
ジムグリの記録は過去数個体の採集記録しかなく、現在は生息状況などの情報が皆無であるというのが現状である。記録によれば本州の高地や北海道などで見られる寒冷地型の赤色タイプ(通称アカジムグリ)であったという。
(昨年、ウミガメ保護などで時々このブログに登場する成瀬氏が、差木地地区の道路で車に惹かれて死んでいるのを、見かけたそうです)
伊豆大島のヘビ類のなかでも興味深いのは島内で見られるシマヘビの全ての個体が完全黒化型(通称カラスヘビ)であるということだろう。シマヘビは伊豆諸島に広く分布しているが、島ごとに体色は違っていて、伊豆大島のような完全黒化型は他島ではみられない。
(写真・願法)
体の大きさでは伊豆大島産のシマヘビがもっとも小型で、神津島の属島である祇苗島のものは2mを越す事が古くから知られている。これらの差異は主食としている動物によるとされている。
トカゲ 類
伊豆半島と伊豆諸島全域に分布するオカダトカゲと、伊豆諸島では大島と神津島のみに分布するニホンカナヘビが生息している。
オカダトカゲ
カナヘビ
(オカダトカゲより出会う回数は少ない気がします)
オカダトカゲは伊豆諸島のほとんどの島に分布しているが、島によって生態や体色がことなり、今後の研究によっては島毎に別種に分けられる可能性もある。本種は本州に広く分布するニホントカゲの亜種とされていたほどよく似ていて外見ではほとんど区別できない。
伊豆大島ではオカダトカゲは島全域で普通に見ることが出来るなじみ深い爬虫類である。
伊豆大島以外の伊豆諸島では一部の鳥類を除いて捕食者がほとんど居なかったため動きが鈍く、かつては至る所に日光浴している姿を見ることが出来た。その後、三宅島や八丈島にはネズミ駆除の目的で本州からイタチが導入されたことでほぼ絶滅寸前になっている。
こうした天敵が居ない島のオカダトカゲは性成熟が遅く、産卵数が少ない。またメスは2年に一度しか産卵しないなどのその島独自の生態を作り上げてきたため、外部から捕食者が持ち込まれると個体数が回復する前に瞬時に食べ尽くされてしまう危険性が高い。
加えて八丈島には最近ニホントカゲが移入された事が判明し、ますます絶滅に拍車が掛かっている。なぜならニホントカゲはイタチの捕食に対する危機回避能力を備えているが、オカダトカゲはイタチに対して無防備だからである。その上両種が餌やすみかを競合したり、交雑したりすることでさらなるダメージを受けることになるのである。
このように三宅島、八丈島などイタチの導入によってオカダトカゲが絶滅の危機に瀕しているが、元々オオシマイタチが生息している大島では個体数は安定している。これは警戒心が強く、天敵からの危機回避能力が優れていることや、毎年の繁殖と多い産卵数や性成熟が早いためとされている。
講習資料からは以上ですが、今日はおまけでオカダトカゲが喧嘩しているシーンと…
蜘蛛に釣られてしまったシーンの再掲載です。
なんともはや…^^;
でも、このあと自力脱出したのをガイド仲間が確認しました😀
(かな)
以下、資料より。( )内は、私の追加コメントです。
ヘビ類
ヘビの仲間では、アオダイショウ、シマヘビ、シロマダラ、ジムグリ、ニホンマムシが確認されている。アオダイショウ、シマヘビ、マムシの3種は個体数が多く普通に見られるが、シロマダラに関しては夜行性でもあるため見かけることは少ない。
アオダイショウ
シマヘビ(黒化型)
(写真・願法)
マムシ
シロマダラ
(「幻の蛇」と言われていますが、私はナイトツアーで年1回ぐらいシロマダラ出会っています。夜歩けば会えるチャンスはあるかも!)
ジムグリの記録は過去数個体の採集記録しかなく、現在は生息状況などの情報が皆無であるというのが現状である。記録によれば本州の高地や北海道などで見られる寒冷地型の赤色タイプ(通称アカジムグリ)であったという。
(昨年、ウミガメ保護などで時々このブログに登場する成瀬氏が、差木地地区の道路で車に惹かれて死んでいるのを、見かけたそうです)
伊豆大島のヘビ類のなかでも興味深いのは島内で見られるシマヘビの全ての個体が完全黒化型(通称カラスヘビ)であるということだろう。シマヘビは伊豆諸島に広く分布しているが、島ごとに体色は違っていて、伊豆大島のような完全黒化型は他島ではみられない。
(写真・願法)
体の大きさでは伊豆大島産のシマヘビがもっとも小型で、神津島の属島である祇苗島のものは2mを越す事が古くから知られている。これらの差異は主食としている動物によるとされている。
トカゲ 類
伊豆半島と伊豆諸島全域に分布するオカダトカゲと、伊豆諸島では大島と神津島のみに分布するニホンカナヘビが生息している。
オカダトカゲ
カナヘビ
(オカダトカゲより出会う回数は少ない気がします)
オカダトカゲは伊豆諸島のほとんどの島に分布しているが、島によって生態や体色がことなり、今後の研究によっては島毎に別種に分けられる可能性もある。本種は本州に広く分布するニホントカゲの亜種とされていたほどよく似ていて外見ではほとんど区別できない。
伊豆大島ではオカダトカゲは島全域で普通に見ることが出来るなじみ深い爬虫類である。
伊豆大島以外の伊豆諸島では一部の鳥類を除いて捕食者がほとんど居なかったため動きが鈍く、かつては至る所に日光浴している姿を見ることが出来た。その後、三宅島や八丈島にはネズミ駆除の目的で本州からイタチが導入されたことでほぼ絶滅寸前になっている。
こうした天敵が居ない島のオカダトカゲは性成熟が遅く、産卵数が少ない。またメスは2年に一度しか産卵しないなどのその島独自の生態を作り上げてきたため、外部から捕食者が持ち込まれると個体数が回復する前に瞬時に食べ尽くされてしまう危険性が高い。
加えて八丈島には最近ニホントカゲが移入された事が判明し、ますます絶滅に拍車が掛かっている。なぜならニホントカゲはイタチの捕食に対する危機回避能力を備えているが、オカダトカゲはイタチに対して無防備だからである。その上両種が餌やすみかを競合したり、交雑したりすることでさらなるダメージを受けることになるのである。
このように三宅島、八丈島などイタチの導入によってオカダトカゲが絶滅の危機に瀕しているが、元々オオシマイタチが生息している大島では個体数は安定している。これは警戒心が強く、天敵からの危機回避能力が優れていることや、毎年の繁殖と多い産卵数や性成熟が早いためとされている。
講習資料からは以上ですが、今日はおまけでオカダトカゲが喧嘩しているシーンと…
蜘蛛に釣られてしまったシーンの再掲載です。
なんともはや…^^;
でも、このあと自力脱出したのをガイド仲間が確認しました😀
(かな)