グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

メイキング・オブ・オンラインツアー その1

2022年01月18日 | ツアー
九州から北海道までのジオガイド仲間が交代でガイドをするオンラインツアーで、私が担当した「伊豆大島は、本物の椿の島だった!」の回が、一昨日の夜、無事終了しました。

オンラインツアーには見逃し配信も含めて、100名近い方にお申し込みいただいたとのこと。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました!

このツアーとテーマが決まってから半年。ずっとこのツアーのことが頭の片隅にあって、ちょっとずつ様々な準備を重ねてきました。

いろいろな文献を調べ直したり、倒木を超えて崖崩れの下に行ったり、マムシを踏みそうになったり(笑)、そして本当に沢山の人に、協力していただきました。
とても思い出深いので、少しずつこの場で報告して行きたいと思います😊

ツアーのスタートは、伊豆大島火山が海の底に生まれてから、様々な出来事をへて今の形になったことの紹介から始めました。


風の強い冬には出帆港として使われることの多い岡田港から、島に「上陸」してもらいました。

古い火山が波に削られてできた崖が、天然の良港を作っている場所であることも紹介しました。

普通はここから貸切バスに乗って出発〜!なのですが…

今回は1時間弱(オンラインツアー)で島を回らなければならないので、スペシャルなバスを準備しました。

瞬時に遠くまで移動できる「椿ちゃん号」です❣️

(これ、3〜4枚描いてようやくできた絵です😅)

そして…

と、瞬間移動!(笑) この「ヒューン」は、録音した自分の声を再生しました。

事前に行ったリハーサルで、無声、機械音、自分の声を試してみて、ガイドメンバーから「カナさんの声が、味があって良いと思う」と言ってもらったので、自分自身はちょっとブキミだったのですが使ってみました(笑)

最初に皆さんを案内したのは、溶岩が流れてできた海岸です。


大島の椿が、海からタネが流れ着いたとされていることを実証するため、流木やゴミの中から椿のタネを探し出しました。
昨年6月、30分間ガッツリ探して、色が変わった椿のタネを見つけた時の写真を紹介しました。

伊豆大島は海の中から誕生した火山島。海を越えてやってきた椿が今回の主人公なので、ツアーのスタートも海からにしたかったのです😊

以前、椿の研究家の方が「海水に浮かべておいた種子が発芽した」と嬉しそうに語られていたのを聞いたことがありました。
しかし海水に浮かべておいた日数が、5日だったか7日間だったかおぼろげになり、結局調べきれずに「数日間」と説明することに😅(いつも自分のブログ内検索で調べるのですが、見つからなかったので、陸のガイドを始める前に聞いたことだったのかもしれません)

海岸に流れ着いたタネを、誰が陸側に運んだかというと…、人間よりも前に島に流れ着いていたアカネズミの可能性があるとされている、というお話もしました。

これは、以前読んだ文献を、もう一度探して見つけてから説明しました😊
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jfs/115/0/115_0_P5060/_article/-char/ja/

最初に海岸に行ったのは、島での風の強さを紹介するためでもありました。
1ヶ月前、風速計で測りに行ったのですが、実はこれ、なかなか大変でした。

13時ごろに行ったら、10.5と表示されている計器の数字が、日が短いせいか影になってうまく撮れなかったのです💦(ちなみに風は南西から吹いていました)
数日後に10時半ごろに撮ろうとしたら、また数字に影! 「いったい、いつ来ればいいの〜??」と、太陽に向かって文句を言ったような、言わなかったような(笑)

10.5mを撮った後、すぐに海岸から500mの椿の暴風林に移動して測ったら、風速は1.4m!

10m以上ありそうな大木でも、暴風効果がすごいのがわかりました😊

椿、すご〜い!!

こんな風に、自分で確認したことを紹介しながら、椿をテーマにしたオンラインツアーを始めていきました。

ということで、話はまだまだ続きます。
次回は3日後の金曜日です〜😊

(かな)
コメント (2)
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