グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

屋久島大学プロジェクトの皆さんと、おいけんツアーに参加しました!(奥入瀬編)

2024年11月15日 | その他
(一社)屋久島アカデミーの小原さんに声をかけていただいて、オンラインを活用した仮想市民大学の「屋久島大学」プロジェクトの皆さんと、青森の奥入瀬(おいらせ)渓流とブナの森を歩いてきました。(「屋久島大学」プロジェクトはこちら

2日間とも、奥入瀬自然観光資源研究会(おいけん)のガイドツアーに参加するプログラム。(おいけんHPはこちら

2016年に発刊された「奥入瀬自然史博物館」の本を読んでから、その考え方に共感し、「いつかツアーに参加したい!」と思っていたので、声をかけてもらったのはとてもありがたかったです。

一日目午後からの奥入瀬渓流ツアーは、メインガイドは丹羽さん、サブで川村さんも同行してくれました。(おいけんのガイド紹介ページはこちら

最初に拠点施設の「奥入瀬渓流館」に行って、この日のコースの説明を受けました。

十和田湖を作った巨大噴火のカルデラ壁が決壊し、大洪水が大地を削ってできたU字型の渓谷が、奥入瀬渓流なのだそう。

十和田湖からの上流、中流、下流で異なる植生が見られる全長14km、高低差約200mのなだらかなコース。
車で移動しながら、途中の見所で降りつつ、全行程を見せてくれるとのこと。

(ちなみに上の写真にある「ランブリング」とは、観察したり発見したりしながら、のんびり歩くことを言うそうです)

おいけん発行のフィールドガイドブックが、ズラッと棚に並んでいたのも見事でした!

野草、樹木、シダ、コケ、きのこなど。

特にきのこは、季節ごとに3分冊があって、表紙を全部並べると、奥入瀬渓流の断面図の形になっているとの事!(すごいこだわり!)

フィールドに出て最初に驚いたのは、バスなどが通る車両の多い車道のすぐ横に奥入瀬渓流があるのに、国立公園の特別保護地区だと言う事でした。(現在、車道と歩道を分ける計画が進行中とのこと)

なので、例えば滝の横で車を止めると

滝の流れを、車の中から楽しめました!

これも、車の中から撮った写真です。こんなの初めて😳

紅葉が綺麗な場所を見つけたら、その場所に車を止めて降りられるので、

美しい紅葉の“色”や、

“水の流れ”など、

伊豆大島にはない環境を、めいっぱい堪能しました!

様々な形、大きさの滝も、いっぱいあり

それぞれが、素敵でした。(素敵な滝の写真の撮り方も教えてもらいました)

折り返し地点は、渓流が流れ出す十和田湖。

帰路は、コケや様々な直物の観察をしながらの、のんびりウォーキング。

大雨の時にも、渓流に流れる水の量が安定しているため、渓流の石にコケなどが生える景色ができているそう。

落ち葉が貯まるところには、太陽の光が取り込めないので、コケが生えないという観察の視点も教えてもらい

コケの聖地・屋久島をフィールドにする皆さんと、日没ギリギリまで観察して歩きました。

ガイドの丹羽さんの、シダ愛❤️溢れる解説で、リョウメンシダの美しさに気づかされました。

伊豆大島にはない環境が、とても楽しい一日でした。
(明後日に続く)

(かな)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする