グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

晴れた日の森に雨の音?

2009年04月16日 | 植物
晴れた日に森に行って、雨粒が葉をたたくような音を聞いた事がありますか?私は昨日、その音を聞きました。

ツアーの下見で愛宕山に行った時、ガイドスタッフの友ちゃんが「パラパラっていう音がする!」と教えてくれたのです。「高い木の上から何かが散ってきて下の葉っぱに当たっている!」2人で目を凝らして地面を観察したら、杉の雄花がいっぱい落ちていました。

山頂を過ぎたところでも、またパラパラ…。今度は何が落ちて来ているのか確かめるために、帽子を地面に置いておくことにしました。しばらくして帽子の中をのぞいてみたら、そこにあったのはヒサカキの小さな小さな雄花でした!

今の時期は杉もヒサカキも雄花を散らす時期なんですね。メスだけが木に残って種を育て、花粉を飛ばしてもう用の無くなったオスは、潔く地面に散るのですね。キ、キビシイ…。しかし無駄がないというか、すごい仕組みです!

植物たちの生き残りをかけたこういう瞬間に出会うたびに「すごいなぁ。」と心から思います。その場に居合わせた者だけが味わえる、幸せな時間です。

皆さんも森へ行ったらぜひ、耳を澄ましてみてください。晴れた日の森で、雨の音が聞こえるかも知れませんよ。

ところで今日の写真は、役目を終えて潔く散った杉の雄花です。花粉症の人は喜びそうですね(笑)。

(カナ)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 何に見える? | トップ | 地獄の釜のフタ!? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

植物」カテゴリの最新記事