グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

磯の貝達

2009年05月06日 | 海の生物
春と言えば、一年の中で一番干満の差が激しい季節です。
そんな今こそ、磯観察のチャンスです。

大島は火山島です。
その火山の噴火によって流れ出た溶岩が作る磯は
起伏が激しく、潮が引くとタイドプールという水溜りが出来ます。
その水溜りには、多くの生き物が生息しています。
魚は勿論、エビカニ等の甲殻類も多くいます。
なんと言っても多いのが潮間帯を好む貝類達です。
中には、食用として島の人達に愛されている貝もいます。

そんな貝達の中でもちょっと変わっているのが
写真の貝です。
名前はタマキビガイの仲間「アラレタマキビ」です。
この貝、どこが変わっているかと言うと水が大嫌いです。
水を汲んだ容器にこの貝を入れておくと
全て水から這い出してきます。
それなら海沿いから離れて、完全に陸生貝になればよいのにとも思うのですが
やっぱり海藻(藻)が好きなんでしょうね~
有る意味、海から陸へ進出した貝達の
進化の過程を表しているのかも知れませんね。

写真はアラレタマキビがちょこっと顔を出して所です。
中々顔を出してくれない貝です。

他にも、THEタマキビガイやイボタマキビ等が見られます。
潮間帯上部から潮上帯まで上手く棲み分けています。

磯にも色んな生き物が棲んでいます。
是非、皆さん観察してみて下さい。

ついでに、海鳥も見られますよ~

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