グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

今日のツアー

2023年08月21日 | ツアー
きょうのゲストはお母さんと2人の男の子
私の孫と同じぐらいの子。

2つあるコースの内『普通の道ではない所がいい』と、いつもなら帰りに選ぶコースにしました

お兄ちゃんは『溶岩どこにあるの?見つかるかな?』と探す気満々 うん? と思った私ですが答えを言うより自分で見て答えを見つけてもらおうと思いました
木々が繁る道から砂の斜面に代わると『わ~い』と喜んで走っていく子どもたち。

元気いっぱいです!

道のない斜面も、元気に登って行きました。


帰りに出会ったススキ。

今年初の花でした。

(しま)



























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47度

2023年08月20日 | ツアー
昨日は、地学の宿題をしに来た中学生とお母さんが、裏砂漠ツアーに参加してくれました。

ヤマノイモの仲間(オニドコロかな?)が、小さな花をたくさん咲かせていました。

派手さはないですが、近づいてみると、カワイサがわかります!

😊

お客様は森の中で、素早く鳥の姿を見つけて「なんだろう?」と立ち止まりました。

日頃、自然観察会などにも参加し、特に娘さんは「鳥が好き」とのことで、「〇〇では?」「いや△△かも?」など、具体的な鳥の名前が次々に出て来ます😊

スズメよりやや大きい、お腹の白い鳥が数羽、木の枝の間を動き回っているのですが、全く鳴かないのでなんだかよくわかりません(近づくと逃げるし)。
とりあえずスマホで撮影して、ブレブレの画像で願法に質問。

「ぱっと見、ヤマガラ幼鳥のように見えます。でもスズメより大きいとなるとモズの家族という可能性はあると思います」とのことでした〜😊

前日見つけた赤いバナナ(ツチアケビの実)を観察し

ハチジョウイヌツゲたちが、だれも手入れしないのに丸い樹形になることに感心し

時々、色違いのバッタを見つけたりしながら

裏砂漠へ!


空には数羽のトビが、追いかけ合うように、飛び回ってました。

でも全然鳴かないので、お客様たちが不思議がっていました。(敵が少ないので鳴く必要がないのではないか?という意見も…)

お客様が、足元の小さなイタドリの若葉にも「頑張っている」と注目してくれていたのが嬉しかったです。

しかし、裏砂漠の炎天下に置いておいたリュックにつけた温度計を見たら…

47度?
これ、危ないのではないでしょうか???(早く帰ろうって思いました😅)

帰り道。
前日に、生きている美しい状態で見た峨は、何者かに襲われたらしく、バラバラのパーツになって地面に落ちていました。

で、パーツを集めて組み立てて観察。

伊豆大島のものは全て「オナガミズアオ」であると聞いていましたが、よく見ると、眼状紋とか「オオミズアオ」に近いような・・・
もしや中間型だったりして???
興味のある方はぜひ、以下のページで調べてみてください。
http://blog.livedoor.jp/mt_cocoons/archives/34449166.html

さてさて、森の最後は「ハート型の木漏れ日」探し!

娘さんの頭の上には、ゆらゆらと形を変えるハート。

お母さんは「ミッキーマウスもいそう」とのこと。

最後に、比較的安定してハートを保っている木漏れ日を見つけました!

47度には驚いたけれど、楽しい半日ツアーでした。

(かな)
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キョウジョシギとキアシシギ

2023年08月19日 | 
キョウジョシギに出会うのは今年5月以来です。
今週水曜日に5月に見つけたのと同じ場所にいました。

無事に子育てが済んだのでしょうか。
綺麗な夏羽ですね。

 








しきりに歩き回って食べ物を探していました。

キアシシギはその翌日、近くの海岸で。

この小さな画像ではよくわかりませんが羽がだいぶ擦り切れています。
長旅お疲れ様。
でもまだ旅は続きます。


栄養補給でフナムシを捕らえました。

まだまだ暑い日が続きますが秋の鳥たちが少しずつ見られるようになってきました。

がんま
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少しずつ、夏が終わりに近づいている

2023年08月18日 | ツアー
昨日、お二人とも小学校教員だったご夫婦と、裏砂漠ツアーに行ってきました。

「木漏れ日トンネル」を歩いていたら、お客様が1〜2mの範囲に、セミの抜け殻が8個ぐらい付いているのを発見。

全ての抜け殻が、葉の付け根方向に頭を向けているのが話題になり、「登ってきてから頭の向きを変えたのだろうか? それとも??」と、みんなで推理しました😊

周囲を観察しながらゆっくり歩いていたら、今度は森の中に、一際目立つ赤いものが…

真っ赤なバナナのような姿が特徴的な、「ツチアケビ」の実でした!

なぜか同じ場所には現れない、神出鬼没な植物との出会い!

嬉しかったです😊

さらに先に進んだら、お客様が何か撮影されていました。

戻って見に行くと…、ひえ〜!!

まるでウェディングドレスを身にまとっているような美しい蛾、「オナガミズアオ」です!
いつもは、何者かに食べられて翅がバラバラになった状態で見ることが多いので、傷ひとつない美しい姿に出会って感動しました💖

お客様は次々に、オモシロイモノを見つけてくれました。

地面に落ちていたサルトリイバラの赤い実と、何者かに食べられた、まだ緑の実。

手に乗せて、比べてみました。

カッコイイ鳥の羽!

トビの羽とのこと(by願法)

森を抜け、裏砂漠に着いても、発見は続きました!
地面の上で、見つけたのは…

アブラゼミの死骸!(なぜ、ここに??)

休憩に使った火山弾の所でも…

石の隙間に、アブラゼミの死骸!

なぜ他のセミは見ないのに、アブラゼミだけが裏砂漠まで来て、亡くなっているのでしょうか??

そしてこの後、なんとなく腹部がゴツゴツしている小さなクモが歩いていたので「もしや!」と思って写真を撮ったら…

小さな子どもがたくさん、体に乗っていました!
正体は「コモリグモ」
10年前にルーペ付きの容器に入れて子グモの写真を撮ったことはありましたが、地面を歩いている時に写真を撮れたのは初めて!
めちゃ嬉しかったです😊

不思議をたっぷり楽しんだ後は、大地で昼寝!

雲の流れが早く、どんどん形を変えていくのが面白くて、お客様と一緒に見惚れました。

「龍」に見えた雲も、あっという間に変身しました〜。

そして、最後の森で、お客様が見つけたのは…

またまたセミでした!

カビが生えた状態で、お亡くなりになっていました😅

ツアー中は、所々で開花を始めたハチジョウイタドリの花を見かけました。

まだまだ猛暑で夏真っ盛りの感じですが、生きものたちの姿に、少しずつ夏が終わりに近づいているのを感じました。

(かな)
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天然の演出

2023年08月17日 | ツアー
昨日、神奈川からお越しのお客様と裏砂漠に行ってきました!

三原山コースをお申し込みいただいていましたが、
霧が出ていたので、裏砂漠コースをおすすめさせていただきました。

木漏れ日トンネルのステキなショット✨

木々の合間から降り注ぐ光が、ほどよい演出✨✨

熱中症対策ばっちりで歩き始めましたが、
風もあって歩きやすい日でした😌

裏砂漠に到着すると、ドライアイスの演出のような霧が風と共に
こちらへ向かってくるのが迫力満点でした!

写真では動きが見えませんね😓

足元の白っぽい石が、なんだか際立っていました。


風速は最大で10mくらいでギリギリ歩けそう。
お客様とご相談し、櫛形山の頂上を目指すことになりました。

幻想的な霧の中を歩きます。
歩き慣れていないと迷いそうです...


霧のミストを浴びながら、山頂に到着です!
先が見えないので、不安もあったことと思いますが、
無事に登れてよかったです😊

看板がないので、ご用意している「マイ看板」と記念写真!


富士山の樹海に何回か行ったことのあるお客様だったので、
ぜひ、大島の樹海にお連れしたいと思い、ご案内しました!

富士山の樹海より、大島の方が、木が密集している感じがするそうです。
そんな話で盛り上がっていたら、樹海の中で道を間違えてしまい、慌てて引き返しました..
そんな中、「夏休みっぽい!」とコメントしながら、
歩いてくださり、ありがたかったです😣

江戸時代に流れた溶岩の合間に立つとまるでジャングル探検しているよう✨✨

同じ日に霧の裏砂漠とジャングルのようなの写真が撮れるのは、
伊豆大島ならではの天然の演出ですね😌

大島のことをいろいろ質問してくださり、
楽しく会話しながら歩かせていただきました。
ご参加いただいたお客様、どうもありがとうございました。

(ユリカ)
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近くで見るとアート作品!

2023年08月16日 | 
夏になると様々な虫に出会いますが、中には、そのデザインに見惚れてしまう虫たちもいます。
たとえば…

レモンクリームに、チョコレートで線を引いたような縞模様とか!


派手だけど渋〜い、こみ入ったデザインとか!


オシャレな黒い突起で、ゴージャスに飾り立てたものとか!

見事だなぁ〜と思います。

それぞれの正体は…

ナガコガネグモ。


キバラケンモン幼虫。


ルリタテハ幼虫です!

全体を見ると虫だけれど、近くで見るとアート作品のようで楽し〜です。
皆様もぜひ、ご鑑賞ください!…?

(かな)

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【地球から見る、日本の旅・第22回】恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク『恐竜は、ふくい勝山がお好き?』

2023年08月15日 | ツアー
表題のオンラインツアーのお知らせです。
開催は8月20日(日)20時から(見逃し配信あり)。

日本で発見され、新種として学名がついた恐竜の半数以上が、 福井県勝山市の北谷(きただに)という場所で見つかっているのだそう。

福井県立恐竜博物館も、今年7月リニューアルオープンしたとのことで…

今回は、発掘現場と博物館を行き来しながら、福井県立恐竜博物館で4年間「展示解説員」をしていた“恐竜愛”にあふれる川田さんが、わかりやすく、楽しく案内してくれます。

昨日が2回目のリハーサルでしたが、参加していたガイドメンバーからは「恐竜のことが良くわかった!」「恐竜が好きになった!」などの声が続々☺️

恐竜好きなお子様と、ぜひ一緒に見ていただきたい、夏休みにぴったりなツアーです!

お申し込み、詳細はこちら
(ちなみに今日の写真は全て、申し込みページに載っているものを使わせてもらっています)

2日後のガイド勉強会の詳細&申込先はこちらです。

(かな)



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やっぱり歩く!

2023年08月14日 | 植物
山の日はやっばり三原山にいかなくちゃ

この夏初めてのナンバンギセル

この夏終わりのハマナデシコ

戦争の遺構 ”必殺必勝岩”

”カゴメシュスラン”かな?葉にカゴメ模様はあるけれど全体を見ると違うのかなと思う? キョンに食害されたのか5年以上見ていない(しま)
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「大島山火記」

2023年08月13日 | 火山・ジオパーク
大島古文書研究会編集の「大島山火記」が発売されたので、購入しました。

伊豆諸島を管轄していた韮山代官所の代官が、江戸時代(安永)の噴火を報告した時の記録のようです。(1777年に始まった噴火は、マグマのしぶきを積み上げて三原山を作り、東側の海まで溶岩を流した大噴火でした)

冊子には下記写真のような「原文・解読」が一行ずつ、何行も並んで掲載され

その後「読み下し」「現代語訳(原文の一つ一つの語句にこだわらずに読者が事実をくみとれるよう意訳したもの)」と続きます。
私でも理解できる現代語訳の内容が興味深かったので、印象に残った部分を少しだけ紹介します。(青の小文字は、冊子からの抜き書きです)

噴火の始まり!
「7月29日の夕方、噴火が始まり、空一面に赤い炎が立ち昇り、ものすごい爆発音がひっきりなしに聞こえました。しばしば地震があり、時々髪の毛よりも細い、黒白の長さが3センチから10センチほどの火山毛と、小さいかなくそのような火山灰が降りました。
8月6日は朝から夜中までずっと大雨が降りましたが、なおも爆発音が強く、翌7日には特別に強くなり、降灰も地震も度々ありました。11日までこの状態が続いたので、島中の男も女も家の仕事ができませんでした。」

江戸時代に大きな噴火が起き、火山灰被害が大変だったということは知っていましたが、リアルな描写に「将来自分も経験するかもしれないこと」という実感が湧きました。

ペレの毛が、いっぱい降ったらしい!
「毛よりも細い灰は、5つの村すべてに降りました。降る量には差がありました。けれども小さなものはほとんど残っておらず、多く降った所でもクモの巣のように残っているだけです」


髪の毛よりも細い「ペレの毛」と呼ばれる火山ガラス。(実物を見たい方はこちら
ハワイでは細くて金色でとても脆い物をたくさん目にしましたが、大島で見たことがあるものは、下の写真のような“黒い短毛”という感じの物ばかりで

「溶岩の粘性の違いかな?」と思っていました。でも実は江戸時代にたくさん降って、壊れてしまっていたのですね!!

食べ物に苦労!
「以前は土の中から芋を掘り出して食料としていたのですが、芋の出来がとても悪くなっております。またムロアジ漁の最盛期なのですが、噴火の影響で島の近くの海には魚が寄り付かず、漁は全くすることができません。」、「(溶岩が流れた場所の近くの畑は)火の勢いで農作物が残らず枯れてしまいました。」

当時の暮らしは、この噴火で本当に大変なことになったのだなぁと、身につまされました😢

正体不明の地響きが怖すぎる!
「1778年9月8日、昼も夜も相当に噴火が激しく、夜中でもとても明るく、噴煙が高く立ち昇り、音はぞっとするほどものすごく、大きな石を落としたように大地が響きました。そこから溶岩は赤沢と言う沢に流れ出しました。大きな石が崩れ落ち、沢を埋めその辺の草木は残らず焼けてなくなりました。」

「赤沢」というのは、今の「赤ダレ」と呼ばれる沢でしょうか?

この景色の下には、とても厚い溶岩が残っています。草木を残らず焼き尽くした溶岩だったのですね…。

真ん中あたりに点のように写っている人(私ですが)の身長から想像するに、15mぐらいの厚みがありそうな溶岩です…。

また、裏砂漠に行くと、黒い地面に白っぽい石が散らばっている場所があり、火山研究者の方から「たぶん1777年に始まった爆発的噴火で飛んだ物だろう」と聞いていました。

文章を読んで「こんな硬くて重い石が上空から降ってきて地面にめり込んだら、大地の響きが集落まで伝わるだろうな…」と、想像しました。あくまでも、私の勝手な想像ですが、どこで何が起こっているか分からない状況で、振動だけ響いてきたら怖いだろうなぁと思いました。

身を清めて祈るのみ!
「木々の葉が焼けて、灰が島中の5つの村に降りました。「噴火は神の日だ」との言い伝えがあるので、村々の男も女も夜明けから浜に出て、身を清め、その村の鎮守様に行って祈願をしているとのことでございます。」


海に入って、体を清めてから噴火鎮静を祈願するという記述は、複数出てきました。
今のような火山観測体制がなかった江戸時代…。人間ができることは、祈ることだけだったのですね(今も、最終的には、避難すること以外は、祈ることしかできない気がしますが…)

溶岩は海に流れ込んだ!
「波打ち際から沖に向かって100メートルほど海面から炎が激しく燃え上がり、高さ4から5メートル、幅4キロ位にわたって大きな石が積み重なっている状態です。それだけでなく爆発音は昼夜を問わず大きな雷のようになり、地響きは強烈で、夜中も周りは明るく、ものすごい噴煙が島全体を覆いました」

溶岩が、島北東部の海に流れ込む時の噴火は、相当凄かったようです。
でも文字記録がないだけで、海に囲まれた島では、何度もこのような光景が繰り広げられてきたはずです。

この冊子を読んで、将来この島で起こるであろう現実を、自分ごととして感じることができました。

時間と労力のかかる作業を継続され、まとめられた「大島古文書研究会」の方々に、心から感謝します。

冊子は元町にある藤井工房で、1冊1,200円で購入できます。
送料実費で郵送もしてくださるようです。
希望される方は、島藤井工房(090-4026-0645)まで。

(かな)
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ミゾゴイ

2023年08月12日 | 
だいぶ引っ張った道北の鳥シリーズは前回で終わり、今回からはなるべく新しいネタでお送りします。

タイトルの通り昨日の午前にミゾゴイに出会いました。
声は何度も聴いていましたが姿を見るのは10年振りです。

林道を走っていると(もちろん車で)前方にいました。



警戒してピーンとなってます。
早めに気付いてよかった~。


こんな所にいました。

見つけてから10分以上、ここにじっとしたまま。

12分後、やっと動き出しました。







そろりそろり。




全身がはっきりとよく見えます。

もっと細部がよく見えるようにトリミング。





どうも幼鳥のようですね。
大島生まれでしょうか。
そうであって欲しいです。




瞬膜写ったー。

お。

いきなりスピードアップ。

道路の反対側へ渡りました。





サラバ!
どうか元気で!
他にも兄弟がいてみんな無事に育ったことを願います。

がんま
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