グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

埼玉県立春日部高校フィールドワーク・2日目

2023年08月27日 | ツアー
春日部高校フィールドワーク2日目は、バスで島内一周でした。

スタート前に、皆さんが泊まっていたホテル駐車場にある地層で、粒の大きさやら何やらを観察。

地層にスケールを置いているのは、地学の研修ならでは!😊

最初の訪問地はここ。

伊豆大島で極相林を作る木(スダジイ)の根の様子を見に行ったのですが、好奇心旺盛な生徒さんたちは、切り通しの中に入り…

「これなんですか?」と不思議なものを見つけてくれました。

「ジャゴケ」という蛇の鱗のような苔の間から伸びる、花みたいな形のもの…。なんだろ?

暗いし良くわからなかったので、横からも写真を撮り、帰って調べたらヒダがありました!
キノコの傘が裂けたものですね、きっと😊(名前はわからず…)

このあと、「極相林」の中を観察するため神社へ!
いつも歩く場所が工事中だったので、初めて歩く民家横の道を通って移動しました。

足元に栗が落ちていたり、アゲハチョウの仲間が何匹も飛んでいたりで、楽しい道でした😊

生徒さんからは、綿毛を出した植物を見て「これなんですか?」の質問が…

植物の種子が風で飛ぶための綿毛。よく見ると綺麗ですよね!
(植物名は「ダンドボロギク」が一番近いようでした←「ベニバナボロギクに似ているけど色が違う…」って感じで名前が出てこなかったので、今、調べました💦)

巨木の森を出たあとは、「海と火山が接することで起きるさまざまな出来事」の痕跡を辿りに、海岸へ。

火山地形だけでなく、海岸植物の観察も怠りません!

植物が一列に並んでいるのを発見し、理由を考えている生徒さんもいました!!


伊豆諸島の固有種と言われるオオシマハイネズの、たわわに実った実を見ていたら

生徒さんが「ピンクの実もありましたよ」と教えてくれたので、見に行ったら…

マルバシャリンバイが、小さなリンゴのような艶々ピンクに色づいていました!
熟すと黒くなるので、この綺麗な色は「今ならでは」かも!😁

昼食のお弁当を食べながら、「涼しい火山博物館でゆっくり観察するか、めちゃ暑い“黒い砂浜”で過ごすか?」の多数決を取ったところ、4対3で砂の浜に行くことに決定!

で「砂の浜に行く」を選んだ4人は、迷うことなく海の中へ!

めちゃめちゃ、楽しそうでした〜!

(埼玉県は海がないので、海へ行くと盛り上がる生徒さんが多いようです)

海に入らない組は、海岸を遠くまで歩いて生きもの探し。

「ウミガメの骨でも落ちていないか探してきます」と歩いて行き、「アオウミガメの骨、ありましたよ〜!」と教えてくれました。

骨格標本なども作って学校に飾っているという生物の先生は、「このままにしておくのはもったいないなぁ」と、心底残念がっていました。

その後は、地層大切断面で地層になって(?)🤣


前日は遠くにしか見られなかった「火口の中の赤い色」の正体を、目の前で観察。


最後に大金沢砂防ダムに立ち寄って、「土砂崩れが起こりやすい火山島で、どうやって人が暮らしているか?」を話し、語り合いました。

先生からは「防災をどの教科で伝えるか?」という問題についての現状も、聞かせてもらいました。

ツアー終了時には、全員で、スタート地点の地層の前で記念写真💖

この日も野外はとても暑かったのですが、最後まで元気で、質問するとしっかり自分の考えを述べてくれたのが、とても嬉しかったです💖

生徒の皆さんの、未来に期待❣️😀💖

(かな)
コメント
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