山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

太古からの来訪者

2018年07月04日 | 自然
保育園で絶え後に園児たちが発見したものがこちら。



なんでしょう?

太古からの住人「カブトエビ」さんです。

現在の体長は2cmほど。

水の中には、あちら、こちらと泳ぎ回っています。

田んぼに水が入ると、二日ほどで孵化し、寿命は1ヶ月ほど。

2週間ほどで20回も脱皮を繰り返し、4cmほどまでに。

カブトエビは雌雄同体という特徴を持つので、単体で産卵して繁殖することができるようで、卵は乾燥した土壌の中では仮死状態ですごすとか。

農家の人たちから「田んぼの草取り虫」と呼ばれて重宝されています。

カブトエビは雑食性で、植物質のものから動物質のものまで何でも食べますが、田んぼにおいての餌は稲の発育の妨げとなり得る雑草ですから、稲の発育を助けてくれるいわば益虫のような存在。

無農薬で栽培中の稲さんですが、カブトエビさんのおかげで元気に成長中!