浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

武道必修化

2012-02-26 17:16:22 | 日記
 あの安倍晋三が首相の時、新しい民主主義の日本を創るという希望に燃えて、日本の教育学者たちの英知を集めてつくられた教育基本法が、「改正」された。それに基づき学習指導要領が改訂され、武道が2012年度から必修となった。

 武道は、剣道、柔道、相撲であるが、おそらく近代に入っていろいろ変質したのだろうが、その武道のうち、もっともカネがかからない柔道が、ほとんどの中学校で選択される。

 今日の『中日新聞』には、「4月から武道必修化  学校柔道 事故防げ」という記事が、一面トップでとりあげられている。

 1983~2010年度の28年間で、114人が死亡しているという。しかしこの数字、死亡の数字である。半身不随などを含めれば、おそらくすごい数になるだろう。静岡県でも生徒の死亡事故や、一生動けないまま生きていかざるをえなくなった事故を複数聞いている。

 おそらく、子どもの学校事故はたくさん出てくるだろう。

 文科省は、この件について批判を受けているが、いっさい聞く耳を持っていないようだ。必修化して事故が起きても、導入した官僚はすでに他の部署にいるから、そのときの担当は責任をとらないだろう。

 文科省による「改革」は、すればするほど教育現場は悪化する。しかし官僚は、何らかの「改革」をすれば、その結果がどうなろうとも「改革」したということで出世していく。

 柔道の授業で事故が起きる、そのとき、文科省がどういう行動をとるか、みていればよい。しかし、事故が起きてからでは、本当は遅いのである。

 柔道は、やめたほうがよい。
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