『芸術新潮』2月号の特集が、小林秀雄であることはすでに紹介した。冷たい風に閉ざされて戸外にでることなく、ボクはその特集を読んだ。
小林秀雄は、かつて国語の教科書にも載せられ、また『無常といふこと』は、確か読まされた記憶がある。しかし、熱心に読んだ覚えはない。若く血気にはやる時期には、あまりフィットしない文章であったような気がする。
ところが、この特集を読んでいると、美術や音楽、あるいは陶器など、それぞれの作品について小林が記した文を読んでいくと、何とも味わいがある文なのだ。それぞれの作品そのものが芸術であるのに、それについて記した小林の文もまた芸術なのだ。
素晴らしい文章である。若い時には気がつかなかった。こういう文は、本当に書けないなあと思った。
語彙の豊かさ、表現された文の奥に秘められた深い思索。
もちろん、小林の思想そのものについては厳しい指摘がなされていることは知っている。だが文は、とにかく上手い。
学ぶべきところはたくさんある。
小林秀雄は、かつて国語の教科書にも載せられ、また『無常といふこと』は、確か読まされた記憶がある。しかし、熱心に読んだ覚えはない。若く血気にはやる時期には、あまりフィットしない文章であったような気がする。
ところが、この特集を読んでいると、美術や音楽、あるいは陶器など、それぞれの作品について小林が記した文を読んでいくと、何とも味わいがある文なのだ。それぞれの作品そのものが芸術であるのに、それについて記した小林の文もまた芸術なのだ。
素晴らしい文章である。若い時には気がつかなかった。こういう文は、本当に書けないなあと思った。
語彙の豊かさ、表現された文の奥に秘められた深い思索。
もちろん、小林の思想そのものについては厳しい指摘がなされていることは知っている。だが文は、とにかく上手い。
学ぶべきところはたくさんある。