浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

ロシアのウクライナ侵攻を考えるために

2022-04-15 19:34:20 | 国際

 とにかくプーチンとはいかなる人物であるか文献を漁って調べている私としては、この意見に賛同する。

 今後の国際関係を悪化させることが予想できていたにもかかわらず、ロシアがなぜウクライナに侵攻したのか、プーチン政権の危険性を認識できていない意見が交わされている。「どっちもどっち」論など、ロシアの侵略の背景を一生懸命考えてあげている議論には辟易する。

なぜプーチン政権の危険性は軽視されてきたのか

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秩序

2022-04-15 11:00:11 | 日記

 しばらく温かい日々が続き、セーターなど洗濯してしまった。ところが昨日夕方から気温が下がり、今日は寒い。ダウンを着ている始末である。

 日々のつながり、あるいは蓄積が今日、明日の行動を予測させる。温かい日が続けば、今日も明日も温かい日となるであろうと予測する。

 1945年に戦争は終わった。明治維新に始まる日本近代は、早熟で野蛮な帝国主義国家として、北海道、沖縄、台湾、朝鮮・・・・と暴力的な手段を背景に版図を拡大していった。この頃日本列島に住む人々は、大日本帝国の版図の拡大とそれに伴う「栄光」、そしてそれを実現する戦争を予測しながら生きていたのであろう。

 しかし1945年の8月からは、逆の時代となった。戦争を予測しない時代。それを担保していたのが、日本国憲法。もう日本は侵略はしない、軍事的衝突はない・・・という平和の時代となった。戦後に生まれた私も、戦争の時代の復活はないだろうと思いながら生きてきた。

 そしてそれは、第2次世界大戦のファシズム諸国を打ち破った国々による聯合国(国連)によって担保されたものでもあった。ただし、それは第2次大戦を経験したからという簡単なものではない。第1次世界大戦を経験した世界は、国際連盟をつくり、不戦条約をつくり、戦争の違法化へと歩を進めてきた。20世紀の歴史が全体としてつくり出してきた国際秩序、それが第2次大戦後の国際秩序であった。

 もちろんだからといって戦争がなかったわけではない。沢山の戦争が起こり、たくさんの人々の血が流された。人々は戦争反対を叫んだ、その背景の認識に「戦争は違法である」というものがあったはずだ。だから戦争を起こした国家は、必ず何らかの正当化する理由をつけたものだ。

 だが、2月24日、そうした方向性は大きく動揺している。ロシアがウクライナに軍事侵攻し、核兵器の使用をほのめかし、日本海でミサイル発射の軍事訓練を行う。

 戦後の国際秩序へのあからさまな挑戦を、ロシア=プーチン政権が開始した。

 温かい日々が続き、明日も明後日も温かい日だろうと思っていたら、ダウンを着なければならないような気温の低下。

 世界は変わり始めた。明日明後日の安定した予測ができなくなった。

 私たちは、日々の変動に対応していかなければならない時代に入り込んだのだろうか。

 

 

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