浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

ヨーロッパの暴力性

2024-11-01 21:56:49 | 国際

『中学生から知りたいパレスチナのこと』(ミシマ社)を図書館に返した。同時に、『ブラッドランド』上(筑摩書房)と『暗黒の大陸』(未来社)を借りてきた。いずれも『中学生から知りたいパレスチナのこと』のなかで言及されていた本である。

 今、『ブラッドランド』の「まえがき」を読み、バルト三国、ポーランド、ウクライナ、ポーランドの、黒海からバルト海にかけての地域では、スターリンとヒトラーによって、政治的な殺人が行われ、1400万人が殺されたと書かれている。

 『中学生から知りたいパレスチナのこと』のなかで、なぜ『ブラッドランド』に言及されていたのかというと、その地域からイスラエルに移住してきたユダヤ人が最も多いということで、イスラエルのパレスチナ人に対するジェノサイドの背景にその地域に起きた諸々のことが影響しているのではないかということであった。

 わたしは先に、『ナチズム前夜』(集英社新書)を読みはじめているが、ドイツの帝政が崩壊しワイマール共和国が誕生するそのなかで、ドイツ国内で政治的暴力が頻繁に振るわれていた、ことを知った。

 現在のヨーロッパをみると想像できないが、実はヨーロッパは、暴力が吹き荒れる地帯でもあったのではないかと思う。

 昔図書館で西欧の拷問具の図解本を見たことがあるが、その残酷さは、日本のそれをはるかに凌駕すると思ったことがある。こうまでして人間が他の人間を肉体的に苦しめるということが、なぜできるのか。振り返って見れば、十字軍やヨーロッパでの「魔女狩り」、さらに非ヨーロッパ地域への侵入に際して行われた非白人に対して行われた無数の虐殺。

 ヨーロッパの歴史は、常に、暴力性を帯同しているのではないか。そのヨーロッパ人が移住してつくったアメリカ合州国も、それは同様だろう。

 わたしたちの社会的・歴史的認識には、西欧中心主義的なものが入り込んでいるが、サイードが『オリエンタリズム』で指摘したことを、もう一度考えてみる必要があるだろう。

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郵便事業のサービス低下

2024-11-01 19:23:04 | 社会

 あの小泉純一郎は、まったく日本の社会を悪化させた張本人である。

 郵便事業のサービス悪化は進むばかりである。今週月曜日に郵便局に投函した郵便物が、今日届いた。浜松から所沢までこんなに時間がかかるようになった。また郵送料が大幅に値上げされ、郵便事業の使い勝手は悪化するばかりである。

 派遣労働を自由化し、働く人の正社員を減らし、働く人の賃金低下を決定的にしたのが、小泉純一郎内閣であった。

 小泉純一郎がやった「郵政選挙」にメディアが協力し、その結果選挙民ものせられて、統一教会党=自民党をたくさん当選させた。

 最近、ネット上で郵便事業のサービス劣化を指摘する声が多いが、あの「郵政選挙」で自由民主党に投票した人は、猛省すべきだ。投票活動が、自分たちの生活環境に多大な影響を及ぼすことを知るべきである。

 しかし、郵政事業をもとに戻すことはできないのだろうか。またJRも国有鉄道に戻すことはできないのだろうか。

 新自由主義政策により、あきらかにわたしたちの生活は悪化している。消費税も新自由主義政策の一環である。

 いずれにしても、このように国民生活を悪化させた自民党・公明党政権は許せない。

 

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