今日は雨。畑にも行けず、本を読んだり昼寝などをして過ごした。
本は、図書館から借りてきた『ブラッドランド』上である。その第1章は、スターリン体制下のウクライナ農民の餓死事件である。スターリンの政治により、約330万人が亡くなった。
1930年代前半の時期、ウクライナから種蒔き用のものまで、ほとんどの食糧を挑発して、その結果、330万人のウクライナ農民が餓死した。
この事件について知ってはいたが、その詳細は知らなかった。スターリンとその取り巻き、そしてソ連共産党の組織がそれを行った。読んでいて、あまりのことにただ驚くばかりであった。
ウクライナは、ソ連邦の傘下にあったが、のち、ソ連の崩壊後に独立した。こんなひどいことをされたウクライナの人びとが、ロシアの影響から離脱したいと考えるのは当然だと思った。現在のロシアのトップは、ソ連共産党のメンバーであったプーチンである。
過ぎ去った歴史は、時に呼び戻される。ウクライナとロシアとの戦争は、ロシア帝国時代からの歴史を引きずっている。とりわけ、スターリン体制下に起きたこの事件は、ウクライナの人びとの心にかならずしまわれているはずである。