浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

【本】関口安義『芥川龍之介』(岩波新書)

2021-02-18 16:55:36 | 

 芥川龍之介の作品を読み、また芥川を論じた本を読んでいる。芥川は多くの人に読まれている。私も色々読んできたが、全集はほぼ読み終わり、さて芥川の何を論じようかと考えているところだ。

 芥川龍之介の研究者の一人、関口氏が出版した本を、図書館から借りて読んだ。この本はしでに市販されていない。

 読んでいてたいへん参考になった。芥川の研究者だからか、冗長な論及や説明がない。もっと詳しく書けるのではないかと読んでいて思ったが、簡潔明瞭に芥川という人物をとらえ、またその周辺も過不足なく描いている。

 芥川の作品だけを読んでいても、かれの全体像は分からない。こうした解説書を導きの糸としないと、とらえるべきことを捉え損なってしまうということがわかった。

 よい本である。

 

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COVID-19 これを聴こう

2021-02-17 20:48:56 | コロナ

水曜夕刊便 新型コロナウィルスの日本を語ることで記憶するフェミニストトーク

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あれあれ・・・真相がみえだしたよ。

2021-02-16 14:13:29 | 社会

署名偽造、バイト動員か 愛知県知事リコール、広告下請け会社が求人

署名偽造バイト「夢にも」 高須氏関与否定、名古屋市長も「動機ない」

【コラム】「時給950円で署名偽造」大村知事リコール運動でバイト動員が発覚、経緯と詳細まとめ

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最大野党のトップ、魅力なし

2021-02-15 19:17:13 | 政治

 読んでいて、まったく心を動かされない話。こういう人物が立憲民主党のトップだから、支持は上向かない。

「原発をやめるのは簡単じゃない」枝野氏に聞く

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利権になってはじめて使用されるだろう

2021-02-15 19:07:46 | コロナ

大村博士発見のイベルメクチンにコロナパンデミックを終息させる可能性

世界各地から「効果あり」の報告、日本はもっと積極的に取り組むべき

https://webronza.asahi.com/science/articles/2021020700003.html?page=1

 

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「外交のアベ」? 3000億円はどうしたの?

2021-02-15 17:24:23 | 政治

 「北方領土」の返還は、遙か彼方に消えていったようだ。

北方領土返還拒否をプーチン大統領が明言「憲法に違反する行為は一切しない」

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書く

2021-02-15 13:54:28 | 日記

 今日、便せんが届いた。もちろん手紙を書くためだ。

 ひととの連絡は、ほとんどメールでやりとりしていた。唯一手紙を往復させていたのは、歴史学者の廣田昌希さんであった。その廣田さんも亡くなられた。廣田さんからいただいた手紙が紛れてなくならないように箱に入れた。

 ふと、メールは読み返さないが、手紙は読み返すということを悟った。

 それ以降、事務的な連絡は別として、いろいろ資料をおくっていただいた方などには手紙で礼状などを送るようにした。それも自筆で書く。ワープロはつかわない。

 また今までパソコンに打ち込んでいたことも、小さなノートを買って、それに書き込むようになった。驚いたことに、正確な漢字が思い浮かばなくなっていた。

 紙に書くことはみずからの衰えを知るためにも、必要なことだと実感した。

 芥川龍之介全集をほとんど読み終わり、あまり乗り気ではないが芥川についての講座を引き受けた。小説その他を読んでいて、またまた驚いたことは、私はそれらを資料を読むように読んでいることに気付いたことだ。文学という世界に入りこむのではなく、歴史を研究し叙述することを目的とした読み方で読んでいたのだ。長年、そうした生活をしてきたので、文学を楽しむ術を忘れてしまっていた。

 もういちど、最初から芥川龍之介の作品を読み直すつもりだ。

 

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メジロ

2021-02-15 13:00:08 | 日記

年が明けると、わが家の周辺にメジロがやってくる。メジロはその姿形がかわいいので、ほんとうに得な鳥だ。

垣根の中を跳びはねるメジロのために、毎年ミカンを切って枝に刺しておく。そうすると、つがいのメジロがやってきてついばむ。気配を感じるとどこかに飛んでいくが、すぐまた帰って来てついばむ。

ところが、2~3日前、新しいミカンを刺しても、いっこうに食べた気配がない。その姿も見ない。

今日は朝から雨である。ミカンはそのままだ。

メジロは、短い期間で生きる場所を変えていくのだろうか。それとも、大きな鳥に攻撃でもされたのだろうか。

どこかで生きていて欲しい、そしてまた来年来てもらいたい。  

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二重マスクの効用

2021-02-13 09:59:31 | コロナ

二重マスクと適切な着用、コロナ防止で効果 米CDCが実験

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【本】『Journalism』2月号

2021-02-11 09:30:43 | 

 特集は「「3・11」から10年」。副題は「問われるメディアの役割と責任」である。なかなかよい文が並んでいる。

 最初は岩手日報、河北新報、福島民報、福島民友の記者による座談会。大震災が起きたときの地元紙の役割は、「被災者の生活を支えること、生きるための情報を伝えること」であるという。実例を挙げてのこの指摘に、相づちを打つ。そして「大災害は全てそうですが、人と人とを分断する、地域のコミュニティーが断絶する、情報が断絶する。この断絶をいかにつなげるかは、やはりそこに根を張った、地べたを這う取材活動をやっている地元紙だろう」という指摘も、その通りだと思う。また「あなたを忘れない」という連載記事により、亡くなられた方々の生を紹介する。それも重要な役割だろう。

 あのときに、日本中の人たちが津波や原発事故の記事とか映像とか見て、みんな涙流して、自分たちに何かできないか、雪の残る中で避難所でじっとしている人たちを見て、自分たちの暮らしってこれでいいのかって思ったはずなのに、この10年でガラッと変わったことが一番悔しい。復興五輪とかって言われると、何言ってんだって、思う。

 末尾の方での発言が上記である。10年前を想起すること、その意味で、本誌がこうした特集をもつことは重要である。

 桜井勝延もと南相馬市長へのインタビューで、櫻井氏が「(東京五輪は)復興という言葉を利用した東京での再開発そのもの」と指摘しているが、その通りだ。オリンピックにかこつければ多額の税金を使っての「再開発」に文句を言う者が少ないだろうということから、しゃにむに五輪開催へと進んできた。

 その後にローカル紙の大船渡市にある東海新報の鈴木英里さん、震災後にローカル紙「大槌新聞」をたちあげた菊池由貴子さん、お二人の論考がある。地域に密着したローカル紙というものがいかに貴重な存在であるかを示している。

 静岡県の西部では掛川市に郷土新聞があるだけだ。東部にたくさんあったローカル紙もなくなったものもある。ローカル紙を発行することの意味を考えなければならないと思う。

 ほかにも貴重な論考がある。黒森神楽を映画化した遠藤協さん、原発作業員を追い続ける東京新聞の片山夏子さん、遠藤薫さんの社会調査による住民意識の分析。いずれも刺激的なものだ。

 朝日新聞を購読するつもりは毛頭ないが、この『Journalism』誌は読む価値がある。

 

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ことばではどうでも言える実例

2021-02-11 07:58:45 | メディア

 政権の広報機関であるNHK。政権に一言でも非難めいたことを言えばやめさせる。だからNHKはじめ、テレビを私は見ない。NHKが五十浦良い番組をつくっても、総体的に、NHKは権力のワンコである。

有馬嘉男キャスター、3月降板へ NHK「ニュースウオッチ9」

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スポーツ界

2021-02-11 07:42:32 | 社会

 森喜朗が平気で女性差別発言をしても、組織委員会内部からの批判は出てこない。逆に慰留する始末。そして批判が内外から寄せられる中で、やっとIOCは「絶対的に不適切」だという。しかしこの「絶対的に不適切」ということばもよくわからないことばだ。

 「絶対的に不適切」な言動を行った者をトップにいただいているJOCに対して、解任を促すことくらいすべきである。

 ことばはことばである。口ではどうにでも言える。

 まあ長年スポーツ界を見てきたが、スポーツ界は「上意下達」であり、また「女性差別」の温床で、またカネに汚い人びとが巣くうところでもある。

 部活動の顧問の姿。部員から集める部費の使途不明、後援会長その他への無心、暴力、不当なカネ集め、・・・・などいろいろあった。部活動で名をあげようという管理職と連携して、学校教育を歪めていたのが部活動であった。

 スポーツマンシップということばは、実態としては存在していないのである。

 スポーツがカネまみれであるために、カネのない者は、部活動もできない。それが現実だ。

 

 

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【本】花房敏雄・恵美子『関釜裁判がめざしたもの』(発売:現代書館)

2021-02-10 21:37:29 | 

 日本においては、戦後補償裁判は「歴史」となってしまった。韓国や中国など、戦時下、日本軍による蛮行で苦しめられた「慰安婦」とされた女性たち、戦時下、日本本土の労働力の不足を補うために強制的に連れてこられた朝鮮人や中国人。

 戦後、日本は平和憲法の下で、平和で一定の豊かさのなかにあったとき、「大東亜共栄圏」のなかに入れられた地域では、まだまだ安定した生活はなかった。

 しかしやっと一定の安定的な生活が生まれたとき、戦時下に日本国家や日本軍にひどいことをされたことが想起された。彼らは日本で裁判を起こそうとした。未払い賃金を払って欲しい、強制的に連行され働かされたからその責任をとってほしいと日本の裁判所に訴え出た。

 もちろん、そうした人びとの声を聞くことができる日本人がいてこそ裁判はできる。その日本人のなかに、福岡に住む花房夫妻がいた。

 本書は、戦争で被害をうけた者、戦時体制下に労働を強いられた韓国の人びとの訴えを真摯に受けとめ、活動した花房夫妻の軌跡をみずから執筆したものだ。

 日韓関係が厳しくなっているからこそ、なにゆえに花房夫妻がそうした支援活動を行ったのか、そしてまた戦後補償問題にどうとりくんできたのかを丁寧に記している。

 私は読んでいて、ふたりの人柄に今更ながらうたれた。私は花房夫妻を存じているので、よけいに心を動かされた。「世のため、人のため」ということばにふさわしい活動をされたのである。

 

 

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自民党の政治家、不可解!

2021-02-09 19:46:33 | 政治

「逆ギレは最も反省している態度」萩生田文科相が森会長をアクロバティック擁護

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【本】布留川正博『奴隷船の世界史』(岩波新書)

2021-02-09 19:26:44 | 

 いつか読むつもりで買ってあった本。その一冊である。読みはじめたら、なかなかよい本であると気付かされ、一気に読んでしまった。

 これを読むと、ヨーロッパーアフリカー新大陸間で行われた奴隷貿易の全貌を見渡すことができる。またイギリスから始められた奴隷貿易廃止運動、奴隷制廃止運動の流れもわかる。その運動を主に担ったのはキリスト者であった。といっても西欧世界はクリスチャンがほとんどであり、奴隷貿易を行ったのも、奴隷を酷使したのもクリスチャンである。しかしその中にも少数ではあるが良心的なキリスト者がいたのである。おもにクエーカー教徒。

 そして奴隷制が廃止されたはずなのに、奴隷制度は今も世界各地で存続していることもきちんと触れている。

 私は、奴隷制度を公認した国家、奴隷貿易を国家的事業でおこなった国々は、過去の罪業を明らかにしてその責任を果たすべきであると思う。何故か。罪業の多くは公的機関の公認により大々的に展開される。したがって、それを公認した国家が自らの責任を自覚して謝罪し、当然ではあるが賠償することにより、はじめて過去の奴隷貿易・奴隷制度を「過去」のものとすることができる。さらに現存する奴隷制度への厳しい批判ともなる。

 そのために、奴隷制度の全体を俯瞰できる本書は、読まれなければならない。

 

 

  

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