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全聚徳は1864年創業。清朝の宮廷料理人を招き、宮廷の家鴨料理を現代に受継ぐ、北京ダックの老舗だそうです。北京の本店はこれまで毛沢東や周恩来、外国要人ではキッシンジャーや田中角栄などがこの店を訪れ、いわば中国政府御用達とも言える店のようです。
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店に入るとすぐに家鴨を焼く窯が見えます。横浜生まれの僕にとって、家鴨がぶら下がっているのは結構見慣れた風景です。日本では銀座と新宿に支店がありますが、製造工程は全て北京本店と同じ方式を採用しているそうです。
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確かにお通しも上品な気が...。因みに上段の右から二番目ですが、家鴨の舌です。
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こちらがメインの北京ダック。
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焼きたての北京ダックを北京から派遣された専門調理師(烤鴨師というのだそうです)が目の前で切り分けてくれます。
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最初に、僅かしか取れないという胸の皮の部分に、何と砂糖をたっぷりまぶして食べます。かの西太后も好んだ食べ方だそうですが、パリパリの皮に溶け出した脂分と砂糖が交じり合い、お菓子を食べているかのようです。
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あとは日本でもポピュラーな食べ方。北京ダックの皮を野菜や揚げニンニクなどと一緒に小麦の皮で包んで食べます。つける味噌が焼酎のような匂いのするのが少し特徴的かと思いました。コースのほとんどを北京ダックで終えてしまうというのも珍しい経験でした。
全聚徳 銀座店
東京都中央区銀座5丁目8-17 銀座ワールドタウンビル6階
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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