
7月27日、NPO法人日本交渉協会が認定する、交渉アナリストという民間資格で、「燮会」という1級会員の勉強会にて、お話しさせていただく機会がありました。
僕の本業である繊維リサイクルと交渉学に如何なる接点があるのかということですが、同協会が理想とし、その普及を目指している交渉形態に「統合型交渉」というものがあります。
統合型交渉というのは、相手よりより多くの利益を得ようとする交渉(これを「分配型交渉」といいます)のあり方に対し、むしろ交渉することによってお互いが分け合う利益そのものを大きくしたり、あるいは交渉前にはなかった付加価値を創造することによって、交渉当事者が互いに共栄する結果を導こうというものです。
この統合型交渉という考え方が、当ブログでも頻繁に登場する、「エコソフィー」および「他利自得」という当社の考え方と非常に符合するのです。

「エコソフィー」とは、経済活動が環境を破壊する、あるいは環境保全が経済活動を圧殺する、これはまさに上記の「分配型交渉」に当てはまると思いますが、そのどちらをも是とせず、人間の知恵を以て経済と環境を調和させるという考え方です。さらに「他利自得」とは、読んで字の如く、他を利することを以て自らも得をするという考え方です。
したがって、ぼろ屋の窪田が交渉学について云々するというより、日頃の事業活動に表れている「エコソフィー」と「他利自得」の事例を「統合型交渉」の概念に重ね合わせてお話させていただいたという次第です。
具体的には、繊維リサクルを単なる「ごみの後始末」ではなく、「エコソフィー」と「他利自得」という視点に立つことによって、どのような付加価値を創造しうるのか、「人の思いがこもる」という、他にはない特徴を持つ衣類のリサイクルはそのために何ができるのか、などについてお話させていただきました。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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