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更新が遅くなり、誠に申し訳ございませんが、11月14日第27回YMSを開催しました。
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今回の講師は、経営コンサルタントとしての豊富な経験を持ち、かつ公認の登山ガイドでもいらっしゃる、公認会計士の守岡伸彦さん。『登山に学ぶ意思決定論 -何故、遭難事項は起きたのか-』と題し、2009年に起こった夏山遭難事故をつぶさに追いつつ、意思決定のどこに問題があったのかをディスカッションしました。
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2009年当時、僕はその遭難事故について良く知りませんでしたが、事実を知れば知るほど、このような悲劇が起こった背景には、登山中の意思決定の問題ばかりでなく、登山ツアーそのものが抱える構造的問題、さらにはそのような構造を助長した社会的背景が複雑に絡み合っていることが分かりました。しかも、今回のYMSが行われたちょうど1週間前に起きた万里の長城での遭難事故も、国内外の違いこそあれ基本的には全く同じ構造の中で起こっていたということが分かり、背筋が寒くなりました。
しかしながら、その構造的問題というのは、何も登山ツアーというケースに限ったことではなく、我々が日々直面している、様々な業界にも同様に存在しているということを見落としてはならないと思いました。現場の意思決定は、かなりの程度、その構造に制約されるためです。その点は、恐らく今回参加された皆さんが一番感じられたことではないかと思います。
今回も1時間半という時間では到底語りつくせない、中身の濃いセミナーとなりました。写真を撮り忘れてしまいましたが、終了後の懇親会もセミナーの延長で大いに盛り上がりました。
次回は、2012年を締めくくる、3回目の大忘年会をロイヤルウィング号にて開催いたします。既にご案内しておりますので、皆様奮ってのご参加をお待ちしております。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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