梅雨明けと同時に記録的な猛暑日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、去る7月10日、mass×mass関内フューチャーセンターにて第36回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。今回はYMSでは既におなじみ、臨床心理士の竹田葉留美さんに「旅にでたい!~観光地の選好と記憶の心理学~」と題してご講義頂きました。
「観光」は「Tourism」の訳語で、その語源は『易経』の「国の光を観る。用て王に賓たるに利し」に由来します。現在では「余暇時間の中で、日常生活圏を離れて行うさまざまな活動であって、触れ合い、学び、遊ぶということを目的とするもの」と定義されていますが、それに「国の光を観る」を充てるとは、昔の人は凄いものだとつくづく思います。それはさておき、観光心理学はこの定義に基づくさまざまな行動・認知・感情を分析する学問だそうです。
当ブログでも「史跡めぐり」のカテゴリにこれまで訪ね歩いた様々な史跡を掲載していますが、果たして僕自身は何故こうした場所を観光として選択し、旅に出るのだろうと考えてみたときに、やはり「脱日常・歴史的連続性・内観・学習」などのキーワードが浮かんできました。
次に、旅と記憶との関わりですが、ひとりひとりの心の中にある原風景について想起し、共有するというワークを行いました。幼児期の良き思い出、心を澄ましてみると、今目の前で起こっているかのようにありありと思い起こすことができるのですが、それにもかかわらず感情の抑揚がない、どこか醒めて物事を見ている自分がいました。ただ分かったのは、そこに幸せと思うことの原点があったのではないかということ。こういう機会は今までなかったので、新鮮で不思議な体験でした。
日常に追われている中にも、たまには心を澄ましてみる、旅という脱日常の空間で自分と向き合ってみるのも大切なことなのではないかと思いました。
次回は納涼会になります。
過去のYMS情報はこちら。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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